アンノウン Unknown (2011) 3.08/5 (26)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2003年に発表された、フランス人小説家ディディエ・ヴァン・コーヴラールの”Out of My Head”を基に製作された作品。
交通事故に遭い記憶を失った学者が、その後、妻や周囲から自分の存在を否定されてしまいある暗殺計画に関っていることに気づき、その真相を追究しようとする姿を描く、リーアム・ニーソンダイアン・クルーガージャニュアリー・ジョーンズエイダン・クインブルーノ・ガンツフランク・ランジェラ共演、監督ジャウム・コレット=セラによるサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

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スタッフ キャスト ■

監督:ジャウム・コレット=セラ
製作総指揮
スーザン・ダウニー

ピーター・マカリーズ
サラ・メイアー
スティーヴ・リチャーズ
製作
ジョエル・シルバー

レナード・ゴールドバーグ
アンドリュー・ローナ
原作:ディディエ・ヴァン・コーヴラール”Out of My Head”
脚本
スティーヴン・マーク・コーンウェル

オリヴァー・ブッチャー
撮影:フラビオ・マルティネス・ラビアーノ
編集:ティモシー・アルヴァーソン
音楽
ジョン・オットマン

アレキサンダー・ルッド

出演
マーティン・ハリス博士:リーアム・ニーソン

ジーナ:ダイアン・クルーガー
エリザベス・ハリス:ジャニュアリー・ジョーンズ
マーティンB:エイダン・クイン
エルンスト・ユルゲン:ブルーノ・ガンツ
ロドニー・コール:フランク・ランジェラ
レオ・ブレスラー教授:セバスチャン・コッホ
スミス:オリヴィエ・シュニーデル
ジョーンズ:スタイプ・エルツェッグ
シュトラウス:ライナー・ボック
シャーダ王子:ミド・ハマダ
フォルゲ医師:カール・マルコヴィクス

フランス/ドイツ/アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2011年製作 113分
公開
北米:2011年2月18日
日本:2011年5月7日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $63,686,397
世界 $130,786,397


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

アメリカ人植物学者マーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)は、バイオ・テクノロジーの学会に出席するため、妻エリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)と共にベルリンに到着する。

ホテル”アドロン”に着いたハリスは、パスポートなどが入ったカバンを空港に忘れたことに気づき、チャックインしようとするエリザベスを残し、彼女には何も伝えずにそのまま空港に引き返す。

ハリスは、タクシーの車内からエリザベスに連絡をしようとするが、電話はつながらなかった。

渋滞を避けるために、ハリスはドライバーのジーナ(ダイアン・クルーガー)に抜け道を通るよう指示するが、前の車の落下した荷物を避けたタクシーは事故を起し川に転落してしまう。

