サンダーボルト Thunderbolt And Lightfoot (1974) 4.24/5 (33)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1970年代最高のドル箱スターであるクリント・イーストウッド作品の中でも、この時代の注目作。
仲間に追われる身の伝説の強盗が破天荒な青年と意気投合しながら、かつての仲間と企む現金強奪計画を描く、主演クリント・イーストウッド、監督、脚本マイケル・チミノジェフ・ブリッジスジョージ・ケネディジェフリー・ルイス他共演のドラマ。


アクション/アドベンチャー

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:マイケル・チミノ
製作:ロバート・デイリー
脚本:マイケル・チミノ
撮影:フランク・スタンレー
編集:フェリス・ウェブスター
音楽:ディー・バートン
主題歌:ポール・ウィリアムス”Where Do I Go from Here”

出演
クリント・イーストウッド:ジョン”サンダーボルト”ドアティー
ジェフ・ブリッジス:ライトフット
ジョージ・ケネディ:レッド・レアリー
ジェフリー・ルイス:エディ・グッディ
ビル・マッキニー:狂ったドライバー
グレゴリー・ウォルコット:中古車ディーラー
ゲイリー・ビジー:カーリー
ダブ・テイラー:ガソリンスタンド店員

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1974年製作 114分
公開
北米:1974年5月23日
日本:1974年9月
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $25,000,000


アカデミー賞 ■

第47回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優賞(ジェフ・ブリッジス)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

障害者に成りすました若者ライトフット(ジェフ・ブリッジス)は、中古車ディーラーのオーナー(グレゴリー・ウォルコット)の目の前で、1971年型”ポンティアック・ファイヤーバード”を盗み逃走する。

