トゥルー・ロマンス True Romance (1993) 4/5 (24)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ギャングのコカインを手に入れた愛し合う男女の逃避行を描く、監督トニー・スコット、脚本クエンティン・タランティーノ、主演クリスチャン・スレーターパトリシア・アークエットデニス・ホッパークリストファー・ウォーケンゲイリー・オールドマン他共演の犯罪ドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:トニー・スコット

製作
ゲイリー・バーバー
サミュエル・ハディダ
ジェームズ・G・ロビンソン
スティーヴ・ペリー
ビル・アンガー
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ジェフリー・L・キンボール
編集
マイケル・トロニック
クリスチャン・ワグナー
音楽:ハンス・ジマー

出演
クラレンス・ウォリー:クリスチャン・スレーター
アラバマ・ウィットマン・ウォリー:パトリシア・アークエット
クリフォード・ウォリー:デニス・ホッパー
ドン・ヴィンセンツォ・ココッティ:クリストファー・ウォーケン
ドレクセル・スパイビー:ゲイリー・オールドマン
ディック・リッチー:マイケル・ラパポート
リー・ドノウィッツ:ソウル・ルビネック
ビッグ・ドン:サミュエル・L・ジャクソン
コーディ・ニコルソン:トム・サイズモア
エリオット・ブリッツァー:ブロンソン・ピンチョット
ニッキー・ダイムス:クリス・ペン
ウーリツァー:マイケル・ビーチ
マーティ:ポール・ベイツ
フロイド:ブラッド・ピット
”助言者”エルヴィス・プレスリー:ヴァル・キルマー
ヴァージル:ジェームズ・ガンドルフィーニ
レニー:ヴィクター・アルゴ
ルカ:ポール・ベン=ヴィクター
マーヴィン:ケヴィン・コリガン
メアリー・ルイーズ・ラヴェンクロフト:コンチャータ・フェレル
クイッグル警部:エド・ローター
ボリス:エリック・アラン・クレイマー
バーガー・スタンドの客:グレゴリー・スポーレダー
フロイド”D”:ローレンス・メイソン
ルーシー:アンナ・トムソン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1993年製作 118分
公開
北米:1993年9月10日
日本:1994年1月22日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $12,281,500


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
デトロイト
バーのカウンターで”エルビス・プレスリー”の話をしていたクラレンス・ウォリー(クリスチャン・スレーター)は、横に座っていたルーシー(アンナ・トムソン)を”ソニー・千葉”の3本立てのカンフー映画に誘うが、彼女はそれを断り席を立つ。

