ターミナル The Terminal (2004) 4/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

国の内乱により無国籍状態になり、空港で足止めされてしまった東欧の男性の奮闘と、空港内の職員との交流や淡いロマンスなどをコミカルに描く、製作、監督スティーヴン・スピルバーグ、主演トム・ハンクスキャサリン・ゼタ=ジョーンズスタンリー・トゥッチ他共演のヒューマン・ドラマ。


ドラマ(ヒューマン)

トム・ハンクス / Tom Hanks 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作
ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド
スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮
パトリシア・ウィッチャー
ジェイソン・ホッフス
アンドリュー・ニコル
原案
アンドリュー・ニコル
サーシャ・カヴァシ
脚本
サーシャ・カヴァシ
ジェフ・ナサンソン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
作曲:ジョン・ウィリアムズ

出演
ヴィクター・ナボルスキー:トム・ハンクス
アメリア・ウォーレン:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
フランク・ディクソン:スタンリー・トゥッチ
エンリケ・クルズ:ディエゴ・ルナ
グプタ・ラハン:クマール・パラーナ
ジョー・マルロイ:シャイ・マクブライド
レイ・サーマン:バリー・シャバカ・ヘンリー
ドロレス・トーレス:ゾーイ・サルダナ
本人:ベニー・ゴルソン

アメリカ 映画
配給 ドリームワークス
2004年製作 128分
公開
北米:2004年6月18日
日本:2004年12月18日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $77,032,279
世界 $218,686,156


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨークジョン・F・ケネディ国際空港
東欧のクラコウジアから到着したヴィクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、パスポート不備のために入国手続きで足止めされてしまう。

入国管理主任フランク・ディクソン(スタンリー・トゥッチ)は、クラコウジアがクーデターによる政府内乱で、ヴィクターが無国籍状態になってしまったことを彼に伝える。

入国も出国も出来なくなったヴィクターだったが、英語が話せない彼は、ディクソンの説明が全く理解できない。

警備担当レイ・サーマン(バリー・シャバカ・ヘンリー)に、搭乗ロビーで待機するように言われたヴィクターは、テレビのニュースで、クラコウジアで起きた内乱を知る。

一夜をロビーで過ごしたヴィクターに気づいたディクソンは、逃げ出さずに居座る彼が何か起こせば、次期局長の自分の経歴に傷がつくことを心配する。

サーマンから支給された食事券を落としてしまい、それを清掃員グプタ・ラハン(クマール・パラーナ)に処分されてしまったヴィクターは、まともな食事も取れない。

ヴィクターを厄介払いしようと考えたディクソンは、ロビーの出口の警備が、5分間だけいなくなることを、わざと彼に知らせて空港から彼を追い出そうとする。

しかし、ディクソンの思惑は失敗に終わり、ヴィクターは空港内に留まることにする。

フライト・アテンダントのアメリア・ウォーレン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に出会ったヴィクターは、彼女に心惹かれる。

それを見たグプタは、同僚のジョー・マルロイ(シャイ・マクブライド)やエンリケ・クルズ(ディエゴ・ルナ)らに、ヴィクターがCIAではないかと言い出す。

ヴィクターは、カートの返却で25セントを手に入れられることを知り、それを実行して、ようやくハンバーガーを口にすることが出来る。

さらにヴィクターは、ニューヨークのツアーガイドを利用して必死に英語を覚えようとする。

尚もヴィクターを追い出そうとするディクソンは、彼のカート運搬を阻止して食事代を稼がせないようにする。

機内食係のエンリケは、ヴィクターに食事を与え、彼が毎日手続きに出向く、入国管理受付係のドロレス・トーレス(ゾーイ・サルダナ)の情報を得ようとする。

ヴィクターは食事を手に入れるために、足繁くドロレスの元に通い情報を手に入れエンリケに伝える。

ディクソンに呼び出されたヴィクターは、亡命手続きをすれば、即刻ニューヨークの街に出られることを伝えられる。

しかし、ヴィクターは帰国を恐れる理由を答えられず、ディクソンの企みは再び失敗に終わる。

アメリアを見かけたヴィクターは、彼女の不倫の愚痴を聞かされて食事に誘われるのだが、空港外に出られない彼はそれを断る。

アメリアと食事をする時のために、ヴィクターは金を稼ごうとして、空港内で職探しに奔走するが、彼を雇う店はなかった。

ヴィクターは、住み着いていた新装予定のゲートの壁を直したことから、内装の仕事を手伝うことになる。

再びアメリアと出くわしたヴィクターは、彼女とランチを共にしようとするが、アメリアの急用でそれは果たせなかった。

そんな時、父親への薬を国外に持ち出そうとしたロシア人が、ナイフを持って入国管理局で暴れだし、ディクソンは、彼から強引に薬を奪い、拘束して国外退去を命ずる。

しかし、通訳で呼ばれたヴィクターの機転で、ロシア人は救われ、一躍、彼は空港内で英雄扱いされるようになる。

査察官の前で恥をかかされたディクソンは、ヴィクターに対し、空港外に一歩も出さないと警告する。

ジョー、エンリケ、グプタらの協力で、ヴィクターは空港内で、彼らがセッティングした食事にアメリアを誘う。

2人は楽しい一時を過ごし、アメリアが次のフライトから帰る13日後の再会を約束する。

9ヶ月間のヴィクターの努力と協力の甲斐があり、エンリケは、ドロレスと結ばれ結婚することになる。

ニューヨークに戻ったアメリアは、ヴィクターが入国不可だったことを知り、彼からアメリカに来た理由を聞かされる。

ヴィクターは、父親が、サックスのジャズ・ミュージシャン、ベニー・ゴルソンのサインをもらう前に死亡したため、そのサインをもらいに、アメリカに来たことをアメリアに伝える。

