愛と喝采の日々 The Turning Point (1977) 3/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

家庭を選んだ元有望ダンサー、一方、チャンスを掴み今尚、現役を続けるダンサー、かつてのライバル同士の関係と親子愛を描く、製作、監督ハーバート・ロス、主演シャーリー・マクレーンアン・バンクロフトミハイル・バリシニコフレスリー・ブラウントム・スケリット他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ハーバート・ロス
製作
ハーバート・ロス
アーサー・ローレンツ
製作総指揮:ノラ・ケイ
脚本:アーサー・ローレンツ
撮影:ロバート・サーティース
編集:ウィリアム・H・レイノルズ

美術・装置
アルバート・ブレナー

マーヴィン・マーチ
音楽:ジョン・ランチベリー

出演
シャーリー・マクレーン:ディーディー・ロジャース
アン・バンクロフト:エマ・ジャクリン
ミハイル・バリシニコフ:ユーリ・コペイキン
レスリー・ブラウン:エミリア・ロジャース
トム・スケリット:ウェイン・ロジャース
ジェームズ・ミッチェル:マイケル・クック
マーサ・スコット:アデレイド
アンソニー・ザーブ:ロージー
マーシャル・トンプソン:カーター
ドナルド・ペトリ:バーニー・ジョー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1977年製作 119分
公開
北米:1977年11月14日
日本:1978年4月
北米興行収入 $25,933,445


アカデミー賞 ■

第50回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
主演女優(シャーリー・マクレーン/アン・バンクロフト)
助演男優(ミハイル・バリシニコフ)
助演女優(レスリー・ブラウン)
脚本・編集・撮影・美術・録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

オクラホマシティ
ディーディー・ロジャース(シャーリー・マクレーン)は、夫ウェイン(トム・スケリット)と長女のエミリア(レスリー・ブラウン)を含め3人の子供達と幸せに暮らしていた。

ディーディーとウェインは、元アメリカン・バレエ団で踊るダンサーだったが、彼女がエミリアを妊娠したために、ダンサーを諦めたという経緯があった。

そんなある日、バレエ団の公演が地元で開催されることになり、ディーディーと家族は会場に向かい、公演後、かつての仲間達と再会する。

ディーディーは経営者のアデレイド(マーサ・スコット)に挨拶し、そして一番の親友エマ・ジャクリン(アン・バンクロフト)との再会で涙する。

バレエ団のメンバーを自宅に招待したディーディーだったが、エマと役を争っていた時に妊娠し、ダンサーを諦めた自分とは対照的に、役を得て今の大成功を掴んだ彼女の人生を羨む。

バレエ教室を経営する、ディーディーとウェインにより才能を開花しつつある美しいエミリアを、エマはバレエ団のレッスンに誘う。

入団を許可されたエミリアは、それを慎重に検討するが、”踊りたい”という自分の気持ちに従うよう、両親に助言される。

エミリアは、ニューヨークのアメリカン・バレエ団付属のバレエ学校でレッスンを始め、ディーディーも付き添いとして同行していた。

同じ頃、エマは若い振付師と意見が合わず、次の公演”ジゼル”を降ろされてしまう。

ジゼル”で役をもらい初舞台を踏んだエミリアは、団員で、ロシアから亡命してきたユーリ・コペイキン(ミハイル・バリシニコフ)に心奪われてしまう。

やがてユーリもエミリアに惹かれ、2人は愛し合うようになる。

ディーディーの心配を余所に、エミリアはレッスンと恋愛を楽しむようになる。

ある日、指揮者ロージー(アンソニー・ザーブ)に街で再会したディーディーは、彼に誘われてしまう。

そんな時エミリアは、ユーリが他のバレリーナに言い寄るところを見てしまい、ショックを受けて帰宅するが母の姿はなかった。

振付師との意見が合わないエミリアは、ユーリとのこともあり舞台の前にも拘らず酔ってしまい、エマが何とか彼女を舞台に送り出す。

その後エマは、エミリアに優しく接して相談相手となり、彼女の成長の手助けをするようになる。

浮気をしたディーディーとの間に、溝が出来てしまったエミリアは、母がエマに対して怒りを感じていると指摘する。

やがて、”25周年記念ガラ公演”が始まり、それに出演するエミリアにエマが衣装を贈り、ディーディーは2人の関係が気になり不快感を露にする。

エマは、ディーディーにとっても運命の役である”アンナ・カレーニナ”を熱演し、エミリアは”エリントニア”を完璧に踊り大喝采を受ける。

公演後のパーティーで、エミリアの将来が約束されることが分かり、喜ぶディーディーだった。

しかし、エマを待ち受けるエミリアを見て、ディーディーはショックを受ける。

眠れる森の美女”の改訂版の演出を、バレエ団の経営者のアデレイドと芸術監督マイケル・クック(ジェームズ・ミッチェル)から依頼されたエマは、事実上”引退”を宣告されてしまう。