映画館にいたクラレンスは、近づいてきたアラバマ・ウィットマン(パトリシア・アークエット)がつまづいたためにポップコーンを浴びてしまう。

謝罪するアラバマに気にしていないと伝えたクラレンスは、彼女と意気投合して、映画を観終わった後でダイナーに向かう。

空席だらけの映画館でなぜ自分の隣に来たのかと訊かれたアラバマは、いい人に思えたため、わざとポップコーンを撒いたとクラレンスに伝える。

アラバマを働いているコミック・ショップに連れて行ったクラレンスは、彼女から求められ、アパートに向い愛し合う。

その後、自分がコールガールだと告白したアラバマは、コミック・ショップの店主から金を受取り、誕生日のクラレンスと付き合うようにと言われたことを伝える。

昨夜は最高だったと話す気にしないクラレンスが、後悔していると言っても真剣に聞かないために苛立つアラバマは、好きな男性のためなら100%尽くせると伝える。

セックスだけでなく全てが最高だったと言うクラレンスに好意を示すアラバマは、彼と愛を確かめ合い結婚する。

クラレンスは、アラバマのヒモであるポン引きのドレクセル・スパイビー(ゲイリー・オールドマン)の話を聞く。

その頃、ドレクセルは、ヤクの売人ビッグ・ドン(サミュエル・L・ジャクソン)らを殺してコカインを手に入れる。

現れた”助言者”エルビス・プレスリーヴァル・キルマー)から、ドレクセルを殺せと言われたクラレンスは、アラバマから彼の居場所を聞いてその場に向かう。

ドレクセルに会ったクラレンスは話をつけようとするが、叩きのめされる。

クラレンスの財布を奪ったドレクセルは、免許証を確認してアパートの住所を知り、手下のマーティ(ポール・ベイツ)に、アラバマを連れて来るようにと指示する。

隠し持っていた拳銃でドレクセルとマーティを射殺したクラレンスは、アラバマの荷物を持ってその場から逃げる。

アパートに戻りドレクセルを殺したことをアラバマに伝えたクラレンスは、ロマンチックだと言われる。

服を持って来たと言うクラレンスは、スーツケースの中に大量のコカインが入っていたために驚く。

数日後クラレンスは、疎遠だった父親で元警官リフォード(デニス・ホッパー)をアラバマを伴に訪ねる。

アラバマから妻だと言われて驚くクリフォードは、彼女がビールを買いに出かけたため、クラレンスと話す。

3年ぶりに突然、現れたクラレンスに、愛を伝えながら無茶はするなと忠告するクリフォードは、揉め事を犯したため、警察仲間から情報を入手してほしいと言われて戸惑う。

ロサンゼルス
役者のディック・リッチー(マイケル・ラパポート)は、エージェントのメアリー・ルイーズ・ラヴェンクロフト(コンチャータ・フェレル)から役があると言われる。

仕方なく情報を入手したクリフォードは、事件は売人だったドレクセルの麻薬絡みだと処理され、ギャングが関係しているので関わるなとクラレンスに伝える。

ドレクセルを殺したのが”ブルー・ルー・ボイル・ファミリー”だという線で警察が動いていることを知ったクラレンスは、今のうちに街を出て、妻を持つ責任を果たしアラバマとうまくやっていくようにとクリフォードから言われる。

愛を伝えたクリフォードは、クラレンスを抱きしめる。

ロサンゼルスのディックの元に向かうことを伝えたクラレンスは、アラバマと共にクリフォードに別れを告げる。

途中、ディックに電話をしたクラレンスは、妻のアラバマを連れて会いに行くと伝える。

金持ちになれると話し、送った手紙を読むようにとディックに伝えたクラレンスは、電話ボックスの中でアラバマと愛し合う。

帰宅したクリフォードは、”ブルー・ルー・ボイル・ファミリー”のコンシリアーリ、ドン・ヴィンセンツォ・ココッティ(クリストファー・ウォーケン)に脅され、クラレンスとアラバマの居場所を訊かれる。

クラレンスには会っていないと答えたクリフォードは、ヴィンセンツォに殴られる。

息子に会ったことを認めたクリフォードは、アラバマのポン引きで組織の運び屋だったドレクセルを殺したクラレンスが、現場に免許証を残していったとヴィンセンツォから言われる。

3年ぶりに現れたクラレンスから、ハネムーンに行くための金を貸してくれと頼まれたため、小切手を渡しただけで行先は知らないというクリフォードは、ヴィンセンツォの部下ヴァージル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)に痛めつけられる。

嘘の見破り方を知っているというヴィンセンツォがシチリア人だと言うため、歴史に興味があるクリフォードは、ムーア人に征服されたシチリア人には黒人の血が流れていると話す。

この話も嘘だと思うかと尋ねたクリフォードは、面白い男だと言うヴィンセンツォに射殺される。

クラレンスのアパートを調べるよう指示したヴィンセンツォは、二人の行き先を突きとめようとする。

ヴィンセンツォの部下は、冷蔵庫に貼ってあった、クラレンスが向かったと思われる住所のメモを見つける。

ロサンゼルス
ディックの家に着いたクラレンスとアラバマは、ルームメイトのフロイド(ブラッド・ピット)を紹介される。

モーテルに向かったクラレンスは、ディックにコカインを見せて、売人を見つけるようにという手紙を送ったはずだと伝える。

まとめて売りさばくと言われたディックは無理だと答えるが、役者のコネを利用して何とかしようと考え、大物プロデューサーのリー・ドノウィッツ(ソウル・ルビネック)の助手エリオット・ブリッツァー(ブロンソン・ピンチョット)に話しをしようとする。

シックス・フラッグス・マジック・マウンテン
ローラーコースターに乗りながら、エリオットに50万ドル分のコカインを20万ドルで売ることを話したクラレンスは、警官が証拠品保管庫から盗んだものだと伝える。

