バニシング・ポイント Vanishing Point (1971) 4/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ドラッグのために時間内に目的地に到着しようとする陸送ドライバーが、自分の人生を振り返りながら警察の追撃をかわしひたすら突き進むという一匹狼の男の生き様を描く、監督リチャード・C・サラフィアン、主演バリー・ニューマンクリーヴォン・リトルディーン・ジャガーシャーロット・ランプリング他共演による1970年代初頭に流行ったカーアクション作品の代表作。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:リチャード・C・サラフィアン
製作:ノーマン・スペンサー
製作総指揮:マイケル・ピアソン
原案:マルコム・ハート
脚本:ギレルモ・ケイン
撮影:ジョン・A・アロンゾ

音楽:ジミー・ボーウェン

出演
バリー・ニューマン:ジェイク・コワルスキー
クリーヴォン・リトル:スーパー・ソウル
ディーン・ジャガー:探鉱者
ポール・コスロ:チャーリー
ボブ・ドナー:コリンズ
アンソニー・ジェームズ:ヒッチハイカー
ティモシー・スコット:エンジェル
ギルダ・テクスター:裸でバイクに乗る女性
シャーロット・ランプリング:ヒッチハイカー(カット)

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1971年製作 106分
公開
北米:1971年1月15日
日本:1971年7月
製作費 $1,300,000
北米興行収入 $12,442,673


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

● カリフォルニア、日曜日、AM 10:02

 ベトナムの退役軍人、元警察官、そしてレーサー、現在は、車の陸送をしているジェイク・コワルスキー(バリー・ニューマン)は、警察が待ち受ける非常線に向かう。
__________

● コロラド州、デンバー、金曜日、PM 11:30

車を運んできたコワルスキーは、1970年式”ダッジ・チャレンジャー”を、とんぼ返りでサンフランシスコまで陸送する仕事を引き受ける。

酒場で覚醒剤”ベンゼドリン”を手に入れたコワルスキーは、売人と、翌日の午後3時までにサンフランシスコに着けば、代金をタダにするという賭けをしてデンバーを出発する。

