ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 Twin Peaks: Fire Walk With Me (1992) 3.5/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

センセーションを巻き起こしたカルト・テレビ・ドラマ「ツイン・ピークス」の製作総指揮を務めた、鬼才デヴィッド・リンチ自身が監督して映画化した作品。
TVドラマの起点になった、“ローラ・パーマー殺人事件”に至るまでの7日間を描く、シェリル・リーレイ・ワイズカイル・マクラクランデヴィッド・リンチダナ・アッシュブルック共演のカルト・サスペンス。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・リンチ
製作総指揮
マーク・フロスト

デヴィッド・リンチ
製作:グレッグ・ファインバーグ
脚本
デヴィッド・リンチ

ロバート・エンゲルス
撮影:ロナルド・ヴィクター・ガルシア
編集:メアリー・スウィーニー
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

出演
ローラ・パーマー:シェリル・リー

リーランド・パーマー:レイ・ワイズ
シェリー・ジョンソン:メッチェン・エイミック
ドナ・ヘイワード:モイラ・ケリー
ボビー・ブリッグス:ダナ・アッシュブルック
テレサ・バンクス:パメラ・ギドリー
チェスター“チェット”デズモンド:クリス・アイザック
サム・スタンリー:キーファー・サザーランド
フィリップ・ジェフリーズ:デヴィッド・ボウイ
デイル・クーパー:カイル・マクラクラン
レオ・ジョンソン:エリック・ダレ
カール・ロッド:ハリー・ディーン・スタントン
アルバート・ローゼンフィールド:ミゲル・ファーラー
アニー・ブラックバーン:ヘザー・グレアム
ノーマ・ジェニングス:ペギー・リプトン
ゴードン・コール:デヴィッド・リンチ
ジャームズ・ハーレー:ジェームズ・マーシャル
別の場所から来た男:マイケル・J・アンダーソン
ジャック・ルノー:ウォルター・オルケウィッツ
ロネット・プラスキ:フィービー・オーガスティン
フィリップ・マイケル・ジェラルド:アル・スローベル
ウッドマン:ユルゲン・プロフノフ
ハロルド・スミス:レニー・フォン・ドーレン
セーラ・パーマー:グレイス・ザブリスキー
チャルフォント夫人:フランセス・ベイ
ボブ:フランク・シルヴァ

アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ

1992年製作 135分
公開
北米:1992年8月20日
日本:1992年5月16日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $4,160,851


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

FBI地方局の主任ゴードン・コール(デヴィッド・リンチ)は、オレゴンウィンド川で、17歳の少女テレサ・バンクス(パメラ・ギドリー)が殺されたことを、捜査官チェスター“チェット”デズモンド(クリス・アイザック)に知らせて呼び寄せる。

コールは、到着したデズモンドにパートナーとなるサム・スタンリー(キーファー・サザーランド)を紹介する。

二人は、その場で待機していた、母親の妹の娘だという”リル”という風変わりな女性をコールから紹介される。

デズモンドは、リルに手がかりが隠されていることなどを細かく説明するが、”青いバラ”については何も話せないとスタンリーに伝える。

ディア・メドウ。
非協力的な保安官から資料を受取ったデズモンドは、スタンリーと共に、安置所のテレサの遺体の検死を始める。

調べ始めたスタンリーは、左手の指輪がなくなっていることと、薬指の爪の内側に、”T”の文字が書かれた紙を見つける。

午前三時にその場を離れた二人は、テレサが働いていたダイナーに向かう。

店員にテレサの話を聞いた二人は、彼女がコカインを常用していた可能性と、左腕が痺れていたらしいことを知る。

夜が明けて、二人は、テレサが暮らしていたトレーラー・パークに向かい、管理人カール・ロッド(ハリー・ディーン・スタントン)に会い、テレサのトレーラー・ハウスを調べる。