ジーナは自力で脱出し、意識を失ったハリスは彼女に助けられ病院に運ばれる。

心肺停止状態から一命を取り留めたハリスは、4日後に意識を取り戻す。

フォルゲ医師(カール・マルコヴィクス)から事情を聞いたハリスは、身分証を所持していなかったために、誰とも連絡が取れていなかった。

動揺するハリスは、エリザベスと空港に着き、タクシーに乗ったところまでしか思い出せずにいた。

その後、テレビのニュースを見ていたハリスは、自分が学会に参加するためホテル”アドロン”に向ったことを思い出す。

エリザベスを捜すために病院を出ようとするハリスは、フォルゲ医師に事情を説明し、連絡先の名刺を受け取り退院の許可を得る。

ホテルに向ったハリスは、自分が予約してあるはずの部屋を調べようとする。

その時、エリザベスを見かけたハリスは、学会が開かれているホテル内の会場に向う。

入り口でハリスは、警備主任シュトラウス(ライナー・ボック)に身分証の提示などを求められる。

それを所持していないハリスは、会場の知人レオ・ブレスラー教授(セバスチャン・コッホ)やエリザベスがいることを確かめ、シュトラウスに中に案内される。

しかし、エリザベスはハリスを知らない人物だと言張り、さらに同伴していた夫マーティン(エイダン・クイン)が彼女に寄り添う。

マーティンと口論となったハリスは騒ぎを起し、シュトラウスに会場から連れ出される。

警備室で尋問されたハリスは、大学のデータベースも自分ではなくマーティンだったため、フォルゲ医師の名刺を見せ、記憶障害のことを伝え病院に戻ろうとする。

納得したシュトラウスに、病院に戻ることを許されたハリスは、途中でタクシーを降りて、ホテルにいたエリザベスとマーティンの仲むつまじい姿を見てショックを受ける。

パスポートがないために、ハリスは他のホテルにも泊まれず、同僚の大学教授ロドニー・コール(フランク・ランジェラ)に連絡を入れるが、彼がつかまらない。

誰かに付けられているような気配を感じたハリスは、地下鉄に乗り夜を明かし、事故に遭った時に乗っていたタクシーのことを思い出す。

タクシー会社に向かいジーナを捜したハリスは、ボスニアからの不法移民でウエイトレスをしていた彼女に会うが、協力は得られなかった。

ブレスラー教授の研究室に向ったハリスは、そこでマーティンと出くわし、教授の前で自分の身元を証明しようとする。

全く同じ発言までするマーティンに、免許証とエリザベスとの新婚旅行の写真まで見せられたハリスは驚き、気を失ってしまう。

病院に運ばれたハリスは、看護師からエルンスト・ユルゲン(ブルーノ・ガンツ)という人物を紹介される。

フォルゲ医師にもう一度検査を勧められたハリスだったが、地下鉄で自分を追ってきた男スミス(オリヴィエ・シュニーデル)が現われる。

薬物を投与されそうになったハリスは、何とかそれを逃れ病院から脱出する。

ユルゲンの元を訪ねたハリスは、彼が”シュタージ”(東ドイツ秘密警察)の一員だったことを知る。

ハリスは病院で渡されていた、かつて父親から譲り受けた花譜”アイヒシュテットの庭園”をユルゲンに見せる。

それに記されていた、エリザベスが書いた意味不明な数字等を確認したユルゲンは、ハリスに成り代わった人物に何のメリットがあるのかなど、彼の話を信じ分析を始める。

見逃していることを探れというユルゲンの指示に従い、ジーナに再び会ったハリスは、エリザベスから贈られた高級時計を彼女に渡して協力を求める。

仕方なくジーナは、宿のないハリスをアパートに連れて行き、同じ頃、ユルゲンはバイオ・テクノロジー学会のブレスラー教授や、スポンサーであるサウジアラビアのシャーダ王子(ミド・ハマダ)についてなどを調べる。

その後、スミスとジョーンズ(スタイプ・エルツェッグ)がジーナの部屋に押し入るが、ハリスが彼女を助ける。

ジョーンズが外を探っている間に、スミスを薬物で殺したハリスとジーナは、直前に彼女に愛に来た同僚が殺されていることを確認し、彼のタクシーで逃走する。

二人はジョーンズの追跡を逃れてあるクラブに入り、ジーナは同僚まで殺される事件に巻き込まれたことでハリスを責める。

ジーナに謝罪したハリスは、エリザベスの書いた数字が、ページなどを示す暗号だと気づき、それをユルゲンに知らせる。

それが”ユリ”と”月桂樹”だと分かるが手がかりはなく、ユルゲンは、敵もいるシャーダ王子と、ブレスラーとの関係などを考えると、何者かがハリスに成りすます理由が、王子に近づくためだという可能性を指摘する。

写真展会場でエリザベスに接触したハリスは、彼女が自分の存在を理解していることを確認し、空港に忘れたカバンを捜すよう指示される。

空港の警備室の知人から、ハリスとエリザベスが連れ立って入国審査を受ける証拠写真を受け取ったユルゲンは、ベルリンに着いたコールからの電話を受ける。

コールが敵だと気づき、危険を察知したユルゲンは、彼の訪問を受けるが、コーヒーに青酸カリを入れ自ら命を絶つ。

同じ頃、空港でカバンを受け取ったハリスは、その中にあったパスポートで、自分の身分を確認する。

ジーナは、危険が迫る空港を離れるべきだと言うが、ハリスは現われるはずのエリザベスを待とうとする。

立ち去ろうとするジーナに、感謝して謝礼の現金を渡したハリスは、エリザベスを信じていることを彼女に伝え、渡してあった腕時計を受け取り別れを告げる。

その後、ハリスの前にコールが現われ、ジーナは、ハリスが彼ら拉致されるのを目撃し、彼女はタクシーを奪い後を追う。

駐車場に連れて行かれたハリスは、コールから、”ハリス”は、ある計画を実行するための架空の人物で、エリザベスは単なる相棒であり、自分が任務をしくじったということを告げられて混乱する。