教会の牧師に扮していたジョン・ドアティー(クリント・イーストウッド) が、ミサの最中に銃撃され、その場から逃走する。

そこに通りがかったライトフットが、ドアティーを追っていた男を轢き殺してしまう。

ドアティーはライトフットの車にしがみつき、彼と共に人気のない山岳地帯に向かう。

ガソリンスタンドで車を奪った2人だったが、ライトフットに別れを告げたドアティーは、車を降りバスターミナルに向かう。

そこでドアティーは、自分を追うレッド・レアリー(ジョージ・ケネディ)の姿を見かけ、再びライトフットの車に飛び乗り逃走して
モーテルで一夜を過ごす。

翌朝、食事をしたドアティーとライトフットは、足取りを掴んでいたレッドに銃撃されて、相棒のエディ・グッディ(ジェフリー・ルイス)の運転する車に追われる。

何とかレッド達を振り切ったドアティーとライトフットは、その後ヒッチハイクをして、狂ったドライバー(ビル・マッキニー)の車に乗ってしまう。

ドアティーは、ドライバーを叩きのめして車を奪い、ある町にたどり着く。

”サンダーボルト”と呼ばれていたドアティーは、有名な銀行強盗だった。

ドアティーは、軍隊時代の経験を生かして、金庫を破る際に20ミリ機関砲を使うことから、その異名がついていた。

それを知ったライトフットは驚いてしまい、戦友のレッドは、サンダーボルトと強奪した50万ドルを、彼が独り占めにしたと思い込み、行方を追っていたのだった。

しかし、50万ドルは、強盗団のリーダーがモンタナの小学校の黒板の裏に隠したのだった。

サンダーボルトは、50万ドルを探しに小学校を訪れるが、校舎は新築されて昔の面影はなかった。

その後、サンダーボルトとライトフットはレッドとグッディに捕まり、山奥に連れて行かれる。

ライトフットはレッドに腹部を強打されるが、サンダーボルトは2人から銃を奪ってしまう。

サンダーボルトは、50万ドルがまだ学校に隠されているはずだということと、レッドに自分の潔白を説明して納得させる。

しかし、その学校の建物がどこにあるかが分からない4人は、ライトフットの提案で、手を組み再び同じ金庫を襲撃することを考える。

4人は、手分けをして、作業員やアイスクリーム売りなどをしながら資金を稼ぎ、準備を進めていく。

ライトフットは、仕事仲間のカーリー(ゲイリー・ビジー)から作業車を借り、レッドと共に20ミリ機関砲を運ぶ。

犯行当日の段取りを話し合った4人は、電報局の警報をいかに阻止するかを考え、そこに女装して入り込むライトフットは、緊張を隠せない。

犯行は実行され、サンダーボルトとレッドは、金庫のマネージャー宅を襲い、ロックの番号を聞きだし、金庫に侵入して機関砲を運び込む。

女装したライトフットは、電報局員を色仕掛けで誘い殴り倒し、サンダーボルトとレッドが、金庫のドアを開けた瞬間に鳴った警報を止める。

グッディが、逃走用の車でライトフットを拾い、機関砲で壁をぶち抜いたサンダーボルトとレッドは金を奪う。

現金を手に入れた4人は、金庫の外で待機していた車でドライブイン・シアターに向かう。

しかし、隠れていた花粉症のレッドのくしゃみと、彼のシャツがトランクからはみ出しているのにチケット係が気づく。

ただ見客だと察し、係がサンダーボルトらの車を捜している際、強盗事件で到着したパトカーに4人は追われてしまう。

グッディは警官の放った銃弾を受け、レッドが彼をトランクから放り出す。

その後、レッドは裏切り、サンダーボルトを殴り倒し、以前から気に入らなかったライトフットを叩きのめす。

レッドは、金を奪って逃走するが、警察に追われてデパートに車ごと突っ込み、警備犬に噛み殺される。

ダメージを受けたライトフットを連れ、ヒッチハイクをしてたどり着いた場所で、偶然にサンダーボルトは、例の小学校の校舎を見つける。

校舎は、モンタナの歴史的建造物として文化財に指定され、
移設保管されていたのだ。

2人は、校舎内の黒板の裏に、そのままの状態で隠されて
いた50万ドルを手に入れる。

その後、サンダーボルトはキャデラックのコンバーチブルを買い、ライトフットの元に向い2人は颯爽と旅立つ。

しかし、ライトフットは、レッドに殴られたことが原因で、息を引き取ってしまう。

そして、ようやく幸運を手に入れた矢先のライトフットの死に、サンダーボルトは呆然としながら宛てもなく車を走らせる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

”サンダーボルト”の異名を誇る伝説の強盗ジョン・ドアティーは、ひょんなことから、若者ライトフットと出会い意気投合する。
かつての現金強奪で、裏切り者と思われ、戦友でもある仲間だったレッドに追われるサンダーボルトだったが、その現金の隠し場所の小学校校舎が移転され、所在が分からなくなってしまう。
ライトフットの提案でかつて襲った金庫を再び襲撃することになったサンダーボルトとレッドら4人は、その準備を始める。
そしてサンダーボルトは、自分の流儀でもある金庫の破壊方法として20ミリ機関砲を用意し、いよいよ犯行の当日を迎えるのだが・・・。
__________

本作がデビュー作となる、撮影当時、弱冠30歳のマイケル・チミノを起用し、自らメガホンをとることなく演技に徹したイーストウッドの意欲が窺える作品。

4年後に「ディア・ハンター」(1978)でアカデミー監督賞を受賞することになるマイケル・チミノは、パワフルなイーストウッドジョージ・ケネディのキャラクターを活かしたスケール感と、それとは対照的な哀愁漂うラストなどの、メリハリのある演出は光る。

柄の悪い悪党達が度々身を寄せる山や川の大自然(モンタナ)の美しい描写、機関砲を使った現金強盗のアイデアなども斬新だ。

第47回アカデミー賞では助演男優賞(ジェフ・ブリッジス)にノミネートされた。

悲しいラストに流れるポール・ウィリアムスの主題曲は、心にしみる名曲だ。

個人的には、イーストウッド作品の中ではかなり上位に上げたい作品で、いばらの道を歩んできた逞しい苦労人という役柄が彼に合い、甘いマスクの中に見せる凄みもある表情もなかなかいい。

奔放な若者ゆえにラストの死がショッキングな、撮影当時まだ23歳のジェフ・ブリッジスの好演は忘れ難い。

「ラスト・ショー」(1971)で注目され、若手の注目株だった彼は、本作でアカデミー助演賞候補にまでなり、現在でも非常に高い人気を誇っている。

イーストウッドとは翌年「アイガー・サンクション」(1975)でも共演する巨漢のジョージ・ケネディは、同じ長身のイーストウッドと同画面に登場すると、その迫力が倍増するところも注目で2人の愛称の良さを感じる。

気の弱い強盗仲間ジェフリー・ルイス、狂気の男ビル・マッキニー、騙される中古車ディーラーのグレゴリー・ウォルコットなど、イーストウッド作品の常連の出演はファンには嬉しいばかりだ。
うつむいてばかりで顔が良く見えない、作業員ゲイリー・ビジー、ガソリン・スタンド店員でダブ・テイラーも端役出演している。


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