トム・ジョーンズの華麗な冒険 Tom Jones (1963) 4.5/5 (34)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1749年に発表された、ヘンリー・フィールディングの小説”トム・ジョーンズ”を基に製作された作品。
私生児として生まれ手の付けられない青年に成長した大地主の養子の、波乱万丈の恋愛劇を描く、製作、監督トニー・リチャードソン、主演アルバート・フィニースザンナ・ヨークヒュー・グリフィス他共演のコメディ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:トニー・リチャードソン
製作:トニー・リチャードソン
原作:ヘンリー・フィールディング
脚本:ジョン・オズボーン
撮影:ウォルター・ラサリー
編集:アントニー・ギブス
美術・装置
ラルフ・W・ブリントン

テッド・マーシャル
ジョセリン・ハーバート
ジョシー・マクエイヴィン
音楽:ジョン・アディソン

出演
トム・ジョーンズ:アルバート・フィニー

ソフィー・ウェスタン:スザンナ・ヨーク
ウェスタン:ヒュー・グリフィス
ベラストン夫人:ジョーン・グリーンウッド
モリー・シーグリム:ダイアン・シレント
ウェスタン夫人:イーディス・エヴァンス
オールワージー:ジョージ・ディヴァイン
ウォーターズ夫人/ジェニー・ジョーンズ:ジョイス・レッドマン
ブリフィル:デヴィッド・ワーナー
ハリエット・フィッツパトリック:ロサリンド・ナイト
パートリッジ:ジャック・マクゴーラン
フェラマー伯:デヴィッド・トムリンソン
ブラック・ジョージ:ウィルフリッド・ローソン
ブルジット・ブリフィル:レイチェル・ケンプソン
スーザン:リン・レッドグレイヴ

イギリス 映画
配給
ユナイテッド・アーティスツ(イギリス)
Lopert Pictures Corporation(北米)
1963年製作 128分
公開
北米:1963年10月6日
日本:1964年5月23日
製作費 $1,000,000
世界 $50,000,000


アカデミー賞 ■

第36回アカデミー賞
・受賞
作品・監督・脚色・作曲賞
・ノミネート
主演男優(アルバート・フィニー)
助演男優(ヒュー・グリフィス)
助演女優
(ダイアン・シレント

/イーディス・エヴァンス/
ジョイス・レッドマン)
美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

イングランド
西部の大地主オールワージー(ジョージ・ディヴァイン)が、ロンドンから数ヶ月ぶりに屋敷に戻る。

その夜、オールワージーはベッドの上に赤ん坊がいるのに気づき、その母親だという使用人のジェニー・ジョーンズ(ジョイス・レッドマン)を問い詰めるが、彼女は父親の名前は明かさなかった。

オールワージーは、父親と思われる理髪師のパートリッジ(ジャック・マクゴーラン)を屋敷から追い出し、ジェニーから子供を取り上げて自分が育てることを彼女に告げる。

そして、その子供は”トム・ジョーンズ”と名付けられる。

手に負えない悪ガキに育ったトム・ジョーンズ(アルバート・フィニー)は、森番ブラック・ジョージ(ウィルフリッド・ローソン)の娘モリー(ダイアン・シレント)と浮名を流す。