エリザベスがハリスの異変に気づき、控えの者(マーティン)を派遣したことと、それらに気づいたユルゲンが死亡したことをコールは付け加える。

コールは、ハリスがプロの暗殺者だということを伝え、ジョーンズが彼を始末しようとする。

そこに現われえたジーナは、ジョーンズにタクシーで襲い掛かり、コールの乗っていた車を突き落とし、二人は爆死する。

そしてハリスは、自分が作り上げた王子暗殺計画の資料や、全く別人のパスポートなどを確認して記憶が戻る。

ハリスは、自分達が暗殺団で、別人として3ヶ月前に入国した際に仕掛けた爆弾で、その日の夜に王子が暗殺されることをジーナに語る。

ホテル”アドロン”に王子が到着し、エリザベスは、ブレスラーが持参したパソコンのハードディスク内を遠隔で操作し、例の暗号数字を使いデータを盗む。

ジーナとホテルに侵入したハリスは警備員に捕らえられ、爆弾の存在をシュトラウスに伝える。

エリザベスは爆弾の起爆装置を作動させ、マーティンと共にホテルを離れようとする。

ハリスは、3ヶ月前の監視カメラに自分が映っているのを確認させて、彼を信じたシュトラウスは王子を避難させる。

それに気づき、監視カメラに自分が映っているため、無意味な爆発で疑われることを避けようとしたエリザベスは、起爆装置を解除しようとする。

暗号がブレスラーの娘の名前だと考えたハリスは、エリザベスらが彼の価値ある研究を盗んで抹殺し、王子の暗殺に見せかけた計画に気づく。

ハリスは、ターゲットがブレスラーだということを、シュトラウスに伝えるよう指示し警備室を抜け出す。

ブレスラーを殺そうとする、マーティンに襲い掛かったハリスはだったが、エリザベスが起爆装置の停止に失敗し爆破が起きる。

暗殺者としての記憶と能力が甦ったハリスは、マーティンを始末し、現われたジーナと共に姿を消す。

その後ブレスラーは、干ばつや病気に強いトウモロコシの新種の開発に成功し、王子の協力を得て、世界の誰もが使用できるように、その技術を提供することを発表する。

そして、パスポートを偽装し夫婦となったハリスとジーナは、ベルリンを離れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

アメリカ人植物学者マーティン・ハリス博士は、妻エリザベスと、学会に出席するためベルリンに到着する。
ハリスは、パスポートが入ったカバンを空港に忘れたことに気づき、エリザベスを残して引き返す。
しかし、乗車したタクシーが事故を起してしまい、意識を失ったハリスは、ドライバーのジーナに命は救われるものの、病院に運ばれる。
4日後に意識を取り戻したハリスは、自分の名前とホテルに向う途中までしか記憶がないことに気づき動揺する。
その後、自分が学会に出席することを思い出したハリスは、退院する許可を得て会場のホテルに向う。
しかし、そこにいた妻エリザベスは、ハリスを見ず知らずの人物だと言張る。
さらに、”ハリス”だと言ってエリザベスに寄り添う男とトラブルを起したハリスは、その場から連れ出されてしまう。
身分証もない自分の話を、誰にも信じてもらえないハリスは、命を救ってくれたジーナを捜そうとするのだが・・・。
__________

温厚そうな学者と若くて美しい妻が、やや年齢的に不釣合いに感じながら、アクシデントで引き離される衝撃、その後、自分の身代わりが現れ、混乱しながら事件の真相を追究しようとする主人公・・・と、ここまでは、どこかで見たことのあるようなストーリーで展開する。

ベルリン市街のオール・ロケで行われたカーチェイスなど、新鮮味のある映像や魅力的なキャストに加え、平凡な学者と思われた男が、とてつもない陰謀に絡んでいた事実が判明する終盤のスリル、緊迫感溢れるジャウム・コレット=セラの演出はなかなか見応えがある。

上記のように、やや違和感のあるカップルや、学者にしては・・・という雰囲気の、隙のない身のこなしや仕草を微妙に描写することで、主人公の真の姿にヒントを与える工夫なども凝っている。

北米興行収入は約6400万ドル、全世界では約1億3100万ドルのヒットとなった。

快作「96時間」(2008)の主人公を髣髴させる、リーアム・ニーソンの体を張った熱演は、今回も十分に楽しめる。

主人公をサポートするタクシー・ドライバーという頼もしい役どころがいいダイアン・クルーガー、主人公の”妻役”を演じ、ショッキングな死に方をするジャニュアリー・ジョーンズ、その夫の代役を演ずるエイダン・クイン、彼の出演で作品に重みが加わる、元”シュタージ”(東ドイツ秘密警察)で主人公に協力するブルーノ・ガンツ、主人公の同僚教授ということで登場する計画の黒幕フランク・ランジェラ、暗殺計画のターゲットの科学者セバスチャン・コッホ、そのスポンサーでサウジアラビアの王子ミド・ハマダ、暗殺者であるオリヴィエ・シュニーデルスタイプ・エルツェッグ、歴史あるホテル”アドロン”の警備主任役ライナー・ボック、医師カール・マルコヴィクスなどが共演している。


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