エリオットを説得してドノウィッツに電話をさせたクラレンスは、”アンバサダー・ホテル”で水曜日に会うことになる。

ディックを訪ねて現れたヴァージルは、その場にいたフロイドと話し、クラレンスとアラバマがモーテルに泊まっていることを知る。

バーガーを買いに行くクラレンスにモーテルで降ろされたアラバマは、部屋にいたショットガンを持ったヴァージルと話す。

コカインとクラレンスのことを訊かれたアラバマは、部屋を間違えたのではないかと伝えて白を切る。

アラバマを痛めつけたヴァージルは、コカインとクラレンスのことを吐かせようとする。

ベッドの下のスーツケースに入ったコカインを見つけたヴァージルは、アラバマを射殺しようとする。

コルク抜きを手にして抵抗しようとするアラバマに靴の上から足を刺されたヴァージルは、彼女をバスルームに連れて行き叩きのめす。

シャンプーを顔に塗りつけられ、トイレのタンクの蓋で殴られたヴァージルは、スプレーとライターで火を点けられる。

倒れ込んだヴァージルをショットガンで射殺したアラバマは、叫び声をあげて銃で死体を殴る。

そこに戻ったクラレンスは、その惨状に驚き、アラバマを連れて逃げる。

車を運転中のエリオットはスピード違反でパトカーに止められ、コカインを所持していたために警察署に連行される。

エリオットを尋問した刑事のコーディ・ニコルソン(トム・サイズモア)とニッキー・ダイムス(クリス・ペン)は、50万ドル分のコカインがプロデューサーのリー・ドノウィッツに流れる可能性があることを聞き出す。