デズモンドは、テレサの写真を見て、彼女が指輪をしていることに気づく。

保安官事務所に戻ったデズモンドは、テレサの遺体をポートランドに運ぶことを伝え、指輪のことなどを問うが相手にされない。

スタンリーは遺体と共に町を離れ、デズモンドは、ブルーのバラと関係していると思われる手がかりを求めて、再びテレサのトレーラーハウスに向かう。

そしてデズモンドは、あるトレーラーハウスの下でテレサの指輪を見つける。

フィラデルフィア
コールのオフィスで、彼とデイル・クーパー捜査官(カイル・マクラクラン)の前に、行方不明になっていたフィリップ・ジェフリーズ捜査官(デヴィッド・ボウイ)が突然現れる。

そして、事件の背後にある謎を示した直後に、再び姿を消す。

コールは、デズモンドが現場で姿を消したと事も報告を受ける。

ディア・メドウに向かったクーパーは、ロッドから事情を聞き、デズモンドが消えたと思われる、トレーラーがあった場所を調べる。

デズモンドの車の窓には、”Let’s Rock”書かれていた。

不吉な予感がするクーパーは、様々な状況から犯行が再び繰り返されると考える。

1年後、ワシントン州、ツイン・ピークス。
ハイスクールのクイーンであるローラ・パーマー(シェリル・リー)は、裏ではドラッグとセックスに溺れる毎日を過ごしていた。

ローラは、ジャームズ・ハーレー(ジェームズ・マーシャル)と関係を持ち、自分に言い寄るボビー・ブリッグス(ダナ・アッシュブルック)がドラッグをさばいているため、要領よく付き合っていた。

そんな関係を、ローラは親友のドナ・ヘイワード(モイラ・ケリー)に語る。

帰宅したローラは、秘密を書き記している日記が破られていることに気づき動揺し、友人のハロルド・スミス(レニー・フォン・ドーレン)の元に向かう。

ローラは、犯人が”ボブ”だとハロルドに伝えるが、彼は、”ボブ”は実在しないと答える。

興奮するローラは、”ボブ”は実在すると言い張り、自分が12歳の時から弄ばれていて、夜、窓から現れることを伝える。

広場恐怖症”のハロルドも動揺してローラに襲われそうになる幻覚を見てしまうが、日記を預かる。

ローラは、二度と会えないかもしれないと言って、その場を去る。

クーパーは、次の犠牲者がでることを、同僚の捜査官アルバート・ローゼンフィールド(ミゲル・ファーラー)に語る。

ローゼンフィールドは半信半疑だったが、クーパーが予測する殺害される女性は、ローラに酷似していた。

ボランティアでダイナーの宅配の仕事をしていたローラは、駐車場に現れた、チャルフォント夫人(フランセス・ベイ)と孫息子に声を掛けられ、一枚の絵を渡される。

ローラは、”仮面の後ろの男が破れた日記を捜し、それを隠してある場所に向かっている、今は扇風機の下だ”と少年に言われる。

動揺するローラは、ウエイトレスのシェリー・ジョンソン(メッチェン・エイミック)にその場を任せて自宅に向かう。

そこでローラは、日記を捜すボブ(フランク・シルヴァ)を目撃して驚き、叫びながら家を飛び出す。

庭で泣き崩れていたローラは、家から父親リーランド(レイ・ワイズ)が出てきたために目を疑ってしまう。

ローラは、興奮状態のままドナの家に向かい、落ち着いたところで自宅に戻る。

リーランドに声を掛けられたローラはテーブルに着き、彼に手が汚れていることを指摘される。

ペンダントについてもリーランドに問われるローラを見て、母親セーラ(グレイス・ザブリスキー)が、夫の異常な態度に意見する。

その後もリーランドは、ローラが手を洗うまでは食事を始めないと言って声を荒げる。

その後、寝室で涙し始めたリーランドは、ローラのの元に向かい、愛していることを伝える。

ローラは、チャルフォント夫人から渡された絵を壁に飾り眠り、”ブラック・ロッジ”に入る夢を見る。

そこにクーパーや別の場所から来た男(マイケル・J・アンダーソン)らが登場して、ローラは、ベッドに血だらけの女性アニー・ブラックバーン(ヘザー・グレアム)がいることに気づく。

