ヴィジット The Visit (2015) 3.33/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

母親とは絶縁状態の祖父母と休暇を過ごす姉弟の体験する恐怖を描く、製作、監督、脚本M・ナイト・シャマラン、出演オリビア・デヨングエド・オクセンボールドキャスリン・ハーン他共演のホラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:M・ナイト・シャマラン

製作
M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム
マーク・ビーンストック
製作総指揮
スティーヴン・シュナイダー
アシュウィン・ラジャン
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:マリス・アルベルティ
編集:ルーク・フランコ・シアオキ
音楽:スーザン・ジェイコブス

出演
ベッカ・ジェイミソン:オリビア・デヨング
タイラー・ジェイミソン:エド・オクセンボールド
ロレッタ・ジェイミソン:キャスリン・ハーン
マリア・ベラ・ジェイミソン:ディアナ・デュナガン
フレデリック・スペンサー・ジェイミソン:ピーター・マクロビー
ステイシー:セリア・キーナン=ボルジャー
コリン:ベンジャミン・カネス

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2015年製作 94分
公開
北米:2015年9月11日
日本:2015年10月23日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $63,237,200
世界 $87,416,500


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ペンシルベニア州、フィラデルフィア
高校卒業前に代理教師のコリン(ベンジャミン・カネス)と結婚したロレッタ・ジェイミソン(キャスリン・ハーン)は、10年の間に子供二人が生れたものの、恋人ができた夫は駈け落ちしてカリフォルニアに向かってしまった。

コリンを嫌っていた両親と不仲になったロレッタは、19歳で家を出て以来15年、実家とは疎遠だった。

そんな時、ネットで自分を見つけた両親が、孫と1週間過ごしたいと連絡してきたため、ロレッタは、行きたいと言う子供達の意見を聞き入れて、仕方なくそれを承知する。

15歳の娘ベッカ(オリビア・デヨング)は、今回の旅と祖父母と会うことを記録映画にすることを考え、ロレッタにインタビューしながら映像を記録する。

ロレッタは、父親が去って以来、細菌を嫌う潔癖症になった13歳の息子タイラー(エド・オクセンボールド)とベッカと共に駅に向い、ホームで二人を見送る。

月曜の朝

メイソンビル。
祖父母フレデリック・スペンサー(ピーター・マクロビー)とマリア・ベラ(ディアナ・デュナガン)に駅で迎えられたベッカとタイラーは、撮影をしながら農場である家に向かう。

