華麗なる賭け The Thomas Crown Affair (1968) 4.13/5 (32)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

富豪の趣味がエスカレートした現金強奪を、それを捜査する調査員の女性との恋を絡めて描く、製作、監督ノーマン・ジュイソン、主演スティーヴ・マックイーンフェイ・ダナウェイポール・バーク他共演によるラブ・ロマンス・タッチの犯罪サスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

スティーヴ・マックイーン / Steve McQueen 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ノーマン・ジュイソン
制作
ノーマン・ジュイソン

ハル・アッシュビー
脚本:アラン・トラストマン
撮影:ハスケル・ウェクスラー
編集
ラルフ・E・ウィンターズ

バイロン・ブランツ
音楽:ミシェル・ルグラン

出演
トーマス・クラウン:スティーヴ・マックイーン

ヴィッキー・アンダーソン:フェイ・ダナウェイ
エディ・マローン:ポール・バーク
アーウィン・ウィーバー:ジャック・ウェストン
エーブ:アディソン・パウエル
カール:ヤフェット・コットー
ジェイミー・マクドナルド:ゴードン・ピンセット

アメリカ 映画
配給
ユナイテッド・アーティスツ(1968-81)
MGM(1981-)
1968年製作 102分
公開
北米:1968年6月19日
日本:1968年6月29日
製作費 $4,300,000


アカデミー賞 ■

第41回アカデミー賞
・受賞
歌曲賞
“Windmills of Your Mind/
風のささやき”ノエル・ハリソン

・ノミネート
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
トーマス・クラウン(スティーブ・マックイーン)は、なんの変哲もないセールスマン、アーウィン・ ウィーバー(ジャック・ウェストン)をホテルに呼び出し、5万ドルで車の運転の仕事を依頼する。

しかし、クラウンは顔を隠しウィーバーには彼の正体がわからなかった。

36歳のクラウンは、独身の実業家で資産家、金に不自由はなかったが、強盗を計画することを趣味に持つ、知的な紳士だった。

クラウンは、自分や仲間の招待すら知らないウィーバー、エーブ(アディソン・パウエル)、カール(ヤフェット・コットー)、ジェイミー・マクドナルド(ゴードン・ピンセット)らに指示を出し、自社ビルの向かいの銀行から、約260万ドルの現金を強奪させてしまう。