”良いクーパー”は、ロッジにいてそこから出られないと、日記に書いてあることをアニーは伝えて姿を消し、ローラは、自分が指輪を持っていることに驚く。

ローラは、絵の中に自分がいることに気づくが、そこで目覚める。

ボビーは、シェリーの夫レオ(エリック・ダレ)からドラッグを仕入れられず、ロードハウスのバーテンダーで、売人のジャック・ルノー(ウォルター・オルケウィッツ)から、別の情報を仕入れる。

その夜、現れたドナに素っ気ない態度をとったローラは、ジャックのロードハウスに向かう。

そこに現れたドナは、ローラに、ジャックが紹介した男が近づくのを目撃して席に向かい、彼女も付き合うことになる。

ピンク・ルームに向かい、ローラは、ドラッグ仲間であるロネット・プラスキ(フィービー・オーガスティン)と”テレサ・バンクス”の死から1年経つことなどを話していた。

その時ローラは、ドナがドラッグと酒に酔っている姿を見て、彼女を連れてその場を離れる。

翌朝、酔いが醒めたドナは昨夜のことを後悔し、ローラは、自分のようにはならないようにと言って彼女を抱きしめる。

ローラを迎えに来たリーランドは、帰り道で、突然現れたピックアップ・トラックの片腕の男、フィリップ・マイケル・ジェラルド(アル・スローベル)に罵られ、興奮状態になってしまう。

リーランドは、”テレサ・バンクス”が娘ローラに似ていると考え、彼女との情事のことを思い出す。

様子のおかしいリーランドに不信感を抱くローラは、ボブを目撃した日に、父が家に戻ったことを知り動揺する。

父を罵ったマイケル、ブラック・ロッジの別の場所から来た男、そしてテレサがしていた指輪、全てが同じものだと気づいたローラは混乱し、リーランドは、テレサを殺した時のことを思い出す。

ドラッグが切れたローラは、ボビーの元に向かい、その夜、製材所近くの林で取引に付き合う。

ボビーは、現れた売人が銃を取り出そうとしたために、彼を射殺してしまう。

焦ったボビーは売人を埋めるが、ローラはドラッグでハイになり笑い続ける。

翌朝、前の夜に会う約束をしていたジェームズがローラの家を訪れるが、彼女がドラッグをやっていたと考えて苦悩する。

その夜、リーランドはセーラに睡眠薬入りのミルクを渡し、彼女は眠りにつく。

ローラは、現れたボブに犯される夢を見るが、やがて相手がリーランドに変わる。

翌朝の朝食時に、怯えるローラを見たリーランドは娘を案ずるが、彼女は”近づかないで”と言って高校に向かう。

ドラッグ切れの状態で倒れそうなローラは、ボビーからそれを手に入れて帰宅する。

その夜、ジェームズと会う約束をして家を抜け出そうとしたローラは、部屋の絵の天使が消えたことに気づく。

リーランドは、迎えに来たジェームズのバイクに乗ったローラを目撃していた。

林に向かった二人だったが、ローラは、ボビーが男を殺したことを伝え、自分には誰も知らない秘密があることを語り、これが別れだと言って、街道でバイクを降りてその場から走り去る。