ネットを繫ぎスカイプでロレッタに連絡したベッカとタイラーは楽しい時間を過ごし、夜になり、年寄りの自分達は9時半には寝るとフレデリックに言われる。

10時を過ぎてクッキーが食べたくなったベッカは、撮影しながら部屋を出るが、マリアが夢遊病者のように歩いていることに気づく。

部屋に戻ったベッカは、マリアが病気のようだとタイラーに話す。

火曜日の朝

朝食を済ませたベッカは、マリアは具合が悪かっただけで、年寄りなので仕方ないとフレデリックに言われて安心する。

タイラーと家の床下で遊んでいたベッカは、突然、誰かに迫られて外に出る。

ベッカは、それがマリアだったために驚く。

その後、医師のサムが訪ねて来たためベッカが対応する。

相談員であるマリアとフレデリックが、昨日のボランティアに欠席したため、何か問題でもあったかと思い来てみたことをサムはベッカに伝える。

牧場の小屋に興味を持ったタイラーは、その場を調べようとするが、死体があるのではないかと考える。

小屋に入ったタイラーは、ひどい悪臭に気づき、何かが置いてあったためにそれを調べる。

それがオムツだったために驚いたタイラーは、マリアから、フレデリックが失禁症であることを知らされて納得する。

フレデリックと共に町に向かったベッカとタイラーは、ロレッタが通った高校に向かう。

自分達を見ている男が気になったフレデリックは、彼に近づき襲いかかる。

ベッカがそれを制止し、フレデリックは人違いだったことに気づく。

その夜、11時近くになって部屋の外の物音に気づいたベッカとタイラーは、それを確かめようとする。

ドアを開けたタイラーは、全裸で壁を爪で引っ掻くマリアを見て驚く。

水曜日の朝

昨夜の件をフレデリックに尋ねたベッカは、マリアが、日没症候群という認知症で、夜になると症状が出ると言われる。

フレデリックは、9時半以降は部屋を出ない決まりにしようとベッカに伝えながら、仮装パーティーに行く準備をしてタキシードを着る。

何か勘違いしていないかとベッカに言われたフレデリックは、間違いだったことに気づく。

フレデリックがボケているとベッカに話したマリアは、パソコンにバターをこぼしてしまったことを謝罪する。

ネットで日没症候群のことを調べたベッカは、老人にはよくあることだとタイラーに話し、パソコンはカメラが映らなくなっただけだと伝える。

マリアがわざとやったことを疑うタイラーだったが、ベッカは事故だと考える。

ベッカとタイラーは、自分達の映像が映らない状態で、恋人とバカンス中のロレッタとネットで話す。

タイラーは、マリアとフレデリックの様子がおかしいことをロレッタに伝え、起きたことを話す。

昔からおかしなところはあったと言うロレッタは、我慢できる状況であることを子供達に確認する。

ロレッタのことでインタビューをしたいとベッカに言われたマリアは、オーブンの掃除を頼み、奥まできれいにしてもらう。

それを終えてインタビューに答えてくれるマリアに、フレデリックとの出会いを訊いたベッカは、ロレッタが家出した日に何があったのかを尋ねる。

マリアは興奮して取り乱しそうになり、ロレッタの話を拒みインタビューを止める。

隠しカメラを設置したタイラーだったが、ベッカはそれに反対する。

その夜も異変が始り、隠し撮りでなければ撮影してもよいだろうと言うタイラーは、ベッカの指示でドアを少し開ける。

マリアの異常な行動を見たレベッカは、寝言のようなものだとタイラーに伝える。

木曜日の朝

朝食を済ませたベッカとタイラーは、フレデリックとマリアと共に散歩に出かける。

その後、納屋でタイラーにインタビューを始めたベッカは、父親が家を去った理由が、自分の失敗のせいだと言われる。

交代してインタビューを受けたベッカは、自分が用意した質問をタイラーから受ける。

タイラーは質問を変えて、なぜ自分を鏡で見ないのかを訊かれたベッカは動揺する。

一人になったベッカは、父親が最後にくれたのはハガキだけだと言って、カメラの前で涙する。

昔の自分達の映像を使おうとしたベッカだったが、父親を許すことになると考える。

タイラーは、カビが酷いので入らないようにとフレデリックに言われていた地下に何かがあると考え、カメラを設置しようとする。

その後、更生施設でフレデリックとマリアに世話になったと言うステイシー(セリア・キーナン=ボルジャー)が訪ねて来る。

指導員の祖父母に感謝しているステイシーは、二人のためにパイを焼いて来てくれたのだった。

二人が留守だったために、ステイシーはベッカのカメラの前でポーズをとる。

その後ベッカは、フレデリックとマリアの日常を撮影しようとする。

ベッカは、揺り椅子に座り壁に向かって笑っているマリアに声をかける。

納屋で銃の掃除をしていたフレデリックにそのことを知らせたベッカは、後で様子を見ると言われる。

タイラーの意見を聞き入れたベッカは、居間にカメラを設置する。

その夜もマリアの奇行は始り、カメラを見つけた彼女は、ナイフを持って子供達の部屋に向かうものの、ドアは鍵がかかっていた。

金曜日の朝

マリアがカメラを戻すのを確認しながら、ベッカは、最終日の今夜は彼女らを避けることをタイラーに伝える。

しかし、フレデリックに声をかけられたベッカは、インタビューをしていいかを彼に尋ねる。

それに応じたフレデリックは、職場で夜勤をしていた際に白いものが動くのを目撃し、誰にも信じてもらえなかったことがきっかけで解雇された話をする。

自分達が帰るので寂しいと言われたベッカは、うちに来てもいいか母に尋ねれるべきだとフレデリックに伝える。

ベッカは、母をまだ許せないのかをフレデリックに問うが、彼は答えようとしない。