土曜の朝、快調に車を飛ばすコワルスキーは、警察の2台のオートバイに追われるが、1台を簡単に転倒させてしまう。

もう1台のバイクがコワルスキーを追うが、悪路に誘い込まれて転倒する。

警察は、コワルスキーの行く手を阻もうとして、コロラドユタの州境にバリケードを築くが、彼は直前に脇道にそれて、追跡してきたパトカーを振り切ってしまう。

ラジオ局”KOW”の盲目のディスクジョッキー、スーパー・ソウル(クリーヴォン・リトル)は、コワルスキーの暴走に気づき、彼への協力を始めようとする。

追跡してきたパトカーを引き離し、出くわしたスポーツカーに速さを挑まれるが、その車は勢い余って川に転落してしまい、ユタ州警察は、の追跡を諦める。

● ネバダ州、土曜日、AM 11:43

コワルスキーはガソリンを補給し、スタンドの女性を見て、かつて警官時代、麻薬を所持していた少女を同僚が襲い、それを止めようとして、クビになったことを思い出す。

スーパー・ソウルは、警察の無線を傍受してコワルスキーに情報を流し、彼を警察と戦うヒーローと称える。

ネバダ州警察のパトロール警官チャーリー(ポール・コスロ)とコリンズ(ボブ・ドナー)は、コワルスキーを見つけて追跡するが、彼は逆に警察に挑戦を挑む。

チャーリーとコリンズは、コワルスキーを捕らえる寸前で車が横転してしまい、他のパトカーに乗り込み追跡を続ける。

コワルスキーは、ハイウェイから砂漠に逃走し、パトカーの追跡を振り切る。

● ネバダ州、土曜日、PM 01:36

スーパー・ソウルは、ハイウェイ・パトロールが総員で追跡を開始して、ヘリコプターが捜索に加わったことをコワルスキーに知らせる。

コワルスキーは、恋人と過ごした日々を思い出すが、タイヤがパンクして交換している際、金の採掘や蛇の捕獲をする老人(ディーン・ジャガー)と出会う。

やがて、マスコミがコワルスキーに目をつけて取材を始め、人々も次第に彼の逃走に注目していく。

老人とコミューンに立ち寄ったコワルスキーは、ガソリンを譲り受けて老人に別れを告げる。

コワルスキーは、サンフランシスコに向かう途中、ゲイのヒッチハイカー(アンソニー・ジェームズ)らを車に乗せるが、彼らに銃を突きつけられる。

しかし、軍歴があり警察官だったコワルスキーは動ずることなく、彼らを撃退して車から放り出す。

コワルスキーに逃げらた警官のチャーリーは、侮辱を受けたためにKOWの局を襲い、スーパー・ソウルを痛めつける。

バイカーのエンジェル(ティモシー・スコット)と出会ったコワルスキーは、彼の家でドラッグをもらい、恋人の裸の女性(ギルダ・テクスター)から、彼女が保管していた警官時代の切り抜き記事を見せられる。

スーパー・ソウルが、コワルスキーを誘導する声を不審に思い、エンジェルが偵察に行くのだが、それが警察の罠だと分かる。

エンジェルは、チャレンジャーをパトカーに偽装させて、コワルスキーは州境を突破し、ついにカリフォルニア入りする。

コワルスキーは、賭けをした売人に電話を入れ、次は賭け金を倍にする約束をする。

スーパー・ソウルは、KOWの局名を”コワルスキー”に変更し、彼に淡々と語りかける。

そしてコワルスキーは、I-80(州間高速道路80号線)を突っ走り、ブルドーザーのバリケードに突っ込み大破する。

● カリフォルニア、日曜日、AM 10:04


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

コロラド州、デンバー
ベトナムの退役軍人であり、元警察官、そしてレーサー、現在は車の陸送をしているジェイク・コワルスキーは、”ダッジ・チャレンジャー”(1970)を、サンフランシスコまで陸送する仕事を引き受ける。
酒場でドラッグを手に入れたコワルスキーは、翌日午後3時までに目的地に着けば、代金をタダにするという賭けを、売人として出発する。
翌朝、早速、警察に追われたコワルスキーだったが、簡単にそれを振り切り先を急ぐ。
ラジオ局”KOW”の盲目のDJスーパー・ソウルは、コワルスキーの暴走に協力しようとする。
コワルスキーは、車を走らせながら、出くわす出来事に、かつての自分の人生を照らし合わせて振り返る。
そしてコワルスキーは、スーパー・ソウルの情報や、自分に注目する人々の視線を感じながら、目的地に向かい突き進む・・・。
__________

麻薬、戦争、汚職などを経験した主人公の人生そのものが、当時の悩めるアメリカを物語り、悶々とした心境を晴らすかのように、スピード狂となり、最後には散っていく若者の行動は、社会からは受け入れられないという空しさを描いたところなども、当時の世相を反映している。

自分の愛車ではなく陸送のための車、特に当時としてはデビューしたてだったダッジ・チャレンジャーを、いくらドラマだからとは言え、あれだけ乱暴に、また粗末に扱う主人公の姿は、冒頭のバリケードが設置される場面を含めて、最初から死を予感させる。

乱れる社会に疲弊して愛想を尽かし、自分の世界に逃げ込もうと苦悩する主人公を好演したバリー・ニューマン、彼を援護し、自らも人種差別の犠牲になるDJのクリーヴォン・リトル、数多く名作に出演し「頭上の敵機」(1949)では、アカデミー助演賞を受賞した名優で、金の採掘や蛇の捕獲をする老人のディーン・ジャガー、警官役のポール・コスロ、ゲイのヒッチハイカー、アンソニー・ジェームズ、また、本編ではカットされているイギリス公開バージョンでは若きシャーロット・ランプリングもヒッチハイカーで登場する。


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