バーで出くわしたディーディーとエマは、お互いが抱いていた長い間の怒りを爆発させる。

自分をウェインと結婚させて、役を奪い取ったと言いエマを責めるディーディーと、単に才能が足りなかったと彼女を批判するエマは揉み合いいにまでなる。

しかし、思わず笑い始めた2人の友情は、結局は変わっていなかった。

エミリアがユーリと踊ることになり、ニューヨークを訪れたウェインは、ディーディーに今の生活に後悔のないことを伝え彼女を固く抱きしめる。

両親の様子を見たエミリアの心も癒える。

そして、ユーリはエミリアに素直に謝り、二人の舞台は大成功の内に終わる。

ディーディーは、楽屋でエミリアから花束を渡されて感激し、喝采のない舞台にたたずむエマの元に向かい、娘の歩む新しい人生について語リ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

オクラホマシティ
ディーディー・ロジャースは、夫ウェインと長女エミリアを含めた3人の子供達と幸せに暮らしていた。
ディーディーとウェインは元アメリカン・バレエ団のダンサーだったが、彼女がエミリアを妊娠してダンサーを諦めたという経緯があった。
そんなある日、バレエ団の公演が開催されることになり、ディーディーは親友である、ライバルでもあったエマ・ジャクリンに再会する。
かつて同じ役を争い、その大役を演じて成功を掴んだエマの人生を、ディーディーは羨む。
エマは、才能のあるエミリアをバレエ団に誘い、入団を許された彼女は、母ディーディーと共にニューヨークで生活することになる。
公演を控え、振付師と意見が合わないエマは役を降ろされ、努力の末に役を得たエミリアは、ロシアから亡命してきたダンサー、ユーリに心奪われてしまう・・・。
__________

ドラマ中のバレエ団のモデルとなり、全面協力している”アメリカン・バレエ・シアター”に所属して、ダンサー、振付師でもあったハーバート・ロスと、バレリーナだった妻ノラ・ケイが製作総指揮を担当した意欲作であり、バレエのシーンがふんだんに盛り込まれた作品。

第50回アカデミー賞では、作品賞をはじめ10部門にノミネートされたが、残念ながら無冠に終わった。
・ノミネート
作品、監督
主演女優
(シャーリー・マクレーン/アン・バンクロフト)
助演男優(ミハイル・バリシニコフ)
助演女優(レスリー・ブラウン)
脚本、編集、撮影、美術、録音賞

アメリカを代表するバレエ団を舞台にした作品の雰囲気を、格調高く芸術的には描いているものの、中盤から生じる主人公親子の確執が解消される場面など、あっさりし過ぎていて物足りなさを感じる。
当時、話題になった主人公2人のつかみ合いの喧嘩なども、今見ると何となく白けてしまう。

1週間後に封切られることになる、同じハーバート・ロス作品の「グッバイガール」(1977)を高く評価する声が多いのも事実で、私自身も同意見だ。

シャーリー・マクレーンはやや太目で、家庭を選んだ女性の雰囲気を良く出してはいるが、ドラマ中にもあるように、見かけに反し几帳面で思慮深いアン・バンクロフトの、現実の浮き沈みに激しく揺れる現役ダンサーの深みのある演技に、軍配をあげたいと言うのが正直なところだ。

演技的にはやや未熟なような気もするが、共にアカデミー助演賞候補になった、ミハイル・バリシニコフレスリー・ブラウンは、プロであるだけに、当然のごとく見事なパフォーマンスを披露してくれる。

妻の嫉みや後悔を、20年もの間理解しつつ彼女を支えた主人公の夫役トム・スケリット、芸術監督ジェームズ・ミッチェル、バレエ団経営者マーサ・スコット、主人公(S・マクレーン)と関係を持つ指揮者アンソニー・ザーブなどが共演している。


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