その映像をタイラーとチェックしたベッカは、フレデリックとマリアが病気だと言いながら、表にステイシーが来ていることに気づく。

何か怒っている様子のステイシーが、その後、帰ったかをベッカとタイラーは確認できない。

インタビューを受けると言うマリアは、水についての物語を話し始める。

意味不明な宇宙人の話を聞いたベッカは、母親のことをマリアに尋ねる。

会いたいとは一度も思わないと言うマリアは、家出した日にロレッタが何かしたはずだとベッカから訊かれたため、取り乱しそうになる。

話を変えたベッカは、架空の話のように母や自分達家族のことを語り、それに対しての意見をマリアに求める。

自分がその立場だったとしたら、娘を許すとマリアは涙しながら話す。

ロレッタが家に帰った頃なのでスカイプで話したベッカとタイラーは、フレデリックとマリアの様子がおかしいので、車で今日中に迎えに来てほしいと伝える。

パソコンのカメラが直っていたため、外にいたフレデリックとマリアを映して見せたベッカとタイラーは、二人が両親ではないとロレッタに言われる。

ずっと二人と一緒にいたことを子供達に確認したロレッタは、メイソンヴィルの警察に電話をする。

マリアが部屋をのぞき込み、その場に向かうと子供達に伝える。

警察の電話が通じないため、ロレッタは車で向かうことを伝え、その場から離れ近所の家に行くよう子供達に指示する。

家に戻ったフレデリックは、最後の夜なのでゲームをしようと言い出し、マリアは、ベッカに掃除を手伝ってほしいと伝える。

外の映像を撮ると言って家を出ようとしたベッカとタイラーだったが、フレデリックとマリアはゲームを始めようとする。

裏口のドアを開けたベッカは、ステイシーが首を吊っている姿を目撃し、フレデリックにドアを閉められる。

ダイスゲーム”ヤッツィー”を始めたベッカは、カメラのバッテリーが切れると言って席を外し、地下にいるかもしれない本当の祖父母を捜す。

9時半が過ぎたため、フレデリックはマリアを寝かせてくるとタイラーに伝える。

祖父母の写真を見つけたベッカは、精神科病院の制服を見つける。

血の付いた金づちと祖父母の死体を確認したベッカは驚き、現れたフレデリックから、殺した二人から孫の話と訪問することを聞いたと言われる。

ベッカはフレデリックに襲われ、二階の部屋に連れて行かれて閉じ込められる。

フレデリックに殴られていたタイラーは、怯えて身動きがとれないまま、失禁したオムツを顔に当てられる。

その場にいたマリアに襲われたベッカは、抵抗して彼女を殴り、ドアのカギを壊して逃げる。

ベッカはフレデリックにも襲いかかり、激怒したタイラーが彼を叩きのめす。

家から逃げたベッカとタイラーは、警察と共に現れたロレッタに抱き寄せられる。

その後、自宅でベッカのインタビューに応じたロレッタは、両親について話す。

家を出た最悪の日についても話したロレッタは、両親は歩み寄ろうとしたものの、自分が拒んだことを語る。

”許し”を撮ったことを確認したロレッタは涙し、ベッカは母に歩み寄る。

怒りは忘れ去るものだと伝えたロレッタは、ベッカを抱き寄せる。

数日後、ベッカは、タイラーがどうしてもやりたいと言うので、彼のラップを挿入して今回の映像を締めくくる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ペンシルベニア州、フィラデルフィア
15年間、疎遠だった両親から孫達と1週間過ごしたいという連絡を受けたシングルマザーのロレッタ・ジェイミソンは、15歳の娘ベッカと13歳の息子タイラーが実家に行きたがるためにそれを許可する。
ベッカは、今回の旅を記録映画に残そうと考えていた。
田舎町メイソンビルに着いたベッカとタイラーは、祖父母フレデリックとマリアに迎えられる。
農場の家で楽しい時間を過ごしたベッカとタイラーは、フレデリックから、夜は9時半には寝ると言われる。
その後、部屋を出てみたベッカは、夢遊病者のようなマリアを目撃して驚く。
翌日はフレデリックの行動を不審に思い、マリアの奇行も続き、ベッカとタイラーは、祖父母を警戒し始める・・・。
__________

シックス・センス」(1999)の成功以来、コンスタントにヒット作を世に出し続けるM・ナイト・シャマランの製作、監督、脚本によるファウンド・フッテージ・ホラー作品。

母親が家出をして両親とは絶縁状態だったため、初対面となる孫達にとっては楽しいはずの祖父母との時間が、時を追うごとに恐怖になるという、M・ナイト・シャマラン独得のホラー・センスで描く作品。

主人公の姉弟がカメラマニアというところがポイントのファウンド・フッテージ・ホラーであり、記録映画を撮る彼女らの視線が捉える、事件の真相のヒントとなる一瞬の映像とリアルさが恐怖を煽る。

北米興行収入は約6300万ドル、全世界では約8700万ドルという結果となり、M・ナイト・シャマラン作品としては平凡な数字なのだが、わずか500万ドルの低予算で製作された作品であることを考えると、十分なヒットとも言える。

楽しいはずだった祖父母と過ごす時間が一転して恐怖のとなる、子供にとっては辛い体験をしながらも、自主記録映画製作に意欲を燃やす逞しさも感じさせるオリビア・デヨング、父親の家出で心に傷を負い細菌を嫌う潔癖症になってしまったという弟役のエド・オクセンボールド、二人の大人顔負けの自然な演技は注目だ。

姉弟の母親キャスリン・ハーン、その両親に扮していた精神患者ディアナ・デュナガンピーター・マクロビー、姉弟の祖父母に世話になっていた殺される女性セリア・キーナン=ボルジャー、姉弟の父親ベンジャミン・カネスなどが共演している。


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