トムは、大地主ウェスタン(ヒュー・グリフィス)の娘ソフィー(スザンナ・ヨーク)に会いに行き、モリーをメイドで雇うよう頼み込む。

やがて、妊娠したモリーはふしだらな女と罵倒され、トムが彼女をかばう。

ウェスタンは、モリーのおなかの子の父親がトムだと確信し、それを聞いたソフィーは気分を害してしまう。

トムは、モリーの子供の父親が自分でないことを知るが、この騒ぎをオールワージーは良しとしなかった。

そんなある日、オールワージー家とウェスタン家などのが狩猟に出かけた日、ソフィーの馬が暴走してしまう。

トムがソフィーの馬を追い彼女を助けるものの、彼は腕を骨折してしまう。

ソフィーはトムを献身的に介抱し、やがて二人は愛し合うようになる。

ある日、義父のオールワージーと妹のブリジット(レイチェル・ケンプソン)は馬車の事故に遭う。

ブリジットは死亡し、オールワージーは危篤状態となったことを、トムは彼女の息子ブリフィル(デヴィッド・ワーナー)から知らされる。

意識が戻ったオールワージーは死を覚悟し、ブリフィルに全財産を遺し、トムには年800ポンドと現金1000ポンドを与えることを伝える。

ブリフィルは、母親ブリジットがオールワージーに遺した手紙を手に入れてしまう。

その後、オールワージーは奇跡的に回復し、それを喜ぶトムとは対照的に、ブリフィルらは気を落とす。

トムはブリフィルらに部屋を追い出され、再びモリーと戯れてしまう。

その乱交を知ったブリフィルらは、オールワージーに時機を見てそれを報告しようとする。

トムはウェスタンと共に屋敷に向かい、彼の姉ウェスタン夫人(イーディス・エヴァンス)が訪れ滞在することになる。

夫人はソフィーの様子がおかしいことに気づき、彼女が恋をしていることを弟ウェスタンに伝える。

それを聞いたウェスタンは憤慨するが、オールワージー家と自分の財産が一つになると考え、夫人に助言を求め、早速それを相手方に申し入れる。

オールワージーとブリフィルは良縁だと考え、夫人はそれをソフィーに伝える。

ソフィーは父や伯母からの結婚の許しを喜ぶが、相手がブリフィルだと知りショックを受ける。

ウェスタンの結婚命令を断固断るソフィーは取り乱してしまい、それをトムがなだめる。

しかし、ソフィーの意中の相手がトムだと知ったウェスタンは憤慨し、オールワージーの屋敷に向かう。

ウェスタンは、オールワージーにソフィーをブリフィルと結婚させることを告げ引き返していく。

今がそのチャンスだと見たブリフィルは攻撃を仕掛け、トムの乱交を捏造し彼を追放しようとする。

ウェスタン夫人は、力ずくでなく理性でソフィーを説得しようとするが、彼女は、真面目だけが取得で、陰気で杓子定規なブリフィルに全く興味を示さない。

そして、オールワージーはブリフィルらの意見を聞き入れ、トムに手切れ金を渡し勘当する。

ソフィーはブリフィルとの交際を強要されるが、当然、彼を相手にしようとしない。

その頃、トムはロンドンに向かい、途中、軍隊と合流するものの、一騒動起こして金を奪われてしまう。

ソフィーは屋敷を抜け出しトムの後を追い、それに気づいたウェスタンと夫人も、娘を追ってロンドンに向かう。

トムは、問題を起こした脱走兵が、ウォーターズ夫人(ジョイス・レッドマン)という女性を吊るし首にしようとしているのを目撃し彼女を助ける。

馬で先を急いでいたソフィーは、夫から逃れてきた友人のハリエット・フィッツパトリック(ロサリンド・ナイト)にたまたま出くわし、馬車に乗せてもらう。

半裸のウォーターズ夫人を気にしながら、宿に着いたトムは欲求を抑えきれず、二人は愛し合ってしまう。

そこにソフィーが現れ、トムが女性と密会していると聞いて卒倒してしまう。

意識を取り戻したソフィーは、その場から逃げようとするが、入れ替わりで父ウェスタンが現れ、トムに娘のことを問い詰める。

トムはそれを逃れ、ウォーターズ夫人に別れを告げてその場から消え去る。

その後トムは、かつてのオールワージー家の理髪師であるパートリッジが、強盗を働こうとしていた現場に出くわす。

トムは、父親パートリッジとの再会を喜ぶが、彼は父親ではないことを告げる。

パートリッジに償いをしようとしたトムは、彼を使用人にしてロンドンへと向かう。

そしてロンドン着いたトムは、フィッツパトリック夫人を訪ねるものの会ってもらえず、その場にいた強かなベラストン夫人(ジョーン・グリーンウッド)が、ソフィーを預かることになる。