それを上司のクイッグル警部(エド・ローター)に話したコーディとニッキーは、無罪放免をエサにしてエリオットに協力させる許可を得る。

アラバマの傷の手当てをしたクラレンスは、何も心配いらないと言ってディックの家に行き、ドノウィッツに会うためにホテルに向かう。

ヴィンセンツォの部下レニー(ヴィクター・アルゴ)らは、ディックの家に向かうため武器の準備をする。

エリオットに盗聴器を付けさせたコーディとニッキーは、取引現場での段取りをする。

アンバサダー・ホテル
現れたクラレンスらをドノウィッツの部屋に案内するため、エリオットはエレベーターに乗る。

エレベーターを止めてエリオットに銃を向けたクラレンスは、罠ではないか確かめる。

銃を突き付けられたエリオットは助けを求め、バレるのを覚悟するものの、今のは芝居で確かめただけだとクラレンスから言われる。

ディックの家に押し入ったレニーらは、ラリっているフロイドから、クラレンスがアンバサダー・ホテルに向かったと言われる。

部屋に入ったクラレンスは、ボディガードのボリス(エリック・アラン・クレイマー)らのチェックを受け、現れたドノウィッツに銃があることを伝える。

気にしなくていいと言われたクラレンスはドノウィッツに歓迎され、コカインを確かめさせる。

うま過ぎる話だと言って、罠でない証拠を見せるようクラレンスに伝えたドノウィッツは、親友の警官が盗んだブツをハッタリでさばこうとする彼が気に入る。

ドノウィッツが金の用意をしようとしたため、コーディらは動き出す。

その場にいたアラバマやディックが誰なのかを確かめたドノウィッツは、クラレンスに金を渡そうとする。

クラレンスはトイレに向い、そこに、コーディとニッキーらが押し入りドノウィッツらに銃を向けるが、レニーらも現れて一触即発となる。

ドノウィッツにゴマをすり過ぎただろうかと、現れたエルビスに話したクラレンスは、そんなことはない、俺はお前が好きだと言われる。

ニッキーに話しかけたエリオットが、自分の役目は終わったかを確かめたため、ドノウィッツは彼が裏切ったことに気づく。

ドノウィッツがエリオットを罵倒し騒ぎ出したため、銃撃戦が始まる。

部屋に戻ったクラレンスは目を撃たれてしまい。アラバマは彼にの元に向かう。

ドノウィッツ、コーディ、エリオットらは射殺され、ディックはその場から逃げる。

生き残ったルカ(ポール・ベン=ヴィクター)はニッキーに抵抗し、ウーリツァー刑事(マイケル・ビーチ)を銃撃するものの射殺される。

銃弾を受けていたボリスは、救急車を呼んでくれとニッキーに頼むが、コーディの仇だと言って射殺される。

泣き崩れるアラバマは、銃を手にしてニッキーを射殺する。

撃たれた傷の血が目に入っていただけだったクラレンスは立ち上がり、喜ぶアラバマと共に、現金を持って部屋を出る。

駆けつけた警官達は、レニーの仲間が人質を取っていることに気を取られているため、クラレンスとアラバマはその場から逃れる。

クラレンスとアラバマはメキシコに逃れ、その後、生れた息子にエルヴィスという名前を付けて平穏に暮らす。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
デトロイト
エルビス・プレスリー”を愛するコミック・ショップで働くクラレンス・ウォリーは、映画館で出会い意気投合して愛し合ったアラバマが、店長が手配したコールガールであることを知る。
それを気にしないクラレンスは、アラバマとの愛を確かめ合い結婚する。
アラバマのヒモであるドレクセルと話をつけようとしたクラレンスだったが、痛めつけられてしまう。
抵抗したクラレンスはドレクセルを殺し、アラバマの荷物を持って彼女の元に戻るが、スーツケースの中身は大量のコカインだった。
疎遠だった元警官の父クリフォードに会ったたクラレンスは、警察仲間から情報を入手してもらい、コカインがギャングの物であることを知る。
クラレンスとアラバマは、警戒しながらロサンゼルスに向い、俳優である友人のディックの協力でコカインを売りさばこうとするのだが・・・。
__________

トップガン」(1986)、「ビバリーヒルズ・コップ2」(1987)などヒット作を手掛けていたトニー・スコットのシャープな演出が光る快作であり、クエンティン・タランティーノの脚本も注目される作品。

コカインを手に入れた愛し合う男女のロマンスと逃避行を描く内容なのだが、クエンティン・タランティーノらしい彼の脚本が生かされたバイオレンス・アクションでもある。

クエンティン・タランティーノにとっては、翌年公開される「パルプ・フィクション」(1994)への布石とも言える作品。
そして本作は、テレンス・マリックの「地獄の逃避行」(1973)へのオマージュでもある。

実力派ベテランに加え、当時、売出し中のスターなど、当時は意識していなかったが、その後に活躍する役者の超豪華競演も見逃せない。

極限状態、綱渡りをするような人生を邁進する若者クリスチャン・スレーターと、同じように、その瞬間を彼と共に生き抜く女性パトリシア・アークエットの熱演は見ものだ。

ギャングの脅しにも怯まない、主人公の父親で元警官のデニス・ホッパー、彼を脅すマフィアのコンシリアーリクリストファー・ウォーケン、そのファミリーと関わる麻薬の運び屋兼ポン引きのゲイリー・オールドマンコカインをさばこうとする友人である主人公に手を貸す売れない俳優のマイケル・ラパポート、そのルームメイト、ブラッド・ピット、主人公とコカインの取引をする大物プロデューサーのソウル・ルビネック、その助手ブロンソン・ピンチョット、ドレクセル(ゲイリー・オールドマン)にあっさり殺されてしまうヤクの売人サミュエル・L・ジャクソンコカインの取引現場を押さえて手柄にしようとする刑事トム・サイズモアクリス・ペン、その同僚マイケル・ビーチ、その上司エド・ローター、ドレクセルの部下ポール・ベイツ、主人公の”助言者”として登場するエルヴィス・プレスリーヴァル・キルマー、ヴィンセンツォ(クリストファー・ウォーケン)の部下ジェームズ・ガンドルフィーニヴィクター・アルゴポール・ベン=ヴィクターケヴィン・コリガン、エージェントのコンチャータ・フェレル、ドノウィッツ(ソウル・ルビネック)のボディガード、エリック・アラン・クレイマー、バーガー・スタンドの客グレゴリー・スポーレダー、役の売人ローレンス・メイソン、冒頭で主人公に誘われる女性のアンナ・トムソンなどが共演している。


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