アメリアは、自分を待っていたというヴィクターの言葉に心打たれ、彼を抱き寄せる。

やがて、クラコウジアの内戦が終わったことがヴィクターに知らせれ、空港中が彼のために歓喜する。

アメリアは、コネを使い一日だけ有効な特別ビザを手に入れ、それをヴィクターに渡して、恋人と共に去って行く。

しかし、そのビザは管轄責任者ディクソンのサインが必要なことがわかる。

ヴィクターを止める理由がなくなったディクソンは、彼を国に帰そうとするが、彼はニューヨーク行きを希望する。

しかしディクソンは、ヴィクターが帰国しなければジョー、エンリケ、グプタの職を奪うと言い出し、仕方なく彼は帰国に応じることにする。

仲間を見捨てられないヴィクターだったが、グプタは彼を腰抜け呼ばわりして、さらに滑走路に出てクラコウジア行きの飛行機を止めてしまう。

それを見たヴィクターは、ターミナルから出ることを決意し、空港内は騒然となる。

ディクソンはそれを阻止しようとするが、警備のサーマンはそれを無視し、ヴィクターにコートを渡す。

そしてヴィクターは、空港関係者に見送られながらターミナルを出てタクシーを拾う。

そこでアメリアを見つけたヴィクターは、何も言わずに笑顔で別れ、目的地に向かい、ディクソンも彼の追跡を諦める。

ヴィクターはベニー・ゴルソンの元を訪ね、40年越しの父親の夢であったサインをもらい故郷に向かう。


解説 評価 感想 ■

プライベート・ライアン」(1998)、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002)に続き3度目となる、スティーヴン・スピルバーグトム・ハンクスの、超ビッグな顔合わせが話題になった作品。

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
東欧のクラコウジアからJ・F・K国際空港に到着したヴィクター・ナボルスキーは、パスポート不備のため入国手続きで足止めされる。
国内の内乱で、無国籍状態になってしまったヴィクターだったが、英語が話せない彼は、入国管理主任ディクソンの説明が、全く理解できない。
結局、ヴィクターは、入国はおろか帰国も出来なくなり、国内情勢が安定するまで行き場所がなくなってしまう。
ヴィクターがトラブルを起こせば、次期局長の自分の経歴に傷がつくと考えたディクソンは、彼を空港から追い払おうとする。
ドルも所持していないヴィクターは、食事も出来ないでいたが、そんな時、彼は、フライト・アテンダントのアメリアに出会い、心惹かれてしまう。
その後、ヴィクターは、ターミナル内で生活する手段を考え、英語を学び、空港職員らの協力を得ながら、ひたすら入国できる日を待つのだが・・・。
__________

英語が全く話せない主人公が、その思いやりや勤勉さで次第に周囲の信頼と注目を集めていく展開は、超近代的な設備の中で進むのだが、どこか古風な雰囲気を感じる。
かつてのハリウッドが得意としていた、古き良き時代の、心温まる人情ドラマを思い出させる。

管理責任にこだわる役人や法に逆らってでも、主人公の友情や志を支援しようとする人々の姿は、いかにもアメリカ的な正義を描いているが、その仲間達にアジアやヒスパニックの人々を加えているところなども興味深い。

特にターミナル内の清掃係、80代半ばのクマール・パラーナの、矍鑠たる演技と、自分を犠牲にして、主人公に渇を入れながら励ますクライマックスの心意気は胸を打つ。

数ヶ月を費やし再現された巨大なターミナルのセットは見もので、その精巧な作りは半端でなく、とても作り物には見えない、信じ難いような出来栄えだ。

ジョン・ウィリアムズ東欧民謡風?の軽快なテーマ曲も印象に残る。

北米での興行成績はスピルバーグトム・ハンクス作品にしては意外にも低く、全世界では約2億1900万ドルのヒットとなった。

北米興行収入 $77,032,279

主演のトム・ハンクスは、英語がわからずに、どぎまぎする表情などが実にユーモラスで、政情不安国の出身者らしい逞しさも見せながら、人の好い東欧人を熱演している。

ヒロインのキャサリン・ゼタ=ジョーンズは、いつもの彼女よりは地味な雰囲気で登場し、満たされない恋に、やや心不安定な女性を好演している。

出世と規則にこだわる国境警備局・入国管理責任者スタンリー・トゥッチ、主人公と固い友情に結ばれる空港職員ディエゴ・ルナクマール・パラーナシャイ・マクブライド、警備のバリー・シャバカ・ヘンリー、入国管理受付係のゾーイ・サルダナ、そしてサックス奏者ベニー・ゴルソンが本人役で登場する。


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