現金運搬係のアーウィンは、指示通りに現金を墓地のゴミ箱に入れ立ち去る。

その場に現れたクラウンは、墓参りをすると見せかけ、ゴミ箱から現金を持ち去り自宅屋敷に向かい成功を喜ぶ。

その後、クラウンは奪った現金と自分の資産を持参し、ジュネーブの銀行に向かいそれを預ける。

警察のエディ・マローン刑事(ポール・バーク)は、早速、捜査を始めるのだが、全く手がかりつかめない。

一方、被害に対する保険金を、銀行から請求された保険会社は、凄腕の調査員ヴィッキー・アンダーソン(フェイ・ダナウェイ)を現地に派遣する。

ヴィッキーはマローンと協力して調査を始め、犯人の立場になり、犯行からその後のことを考え、2万5000ドルで密告者を探すための広告を出すことまで考える。

そしてヴィッキーは、事件後に2度ジュネーブに行っている実業家クラウンに目を付ける。

クラウンを観察したヴィッキーは、直感で彼が犯人だと確信し、それをマローンに伝える。

その後ヴィッキーは、慈善オークション会場でクラウンに近づき、自分が保険会社の調査員だと彼に身元を明かす。

ヴィッキーは、銀行の現金強奪事件についての、クラウンへの疑惑を伝える。

やがて、新聞広告の効果があり、情報提供者が現れるが、それは生活苦のウィーバーの妻からの連絡だった。

そんな時、ウィーバーの車が盗まれ、子供が誘拐され犯人から5000ドルを要求されてしまう。

しかし、それを仕組んだのはヴィッキーと調査会社で、ウィーバーは警察に連行されてしまう。

マローンは、子供まで利用する、ヴィッキーの見境のないやり方を非難するが、彼女に手を緩める気持ちは全くなかった。

ヴィッキーは、クラウンを待ち合わせのためわざと警察に呼び出し、彼とウィーバーを同じ場所で対面させるのだが、全く進展は見られなかったなかった。

その後、クラウンはヴィッキーを自宅に誘い、さすがにクールな彼も、彼女の魅力に惹かれ愛し合ってしまう。

その後もクラウンと行動を共にして、様子を窺うヴィッキーだったが、彼はそれに全く動じずない。

それどころか、ヴィッキーに挑戦するかのように、クラウンは彼女を受け入れる。

こうして二人の駆け引きは続くが、ヴィッキーは、隙を見せないクラウンに徐々に心を奪われていく。

証拠がつかめないまま、クラウンは大胆にも、再び銀行を襲うと言ってヴィッキーに犯行予告をする。

マローンは、ヴィッキーに任せて、クラウンを泳がせ状況を見守っていたが、彼女から犯行実行を知らされ困惑する。

ある夜、翌日の犯行を、クラウンから知らされたヴィッキーは戸惑ってしまう。

既にクラウンの愛のみを求める女になっていたヴィッキーは、それを失う不安に駆られる。

そして、前回と同じ手口で犯行は実行され、ヴィッキーとマローンは、墓地に運ばれた現金を、取りに現れるはずのクラウンを待つ。

しばらくして、現金を取りに来た車を包囲するが、クラウンは乗っていなかった。

そして、車に乗っていた男からヴィッキーに電報が渡される。

”先に旅たつ、金を持って来るか、そこに残るかは自由だ、愛している、トミー”

ヴィッキーが、複雑な気持ちで見上げる空に、高飛びしたクラウンの乗る旅客機が消えていく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

青年実業家にして大富豪のトーマス・クラウンは、趣味で完全犯罪を計画して見知らぬ男達を雇い、難なく銀行から約260万ドルを強奪してしまう。
警察のマローンは捜査を始めるものの手掛かりが全く掴めない。
やがて、銀行に保険金を払った保険会社から、凄腕の調査員ヴィッキー・アンダーソンが派遣される。
ヴィッキーは、クラウンに目を付けて近づき、疑っていることを彼に率直に伝える。
しかしクラウンは、ヴィッキーの挑戦的な態度に全く動ずることなく対処する。
やがて、二人はお互いの魅力に惹かれ愛し合うのだが、豪腕のヴィッキーの牽制にも隙を見せないクラウンは、大胆にも彼女に次の犯行を予告する・・・。
__________

1999年にはリメイク「トーマス・クラウン・アフェアー」が公開され、主人公のキャラクター自体は主演のピアース・ブロスナンの方がイメージにマッチしているような気もするが、派手さではない、人を惹きつける魅力では圧倒的にスティーヴ・マックイーンの方が上であることを再認識してしまう結果となった。

全編を通して漂う、主人公の洗練された生き様、その粋なムードを見事にスクリーン上に映し出した、ノーマン・ジュイソンの演出は、オーバーに言えば観客を現実から引き離し、別世界へと導いてくれる。

第41回アカデミー賞で、歌曲賞を受賞した主題曲の”Windmills of Your Mind/風のささやき”が、奔放ではあるが孤独な男である主人公の寂しさも感じさせる。

主題歌を歌うノエル・ハリソンは、名優レックス・ハリソンの息子である。

野生味が売り物であり、どちらかと言うと”田舎臭い”キャラクターの方が似合うスティーヴ・マックイーンが、無理矢理スーツを着せられて窮屈そうに見えないでもないが、持ち前のクールな表情や、砂浜でバギーを操る場面などは、いかにも行動派の彼らしい。

フェイ・ダナウェイの自信過剰な調査員も、あのくらいタフでなければ大物である主人公には太刀打ちできないとでも言いた気な、20代後半にして貫禄の演技を見せてくれる。

苛立ちながらヴィッキー(F・ダナウェイ)の調査を見守る刑事ポール・バーク、生活苦で足がついてしまう犯人の一人ジャック・ウェストン、同実行犯ヤフェット・コットーアディソン・パウエルゴードン・ピンセットなどが共演している。


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