その後、ロネット、ジャック、レオらと合流したローラは、乱交パーティーを始める。

ローラはジャックに乱暴され、その様子を窓から見ていたリーランドは、ジャックが表に出たところで叩きのめす。

レオもその場を去り、リーランドが現れ、半裸のローラは、彼がボブにも見えて絶叫する。

ローラとロネットは縛られて、リーランド/ボブに朽ち果てた貨物車両へと連れて行かれる。

祈っていたロネットは、現れた天使と縛られていたロープが切れたことに気づき、その場から放り出される。

そこに現れたマイケルは、指輪を車両に投げ入れ、それをローラがはめる。

リーランド/ボブは、ローラを殺してテレサと同じようにビニールに包み、ロネットが車両の外で意識不明だということを確認してその場を去る。

そしてリーランド/ボブは、ローラの死体を湖に捨てて、ブラック・ロッジに入る。

そこにいたマイケルと別の場所から来た男が、”痛みと悲しみを返してくれ”とボブに伝え、彼はリーランドの怪我を治す。

翌朝、湖の岸辺で、ローラの死体が発見される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

オレゴン州で、17歳の少女テレサ・バンクスの変死体が発見される。
FBI捜査官デズモンドは、同僚スタンリーと共に現場に向かい、テレサの死体や、彼女が住んでいたトレーラー・ハウスを調べ、指輪がなくなっていることなどに気づく。
スタンリーは死体と共に現場を離れるが、あるトレーラーの下で、指輪を見つけたデズモンドは姿を消してしまう。
その頃、捜査官デイル・クーパーの前に、行方不明だった捜査官ジェフリーズが姿を現して、事件の背後にある謎を示し再び姿を消す。
現場に向かったクーパーは、犯行が再び起こることを予測する。
1年後、ワシントン州、ツイン・ピークス。
ハイスクールのクイーンであるローラ・パーマーは、その裏で、ドラッグとセックスに溺れる毎日を過ごしていた。
ある日ローラは、自分の秘密を書き記してある日記帳が破られていることに気づき、12歳の時から弄ばれている、”ボブ”の仕業だと考えて動揺し怯えてしまうのだが・・・。
__________

ファンとしては、物語の謎がついに解明されるのか・・・という大きな期待がかかったことで話題にはなった。

デヴィッド・リンチの思い入れがあまりにも強いせいか、彼自身が、奇妙な役でいきなり登場するオープニングには驚いてしまう。

それらを含め、彼独特の世界観で押しまくる展開が実に興味深い。

テレビ版でお馴染みの登場人物はもちろん登場するが、ドナ・ヘイワードを演じたララ・フリン・ボイルとオードリー・ホーン役のシェリリン・フェンが出演しないのは残念だ。

また、テレビ版の中心人物である、FBI特別捜査官デイル・クーパー役のカイル・マクラクランは、イメージが固まるのを嫌い出演に難色を示したが、何んとか承諾してもらえたという経緯がある。

常に怯えながら、ドラッグとセックスに溺れる主人公を熱演するシェリル・リー、その父親を怪演するレイ・ワイズ、主人公のボランティア先のダイナー同僚メッチェン・エイミック、その夫でドラッグの売人エリック・ダレ、主人公の友人役モイラ・ケリー、主人公のボーイフレンドでもあるドラッグの売人ダナ・アッシュブルック、最初の犠牲者パメラ・ギドリー、彼女の殺人事件捜査中に失踪する捜査官クリス・アイザック、その同僚キーファー・サザーランド、行方不明の捜査官デヴィッド・ボウイ、トレーラー・パークの管理人役ハリー・ディーン・スタントン、クーパー(カイル・マクラクラン)の同僚ミゲル・ファーラー、ダイナーのオーナー(ペギー・リプトン)の妹で、幻覚として血だらけで登場するヘザー・グレアム、主人公と関係を持つジェームズ・マーシャル、別の場所から来た男のマイケル・J・アンダーソン、ドラッグの密売人ウォルター・オルケウィッツ、主人公のドラッグ仲間フィービー・オーガスティン、片腕の男アル・スローベル、主人公の母グレイス・ザブリスキー、主人公の友人レニー・フォン・ドーレン、謎の男である”ボブ”役のフランク・シルヴァ、老婦人のフランセス・ベイ、他ユルゲン・プロフノフなども共演している。


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