イエロー・ハンカチーフ The Yellow Handkerchief (2008) 3.28/5 (25)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ピート・ハミルの短編小説を基に、日本映画の名作である山田洋次監督作品「幸せの黄色いハンカチ」(1977)のリメイク。
出所した男が元妻の元に向かおうとする途中、二人の若い男女と出会い、親交を深めながら目的地を目指し自分を見つめ直す姿を描く、主演ウィリアム・ハートマリア・ベロエディ・レッドメインクリステン・スチュワート他共演、監督ウダヤン・プラサッドによるドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ウダヤン・プラサッド
製作:アーサー・コーン
製作総指揮:リリアン・バーンバウム
原案:ピート・ハミル

脚本:エリン・ディグナム
撮影:クリス・メンゲス

編集:クリストファー・テレフセン
音楽
イーフ・バーズレイ

ジャック・リヴジー

出演
ブレット・ハンソン:ウィリアム・ハート
メイ:マリア・ベロ
ゴーディ:エディ・レッドメイン
マーティーン:クリステン・スチュワート
医師:エマニュエル・コーン
看護師:ヌリト・コーン
モーテルのオーナー:桃井かおり

アメリカ 映画
配給 Samuel Goldwyn Films

2008年製作 95分
公開
北米:2010年2月26日
日本:2010年6月26日
製作費 $15,500,000
北米興行収入 $317,040


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2007年8月。
刑務所を出所したブレット・ハンソン(ウィリアム・ハート)は、ミシシッピ川を渡ろうとする。

ブレットはその際、風変わりな青年ゴーディ(エディ・レッドメイン)と、ボーイフレンドに相手にされず、落ち込む少女マーティーン(クリステン・スチュワート)に出会う。

雨が降り夜になったため、三人はモーテルに部屋を取るが、ゴーディは、謎めいたブレットを警戒し、マーティーンは、雨が小降りになったら出発したいことを伝える。

三人は眠りにつくが、ゴーディがマーティーンにキスを求め、彼女は仕方なくそれに応えようとする。

ゴーディはマーティーンに襲いかかり、ブレットがそれを制止する。

翌朝、ゴーディはマーティーンに謝罪し、ブレットと彼女はバスに乗ることにする。

ゴーディと別れたブレットとマーティーンは、バスを待つ間、気さくに語り合う。

二人は、その後、再び現れたゴーディの車に乗ることになり、ブレットは、元妻メイ(マリア・ベロ)のことを想い起こす。

その後、車が故障してしまい、ゴーディが自分で修理することになり、その間、マーティーンは、ブレットに付いて行こうかと考え始める。

翌朝、三人は修理の終わった車で出発するが、ゴーディがスタンドで、駐車してあったバンのドアを傷つけてしまう。

ゴーディは、持ち主の男に脅されるが、ブレットがその男を叩きのめし、三人はその場を立ち去る。

しかし、警察に車を止められたブレットは、服役していたことを告げて逮捕されてしまう。

それを知ったマーティーンとゴーディは驚くが、ブレットは、署内で彼を知る刑事に出くわして釈放される。

ブレットは、マーティンとゴーディに別れを告げるが、二人は彼を引きとめ、一緒に旅を続ける。

その後ブレットは、少年院に入りドラッグで服役し、石油発掘現場で働いたことなど、空虚な日々のことを語り始める。

そして、ブレットは、ボートを直すことで知り合った、メイとの満ち足りた時のことも二人に話す。
__________

メイと同棲し始めたブレットは、彼女が妊娠したらしいことを知り、それが本当だった場合、仕事場からも見えるように、ヨットの黄色い帆を張るよう伝える。

ヨットの帆を確認したブレットは喜ぶが、その後、メイは流産してしまう。

メイが、過去に中絶したことがあることを知ったブレットは、彼女を避けるようになり、ある日、酒場で言い争いをしてしまう。

二人を止めようとした男を、ブレットが抵抗して倒した拍子に、6年間服役することになる。
__________

それを聞いたマーティーンは、一度しか面会に来なかったというメイを理解できない。

しかし、ブレットは、自分がメイに離婚届を渡そうとしたことをマーティーンに伝える。

うなだれるゴーディは、居場所のない自分の哀れさに涙し、父親の記憶もなく、先住民に育てられた辛い過去などをマーティーンに話し、二人はお互いを理解し合うよう。

翌日ブレットは、メイにハガキを送ったことを二人に語り、もし会ってくれるなら、ヨットの黄色い帆を張ってくれという内容だったことを知らせる。

メイの元に向かうのを躊躇するブレットを、自分達だけでも見に行くと二人は言い張る。

目的地に着いた三人だったが、メイの家は既になくなっていたため、ブレットは諦めるのだが、マーティーンは彼が住んでいた家に向かうことを提案する。

その家も、他人が住んでいることを知った三人だったが、マーティーンが、大量の黄色いハンカチを付けた船を見つける。

それを見たブレットは感激し、メイの元に歩み寄り、彼女を固く抱きしめる。

そして、そんな二人を見たマーティンとゴーディも、愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

6年の服役を終えたブレット・ハンソンは、元妻のメイの元に向かおうとする。
途中ブレットは、風変わりな青年ゴーディと、悲しげな少女マーティーンと出会い、三人は行動を共にすることになる。
三人は、様々なことを体験しながら旅を続けるが、あることがきっかけで、ブレットが服役していたことが分かってしまう。
二人に遠慮するブレットだったが、結局、三人は旅を続けることになる。
そしてブレットは、服役したことや、自分に安らぎを与えてくれたメイとの生活のことなどを、マーティンとゴーディに語り始める・・・。
__________

日本人にはお馴染みのストーリーを、インディペンデント・フィルムとして、しっとりと描いた作品。

なんと言っても、60歳に近い名優ウィリアム・ハート、実力派女優マリア・ベロ、期待の若手クリステン・スチュワートイギリス人俳優エディ・レッドメインら、個性豊かなスターの競演が見所の作品。

このような地味な作品に、実力、名声共に認められているスターが、プロ意識を持って取り組む姿が、アメリカ映画界の懐の深さとも言える。

それぞれ、孤独感と空虚な時間を送る三人が、共に歩む旅を通して、主人公は、新たな自分を見つけるきっかけを掴み、若者は外の世界に接し成長していく姿が、期待以上に味わい深く描かれている。

クライマックスの”黄色いハンカチ”のシーンも、シンプルではあるが、感動を伝える爽やかな締めくくりとなっている。

謎めいた男として、孤独感という重い石を背負ったような主人公を、神妙な表情で演ずるウィリアム・ハートの、深みのある演技も素晴らしい。

彼の心の拠り所となる、元妻役マリア・ベロの力強い演技も見もので、物語にアクセントを加える、主人公に父親像を想う少女クリステン・スチュワートと、居場所のない自分を、理解してくれる者に出会えたことを喜ぶ青年役のエディ・レッドメインの好演も光る。

また、オリジナル作品に出演した桃井かおりが、モーテルのオーナーで端役出演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター