陽はまた昇る The Sun Also Rises (1957) 3.97/5 (30)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1926年に発表された、アーネスト・ヘミングウェイ同名小説を基に製作された作品。
第一次大戦後の、“ロスト・ジェネレーション”の恋愛と人間模様を描く、製作ダリル・F・ザナック、監督ヘンリー・キング、主演タイロン・パワーエヴァ・ガードナーメル・ファーラーエロール・フリンエディ・アルバート他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ヘンリー・キング
製作:ダリル・F・ザナック
原作:アーネスト・ヘミングウェイThe Sun Also Rises
脚本:ピーター・ヴィアテル

撮影:レオ・トーヴァー
編集:ウィリアム・メイス
音楽:ヒューゴ・フリードホーファー

出演
ジェイコブ”ジェイク”バーンズ:タイロン・パワー

ブレット・アシュリー:エヴァ・ガードナー
ロバート・コーン:メル・ファーラー
マイク・キャンベル:エロール・フリン
ビル・ゴートン:エディ・アルバート
ミピポポロス伯爵:グレゴリー・ラトフ
軍医:ヘンリー・ダニエル
ジョルジェット:ジュリエット・グレコ
ジジ:マルセル・ダリオ
ペドロ・ロメロ:ロバート・エヴァンス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1957年製作 130分
公開
北米:1957年8月23日
日本:1957年11月27日
製作費 $3,500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1922年、第一次大戦後、パリ
アメリカ人の新聞記者ジェイコブ”ジェイク”バーンズ(タイロン・パワー)は、友人で作家のロバート・コーン(メル・ファーラー)が、オフィスで居眠りをしているのに気づく。

