めまい Vertigo (1958) 5/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★ヒッチコック登場場面
5star

製作、監督アルフレッド・ヒッチコック、主演ジェームズ・ステュアート
謎めいた美女
キム・ノヴァクの美しさだけでなく、高所の恐怖を地面や床が落ちていく映像、 幻覚のシーンなど、斬新で多彩な手法を満載したサスペンス・スリラーの傑作。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作
ピエール・ボアロー
トーマス・ナルスジャック
脚本
アレック・コペル
サミュエル・A・テイラー
撮影:ロバート・バークス
編集:ジョージ・トマシーニ
美術・装置
ハル・ペレイラ
ヘンリー・バムステッド
サミュエル・M・コマー
フランク・R・マッケルヴィー
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽:バーナード・ハーマン

出演
ジョン”スコティ”ファーガソン:ジェームズ・ステュアート
マデリン・エルスター/ジュディ・バートン:キム・ノヴァク
マージョリー”ミッジ”ウッド:バーバラ・ベル・ゲデス
ギャヴィン・エルスター:トム・ヘルモア

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ(1958-82)
ユニバーサル・ピクチャーズ(1983-)
1958年製作 129分
公開
北米:1958年5月9日
日本:1958年10月7日
製作費 $2,479,000
北米興行収入 $15,000,000
世界 $25,000,000


アカデミー賞 ■

第31回アカデミー賞
・ノミネート
録音・美術賞(カラー)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

サンフランシスコ
刑事ジョン”スコティ”ファーガソン(
ジェームズ・ステュアート)は、屋上で犯人を追跡中に同僚が転落死してしまい、自分も落ちそうになったのが原因、で高所恐怖症になってしまう。

警察を辞職したスコティは、恋人でデザイン画家のミッジ・ウッド(バーバラ・ベル・ゲデス)だけが心の拠り所だった。

そんなスコティは、学友で実業家のギャヴィン・エルスター(トム・ヘルモア)から、過去の人物に怯えて、不審な行動をとる、妻マデリン(キム・ノヴァク)の尾行を依頼される。

仕方なくそれを引き受けたスコティは、魅力的なブロンド美人マデリンの行動を追う。

マデリンは花を買い求め、”カルロッタ・ヴァルデス”という100年前に亡くなった女性の墓地に寄り、美術館で、ある肖像画の前で暫したたずむ。

スコティはその肖像画の女性が”カルロッタ”だということを知り、その後マデリンはあるホテルに立ち寄る。

ホテルに確認に行ったスコティは、マデリンが”カルロッタ”を名乗り、部屋を借りていることを知る。

しかし、スコティは二階の角部屋にいたマデリンを目撃したにも拘らず、オーナーは彼女は訪れていないと言う。

人影のない部屋でスコティは、マデリンの車がなくなっていることに気づき、その後、彼女が自宅に戻ったことを確認する。

スコティは、ミッジに相談して二人で書店に向かい、”カルロッタ”が悲しみのうちに自殺したことを知る。

エルスターに、その日に起きたことを報告したスコティは、”カルロッタ”がマデリンの曾祖母であり、例のホテルは、ヴァルデス家の自宅だったということを知る。

さらに、マデリンは、その事実を知らずに行動しているということだった。

スコティは、マデリンには、精神異常や自殺願望があるというエルスターの考えに同調し、彼女が何かにとり憑かれているのだろうという結論を出す。

翌日、マデリンは、いつもと同じ行動を始めるのだが、ゴールデンゲートブリッジ脇の海に身を投げてしまう。

スコティは、水に飛び込みマデリンを救い、自宅で介抱するが、彼女は、自分のしたことの記憶もなく、間もなく黙って姿を消してしまう。

ミッジは、スコティの家から出てくるマデリンを目撃してしまい、彼女が、スコティが追っている”幽霊”だと気づき自宅に戻る。

翌日、マデリンを尾行していたスコティは、お礼の手紙を置きに、自分の家に現れた彼女を”Big Basin Redwoods State Park”に誘う。

過去と現実の狭間で混乱する、マデリンをスコティが救おうとするうちに、二人は互いに惹かれ合うようになる。

ミッジに呼ばれ、彼女のアパートに立ち寄ったスコティだったが、自分の気を引こうと”カルロッタ”の肖像画を茶化した絵を描いた彼女に失望し、その場を立ち去る。

その夜、悪夢にうなされたマデリンがスコティの家を訪ね、二人は、彼女が夢で見たという”サン・ホワン・バウティスタ僧院”に向かう。

しかし、混乱するマデリンは、スコティに愛を告げながら、突然、僧院のらせん階段を駆け登り、めまいで立ち尽くすスコティを置き去りにして塔に上がり、転落死してしまう。

その後、スコティやエルスターの罪は問われず、精神状態が疑われたマデリンが、自殺したということで事件は解決する。

一件でショックを受けたスコティは療養所に入ることになり、心の傷の癒えない彼は、めまいや幻覚に襲われてしまい、ミッジが献身的に介護する。

ようやく退院したスコティは、マデリンの面影を辿り街をさ迷い歩くうちに、彼女に似た女性ジュディ・バートン(キム・ノヴァク)を見かける。

彼女のホテルを訪ねたスコティには、化粧や身なりは違うものの、ジュディがマデリンそのものに思えた。

カンザス出身のジュディはそれを否定し、スコティを追い返そうとするが、意気消沈した彼を見て、食事の約束に応じる。

しかし、実はジュディはマデリンで、あの時、僧院の塔の上には、妻を殺したエルスターがいた。

高所恐怖症のため、階段でたたずむスコティの様子を見ながら、エルスターが妻の死体を投げ落としたというのが真相だった。

ジュディは、自分とスコティが、エルスターに利用されたことを告白した手紙を彼に残し、姿を消そうとする。

しかし、スコティへの愛からジュディはそれを思い留まり、その後、彼との時を過ごす。

スコティは、ジュディにマデリンと同じ化粧や服装させようとするが、彼女はそれを拒む。

しかし、ジュディはスコティのためにそれに従い、髪の毛もブロンドに染める。

そしてジュディは、”マデリン”そのものとなってスコティの前に現れ、彼の心は救われる。

ジュディも幸せを手に入れて、スコティとの日々を過ごすが、ある夜、彼女が”カルロッタ”の肖像画と同じネックレスをつけていることに、スコティは気づく。

スコティは彼女を”サン・ホワン・バウティスタ僧院”に連れて行き、高所恐怖症に耐えながら塔を上っていく。

そしてスコティは、エルスターが仕組んだ罠をジュディに激しく問い詰めて真実を知る。

しかし、ジュディはスコティに愛を告げながら、暗闇から現れたシスターに驚き、足を踏み外して塔から落下死してしまう。


解説 評価 感想 ■

1954年に発表された、ピエール・ボアロートーマス・ナルスジャックの推理小説、”D’entre les morts”を基に製作された作品。

★ヒッチコック登場場面
上映開始後約11分、造船所の前を通り過ぎる男性役で登場し、かなり分かり易い。

*(簡略ストー リー)

犯人追跡時の事故がきっかけで、高所恐怖症になった刑事ジョン”スコティ”ファーガソンは、警察を辞職後、学友のエルスターから、不審な行動をとる妻マデリンの素行調査を依頼される。
やがて、美しく魅力的なマデリンが、自殺した曾祖母の”カルロッタ・ヴァルデス”にとり憑かれていることが判明するが、彼女は海に身投げしてしまう。
尾行していたスコティが、マデリンを救ったのをきっかけにして、二人は惹かれ合うようになる。
その後、愛し合うようになった二人だったが、ある日マデリンは、不慮の事故で僧院の塔から転落死してしまう・・・。
__________

謎めいた美女キム・ノヴァクの美しさだけでなく、高所の恐怖を地面や床が落ちていく映像で見せたり、 幻覚のシーンなど、斬新で多彩な手法を満載した、アルフレッド・ヒッチコックの巧みな演出も光る、サスペンス・スリラーの傑作。

バーナード・ハーマンの音楽と、ソウル・バスによるタイトルデザインのオープニング、キム・ノヴァクの美しさを際立たせる、イデス・ヘッドの衣装デザインも素晴しい。

また、お馴染みのゴールデンゲートブリッジや、”Palace of Fine Arts”などサンフランシスコの観光名所の美しい映像も印象的だ。

第31回アカデミー賞では、録音・美術賞(カラー)にノミネートされた。

1989年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

彼自身が立っているだけで、高所恐怖症になりそうな長身のジェームズ・ステュアート(190cm)が、弱々しく杖をついたり、情熱的に愛に溺れる役柄も興味深い。

まだ20代半ばなのだが、全盛期のスターだけあり、大監督
ヒッチコックを相手に、撮影中トラブル続きだったらしいキム・ノヴァクだが、その怪しい魅力だけでなく、揺れ動く女心を見事に演じている。

キム・ノヴァクの引き立て役の様な、地味な女性画家バーバラ・ベル・ゲデス、結局は妻殺しの犯人だったトム・ヘルモアなどが共演している


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