ツリー・オブ・ライフ The Tree of Life (2011) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

時代を超えた、父子、家族の絆を描いたドラマで、鬼才テレンス・マリックの監督、脚本、主演ブラッド・ピットショーン・ペンジェシカ・チャステインフィオナ・ショウ共演による、カンヌ国際映画祭パルムドールを獲得した作品。


ドラマ

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:テレンス・マリック
製作総指揮:ドナルド・ローゼンフェルト
製作
デデ・ガードナー

サラ・グリーン
グラント・ヒル
ブラッド・ピット
ビル・ポーラッド
脚本:テレンス・マリック
撮影:エマニュエル・ルベツキ
編集
ハンク・コーウィン

ジェイ・ラビノウィッツ
ダニエル・レゼンデ
ビリー・ウェバー
マーク・ヨシカワ
音楽:アレクサンドル・デプラ

出演
オブライエン:ブラッド・ピット

ジャック・オブライエン:ショーン・ペン
オブライエン夫人:ジェシカ・チャステイン
祖母:フィオナ・ショウ
ジャック・オブライエン(少年期):ハンター・マクラケン
R.L.・オブライエン:ララミー・エップラー
スティーヴ・オブライエン:タイ・シェリダン

アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

2011年製作 139分
公開
北米:2011年5月27日
日本:2011年8月12日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $13,303,319
世界 $54,303,319


アカデミー賞 ■

第84回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督・撮影賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1950年代、テキサス
田舎町で暮らす、軍関連の仕事をするオブライエン(ブラッド・ピット)と妻(ジェシカ・チャステイン)は、長男(ハンター・マクラケン)ら三人の息子と共に、平穏で満ち足りた日々を送っていた。

1960年代。
ある日、オブライエンの妻は、19歳の次男R.L.が死亡したという電報を受け取り、泣き崩れながら、夫に電話で連絡を入れる。

夫妻は大きなショックを受け、妻は、母親(フィオナ・ショウ)に慰められる。

しかし彼女は、その現実を受け入れることができず、オブライエンは、些細なことで息子を叱ったことを悔いる。

現在。
建築家として成功しているジャック(ショーン・ペン)だったが、弟の死を毎日考え、父親との確執などもあり、彼は喪失感を味わっていた。

R.L.の死受け入れようとする日々、母親はどう耐えたのか・・・。

闇に漂う光を感じたジャックは、地球の誕生、そして、その進化を幻想として感じとる。

1950年代、テキサスウェーコ
若いカップル、オブライエン夫妻に長男ジャックが生まれる。

その後、R.L.(ララミー・エップラー)とスティーヴ(タイ・シェリダン)も生まれ、三人の兄弟は、両親の愛を受けながら、自然に囲まれて成長する。

ジャックは、長男だということもあり、成功と富を求め、強い意志こそが人生には必要だと考える、信心深いオブライエンから、特に厳しく躾けられる。

そのプレッシャーと、子供には理解できない、父親の言動に、ジャックは思い悩み辛い日々を送っていた。

オブライエンは、子供達が自分に逆らいたい気持ちを抑えていることに気づいていた。

ある日、R.L.が口答えしたことで激怒したオブライエンは、そのことをきっかけに、妻との間に溝ができる。

オブライエンが出張の日、妻と子供達は、普段の鬱憤を晴らすかのように羽目を外す。

その後も夫婦の諍いは続き、ジャックは、友達との悪戯がエスカレートして、母に注意され、父に知られることを恐れる。

そんなジャックは、クラスメイトの少女の家に忍び込み、彼女の下着を盗んでしまう。

母にも反抗するようになったジャックは、常に自分を支配する父の死を望むようになる。

やがて、職場である工場が閉鎖されたオブライエンは、大きな挫折を経験し、成功するために厳しく接してきたことをジャックに謝罪する。

ジャックも、それを理解しようと、自分が父に似ていることを認めていることを。伝える。

やがて、家族はその地を離れることになる。

現在。
深く思いつめるジャックが、暗闇をさ迷い続ける中で求める、一つの光とはいったい何だったのか・・・。

職場を離れたジャックは、弟を想いながら幻想の世界に入る。

ジャックは、岩盤地帯にある木製ドアを通り抜けて、太陽が、赤色巨星から白色矮星となる過程を見た後、子供時代の自分に導かれて、浜辺にたどり着く。

そこには、自分がこれまでに関係した人々が集い、ジャックは、両親やスティーヴ、死んだR.L.にも再会する。

R.L.の死を最も悲しんだ母は、息子を抱きしめて、主の元へと旅立たせる。

その後ジャックは、現実に戻った自分に気づき、心の安らぎを得る。

そして、揺らめく光は闇の中で輝き続ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1950年代。
軍関連の職場で働くオブライエンは、妻と三人の息子と共に平凡な暮らしをしていた。
その後、長男ジャックら息子達も成長したある日、19歳の次男R.L.が死亡したという知らせを受け、夫妻は大きなショックを受け、特に妻は、立ち直るきっかけがつかめない。
現在。
建築家として成功したジャックは、今でも弟の死を考え、父との確執などもあり、喪失感を味わう毎日を送っていた。
弟の死に対し、母親はどう耐えたのか、幻想まで見るジャックは、子供時代を思い起こす。
成功と富を求める信心深いオブライエンは、強い意志が人生には必要だと考え、妻とは違い、子供達を異常なまでに厳しく躾けた。
ジャックはそれを理解できず、父親の言動に反感を抱くものの、彼を恐れて苦悩する日々を過ごしていた・・・。
__________

厳格な父と優しい母の元で育ち、苦悩した少年時代を、数十年の月日の間引きずる男性の心の葛藤を切実なまでに描く、テレンス・マリックの映像表現の素晴らしさは、画一的な解釈を促すことなく、当然ながら、観る者それぞれの捉え方に委ねる意図が窺える。

幻想の世界では進化や成長を描き、現実と絡み合い、家族の関係が修復され、心の傷が癒されたことを暗示させるジャックの一瞬の笑みと、暗闇に漂う”希望”を連想させる光により、心地よい余韻に浸れる。

アレクサンドル・デプラの、神秘的な音楽、透き通るような映像で訴えるエマニュエル・ルベツキの撮影も素晴らしい。

第84回アカデミー賞では、作品、監督、撮影賞ノミネートされた。

大スターのブラッド・ピットショーン・ペンの抑えた演技もさることながら、主人公とも言える少年ジャックの心のよりどころでもある母親役ジェシカ・チャステインの、清楚な美しさと好演が光る。

そしてその子供達、特に長男を演ずるハンター・マクラケンは、超一流の演出家の下、映画初出演とは思えない感情表現を見せる。どことなくブラッド・ピットに似ている次男ララミー・エップラー、三男タイ・シェリダン、祖母フィオナ・ショウらが共演している。


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