誰からか分からない贈り物を受け取ったトムは、仮面舞踏会に招待される。

舞踏会の会場でトムは、自分の正体を知るベラストン夫人に声をかけられる。

同じ会場には、ウェスタンや夫人が顔を出しソフィーを捜していた。

ベラストン夫人に誘われたトムは、彼女の誘惑に負けて愛し合ってしまう。

その後、ベラストン夫人はトムにあらゆる物を貢ぐが、愛人の屋敷がソフィーの滞在先とは彼は知る由もなかった。

一方ソフィーは、美しい女性に目のないフェラマー伯(デヴィッド・トムリンソン)に付きまとわれていたが、屋敷でトムに再会する。

ソフィーは、トムとウォーターズ夫人のことを気にしていたが、そこにベラストン夫人が現れる。

トムはその場をやり過ごして退散し、フェラマーを呼び出したベラストン夫人は、ソフィーを奪うように急き立てる。

ベラストン夫人から逃れる方法を探るトムは、それを間違いなく断るというパートリッジの助言で、夫人に求婚することにする。

フェラマーは、ベラストン夫人に言われた通り、ソフィーを力ずくで奪おうとして彼女に襲い掛かる。

しかし、その場にウェスタンが現れ、娘ソフィーを強引に連れて行く。

パートリッジの思惑通り、トムに求婚されたベラストン夫人は、彼と縁を切ってしまう。

ベラストン夫人は、その求婚に関するトムの手紙を、ソフィーとフェラマーの結びつきを歓迎するウェスタン夫人に渡してしまう。

そしてトムは、ベラストン夫人の手紙を見たソフィーから見限られてしまう。

トムは、フィッツパトリック夫人に相談に行くが、その頃、オールワージーとブリフィルがロンドンに到着する。

フィッツパトリック夫人に言い寄られそうになったトムは、その場から立ち去るが、彼女の夫に疑われて剣を交えてしまう。

トムはフィッツパトリックを傷つけてしまい、それを知ったブリフィルはトムを犯罪人に仕立て上げ、絞首刑にしてしまおうとする。

その報告を受けたオールワージーは心を痛め、ブリフィルはフィッツパトリックを丸め込もうとして、彼の情婦になっていたウォーターズ夫人を買収しようと企む。

パートリッジは、フィッツパトリックに助けを求めるが、そこにいたのは、かつての同僚でオールワージー家を追われたトムの母親ジェニーだった。

ジェニーは、自分を救いベッドを共にしたトムが自分の息子だと知り、同じ頃、それがオールワージーにも伝わっていた。

オールワージーを訪ねたジェニーは、彼の執事が自分を買収しようとしたことと、妹ブルジットが死んだ時に遺した手紙があること伝える。

オールワージーは、その手紙を用意しておくようにブリフィルに命じて絞首刑場に向かう。

トムは、実はブルジットの息子で、ジェニーがオールワージーのベッドに寝かせておいたのだった。

それを知ったウェスタンは、ソフィーをトムに嫁がせるために絞首刑場に向かう。

予定通り、トムの刑は執行されるが、現れたウェスタンが彼を救い出す。

オールワージーはトムに謝罪し、彼が自分の甥で妹ブルジットの息子であることを伝える。

そしてトムは、ウェスタンに促され、ソフィーの元に向かい、誤解の解けた二人は固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

大地主オールワージーの養子として育った私生児トム・ジョーンズは、破天荒な行動と女好きがたたり、トラブルを起こし続ける毎日を送っていた。
そんなトムは、別の大地主ウェスタンの娘ソフィーと愛し合うようになる。
ある日、オールワージーが妹と馬車の事故に遭い、彼は危篤状態となり妹は命を落としてしまう。
妹の息子ブリフィルは、母親の遺した手紙を隠して、奇跡的に回復した伯父オールワージーの財産を狙う。
さらにブリフィルは、村一番の美女であるソフィーとの結婚も成立させようとして、トムの追放を画策する・・・。
___________

単純明快且つ大らかなムードで展開する小気味よいストーリー、多くの登場人物の個性を生かしたトニー・リチャードソンの軽快な演出が冴え渡る痛快作に仕上がっている。

主人公トム・ジョーンズの出生の秘密が明らかになるクライマックスまでの微妙な緊張感と抜群のユーモアセンス、観る者を画面に釘付けにする脚本の素晴らしさは出色だ。

第36回アカデミー賞では、作品賞をはじめ8部門にノミネートされ、作品、監督、脚色、作曲賞を受賞した。
・ノミネート
主演男優(アルバート・フィニー)
助演男優(ヒュー・グリフィス)
助演女優
(ダイアン・シレント/
イーディス・エヴァンス/
ジョイス・レッドマン)
美術賞

奔放なプレイボーイ青年を怪演した、デビュー間もないアルバート・フィニーは、若さ溢れるエネルギッシュな演技で大いに楽しませてくれる。

紆余曲折の末に主人公と結ばれる大地主の娘である、幼さを残した美しさが際立つスザンナ・ヨーク、その父で豪快な演技が印象的なヒュー・グリフィス、その姉役イーディス・エヴァンス、強かな貴族夫人役のジョーン・グリーンウッド、主人公と浮名を流す森番の娘ダイアン・シレント(当時のショーン・コネリー夫人)、主人公の義父ジョージ・ディヴァイン、その財産を狙う甥デヴィッド・ワーナー、その母で主人公の母親でもあったレイチェル・ケンプソン、終盤重要な役で活躍する情婦、元大地主の使用人役ジョイス・レッドマンジャック・マクゴーラン、貴族夫人ロサリンド・ナイト、ソフィー(S・ヨーク)を追い回す貴族デヴィッド・トムリンソン、他リン・レッドグレイヴなども共演している。


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