ジェイクは、目を覚まし、南米旅行に行こうなどと呑気なことを言っているロバートを相手にしない。

街に出たジェイクは、娼婦ジョルジェット(ジュリエット・グレコ)と簡単な会話をして食事に誘う。

食事後にクラブに向かった二人は、ロバートらと合流する。

そこに、周囲を圧倒するような雰囲気を持つ美女ブレット・アシュリー(エヴァ・ガードナー)が現れ、ロバートは、一目で彼女に惹かれてしまう。

ブレットはジェイクに気づいて歩み寄り、彼とダンスを踊ろうとする。

ジェイクと店を出ることにしたブレットは、ジョルジェットに金を渡すようにと、マネージャーのジジ(マルセル・ダリオ)にそれを頼む。

かつて愛し合っていたジェイクとブレットは、今でも心通わせる仲だったが、彼女は、恋人のマイク・キャンベル(エロール・フリン)と結婚することを伝える。

戦争で重傷を負ったジェイクのことを気遣うブレットは、彼とのひと時を楽しむ。

カフェに向かった二人は、その場でロバートに出くわし、クラブでブレットに挨拶したミピポポロス伯爵(グレゴリー・ラトフ)もバンドを連れて現れる。

ジェイクは、翌朝、仕事があると言ってブレットを伯爵に任せ、ロバートと共にその場を去る。

不機嫌なジェイクは、ブレットのことを尋ねるロバートに、彼女が、戦時中にいた病院の志願看護師だったことを伝える。

その後、自宅のベッドで横になったジェイクは、ブレットとの出会いを想い起す。
_____

夫を亡くしたブレットの看護を受けたジェイクは、回復後、軍医(ヘンリー・ダニエル)から、傷の後遺症で性的不能になるだろうということを知らされる。

ショックを受けたジェイクは、呼び止めるブレットの声も耳に入らない。
_____

自分を呼ぶブレットの声で目覚めたジェイクは、彼女が訪ねて来たことに気づく。

酔ったブレットは、各地に旅する伯爵に同行を求められたが、ジェイクと付き合っていると言ったことを伝える。

そこに、伯爵とジジがシャンペンを持参して現れ、ジェイクとブレットが、なぜ結婚しないのかを尋ねる。

お互いの道を歩むと答える二人だったが、ブレットは、伯爵とその場を去る。

荷物を取りに戻ったブレットは、ジェイクを抱きしめて涙し伯爵の元に向かう。

翌日、学生時代にはボクシング・チャンピオンであった、ジムにいたロバートを訪ねたジェイクは、昨夜のことを謝罪し、彼が長旅に出かけることを知る。

出社したジェイクは、ヨーロッパ各地を旅する友人ビル・ゴートン(エディ・アルバート)が現れたことに気づき、ブレットがパリにいないことも知らされる。

ジェイクはビルと共にスペインに旅立ち、釣りなどを楽しみ、”サン・フェルミン祭”で賑わう”パンプローナ”で、ブレットとマイク、そしてロバートに出くわす。

破産したというマイクとロバートの関係を気にしながら、ジェイクら5人は闘牛を見に行く。

その場でマイクは、目障りなロバートに絡むが、ブレットがなだめる。

エンシエロ(牛追い)を楽しんだ5人は、マイクとビルが別行動で闘牛場に向かう。

ジェイクら3人は、マイクが不渡りの小切手をかざして、闘牛を挑発する姿を観客席から見物する。

危険を察したロバートがマイクを助けるが、彼はそれを迷惑に思う。

酔ったマイクとビルの様子を見て楽しんだジェイクは、闘牛士のペドロ・ロメロ(ロバート・エヴァンス)に会えることになる。

ジェイクとビルに挨拶したロメロは、部屋の外に現れた、ブレットの美しさに心を奪われる。

ロメロの勇姿を見て大いに満足した5人は、食事をすることになる。

ジェイクが、その場にいたロメロをテーブルに招き、4人に紹介する。

ロメロが席を立った後、マイクが再びロバートに絡むが、花火が始り、ジェイクはブレットを連れて街に出る。

ジェイクは、心労のマイクに同情するが、ブレットの心は彼から離れ始めていた。

ロバートは二人の後をつけていたが、それを諦めて引き上げる。

その後に寄った酒場で、ジェイクは現れたロメロを席に招き、ブレットが彼と意気投合する姿を見て席を外す。

ビルの元に向かったジェイクは不機嫌になり、旅立つことを伝えてその場を離れようとするが、マイクが二人の女性を連れて現れる。

そこに、苛立つロバートも現れてブレットの行方を聞き、ロメロと一緒だとマイクにからかわれた彼は憤慨して、ジェイクらを殴り倒しその場を去る。

ロメロの部屋に向かったロバートは、正気を失い彼を叩きのめし、ブレットに制止される。

過ちを犯したことに気づいたロバートは、ブレットに愛を告げてその場を立ち去る。

翌朝、既に酒を煽っていたマイクは、ジェイクとビルの前で、現れたブレットに嫌味を言う。

ブレットは気分を害してジェイクと立ち去り、マイクは、その場で騒ぎを起こす。

教会で祈りを捧げタブレットは、ジェイクと闘牛場に向かい、殴られた影響を見せながら闘牛に止めを刺すロメロに声援を贈る。

ブレットがロメロに呼ばれ、現れたロバートは、彼女への愛のせいだったと言ってジェイクに謝罪する。

ジェイクはロバートを許し、彼がパリに戻りアメリカに帰国する予定だということを知り幸運を祈る。

ホテルに戻ったジェイクは、ブレットがロメロと駆け落ちしたことをロバートから知らされる。

翌朝、旅立つジェイクは、ロメロがその日の闘牛をキャンセルしてしまったことを知る。

ジェイクはマイクとビルと共に町を離れ、その後、ブレッドからの電報を受取り、マドリードで彼女が困っていることを知る。

ブレットの元に向かったジェイクは、彼女がロメロと別れる決心をして、予想通り当面の資金が必要だったことを知る。

ジェイクを忘れられられないことを伝えたブレットは、若いロメロを破滅させる訳にもいかないことも語る。

金を置いて去ろうとしたジェイクは、連れて行ってほしいというブレットと共にホテルを出る。

結局、自分が愛せるのはジェイクだけであることを伝えたブレットは、人生の答えを探すために、彼に頼るしかなかった。

それは必ずどこかにあると語るジェイクは、ブレットを優しく抱き寄せる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1922年、第一次大戦後、パリ
アメリカ人新聞記者のジェイコブ”ジェイク”バーンズは、戦時中、負傷した際に出会った元志願看護師ブレット・アシュリーと再会する。
ジェイクの友人のロバートは、ブレットに惹かれてしまう。
二人は心通い合う仲であり、ジェイクは、ブレットに近づく男達を気にする。
ジェイクは、傷の後遺症で性的不能となり、ブレットを愛することができなかった。
そんな時、友人ビルとスペイン旅行に向かったジェイクは、”サン・フェルミン祭”で賑う”パンプローナ”で、ブレットと恋人マイク、そしてロバートと出くわす。
その後、闘牛を楽しんだ一行だったが、闘牛士ロメロが、ブレットの美しさに心奪われてしまう・・・。
__________

ダリル・F・ザナックの独立プロ製作作品で、独自の価値観でその時代を過ごす”ロスト・ジェネレーション”の生き様を描くヘンリー・キングの力作でもある。

パリ、”サン・フェルミン祭”(パンプローナ)を舞台にした、一種独特の雰囲気と個性的な登場人物、そして周囲を圧倒する美女など、視覚的にも非常に興味深い作品に仕上がっている。

豪華スター競演も注目で、翌年、44歳の若さで急逝するタイロン・パワーは、演技派として再評価されていただけに、その死は非常に残念なのだが、確かにやつれているようにも見える。

極端に言えば別世界の人物のようにも思える、美術品のような美しさが画面に栄える、とにかく美しいエヴァ・ガードナー、その恋人で、実生活そのままのような役柄を演ずるエロール・フリン、彼女を追い続ける主人公の友人メル・ファーラー、同じく友人のエディ・アルバート、ヒロインに惹かれる伯爵役のグレゴリー・ラトフ、軍医ヘンリー・ダニエル、クラブのマネージャー、マルセル・ダリオ、娼婦ジュリエット・グレコ、そして、その後、数々の名作の製作者となる、闘牛士役のロバート・エヴァンスなどが共演している。


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