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天使の処刑人 バイオレット&デイジー Violet & Daisy (2011)


3.28/5 (32)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

二人で組むキュートな殺し屋がターゲットの男と思いもやらぬ関係になっていく姿を描く、製作、監督、脚本ジェフリー・S・フレッチャー、主演シアーシャ・ローナンアレクシス・ブレデルジェームズ・ガンドルフィーニダニー・トレホマリアンヌ・ジャン=バプティスト他共演の犯罪コメディ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ジェフリー・S・フレッチャー
製作
ジェフリー・S・フレッチャー
ジョン・ペノッティ
ボニー・ティマーマン
製作総指揮:ジェームズ・W・スコッチドープル
脚本:ジェフリー・S・フレッチャー
撮影:ヴァーニャ・ツァーンユル
編集:ジョー・クロッツ
音楽:ポール・カンテロン

出演
デイジー:シアーシャ・ローナン
バイオレット:アレクシス・ブレデル
男:ジェームズ・ガンドルフィーニ
ラス:ダニー・トレホ
No.1:マリアンヌ・ジャン=バプティスト
バービー・サンデー:コディ・ホーン
エイプリル:タチアナ・マズラニー
男1:ジョン・ヴェンティミリア

アメリカ 映画
配給 Cinedigm Entertainment
2011年製作 88分
公開
北米:2013年6月7日
日本:2013年10月12日
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $17,190


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー

1 冷たいピザと温かい仔犬

ニューヨーク
殺し屋のバイオレット(アレクシス・ブレデル)は、パートナーのデイジー(シアーシャ・ローナン)の18歳の誕生日を祝う。

組織のラス(ダニー・トレホ)から電話を受けた二人は、報酬アップの仕事を依頼されるもののそれを断る。

その後、人気ポップ・アイドル、バービー・サンデー(コディ・ホーン)の雑誌記事を呼んだバイオレットとデイジーは、彼女の新作ドレスが欲しくなり、ラスに電話をして仕事を受ける。

ラスに会った二人は、ボスのチェットの金などを盗み、それを認めて名前や住所を明らかにした男の暗殺を依頼される。

2 夢見る花たち

ターゲットのアパートに侵入したバイオレットとデイジーは、留守電に女性からのメッセージが残ったのを確認し、男を待つものの眠ってしまう。

帰宅した男は、ソファで眠っている二人にひざ掛けをかけてあげて、彼女らの様子を見ながら新聞を読む。

3 男

目覚めたバイオレットとデイジーは、目の前の椅子で眠っている男(ジェームズ・ガンドルフィーニ)に気づい銃を向ける。

男は驚きもせず、待っていたと二人に伝える。

殺しに来たと男に伝えたバイオレットは、デイジーに身体検査をされて、彼女と別の部屋で話し合う。

何かおかしいと言うデイジーだったが、撃ちまくって殺すことを提案し、それに同意したバイオレットと共に部屋に戻り発砲する。

イスに座っていなかった男は、焼きたてのクッキーを持って現れ、勧められたバイオレットとデイジーはそれを食べる。

自分達を見つめる男が毒を入れたのではないかと疑ったバイオレットは、女の子が来るとは思わなかったと言われる。

こちらも予想外だったと言うバイオレットに、だから人生は面白いと伝えた男は、デイジーからミルクはないかと訊かれる。

食べ終わった二人に弾を込めたらどうだと伝えた男は、何者なのかと訊かれ、話したくないと答える。

プロなら早く始めろ、客が来る前に済ませたいと言われたバイオレットとデイジーは、再び別の部屋で話し合う。

殺さなければならないが、その前に男が死にたがる理由を知りたいバイオレットは、デイジーから気になる男だと言われる。

料理もうまいので、男を雇って一日中クッキーを作ってもらいたいと言うデイジーと共に、ブラウニーも期待するバイオレットは迷う。

とにかく殺すしかないと言うバイオレットは、簡単な仕事だと思っていたために予備の弾を持参していないことをデイジーに伝えて、弾が買える店を男に教えてもらう。

デイジーは幼く見えるために、バイオレットが買いに出かける。

バイオレットとは長いのかと訊かれたデイジーは、話すことを禁じられたと男に伝える。

デイジーは、留守電のメッセージがあることだけを話す。

自分を迷惑に思う女性からのメッセージを聴いて気落ちする男に、デイジーは、バイオレットとは3年くらい前から友達だと伝える。

人形を直す病院で出会ったと言うデイジーは、それ以来、親友なのだが、時々、バイオレットが心配になると話す。

娘を思い出すと言う男が受けたメッセージの相手が娘だと気づいたデイジーは、涙ぐむ彼を気の毒に思う。

着ていたツナギのナンバーの意味を訊かれたデイジーは、殺し屋のランクだと答え、自分は9でバイオレットが8だと伝える。

多く殺せばランクは上がると言うデイジーは、No.1は幻の存在で、爪やすりで三人の忍者を殺したらしいと話す。

4 バイオレットの旅

バイオレットは、一見、金物店に見えるという店を探すが、かつて襲われた男1(ジョン・ヴェンティミリア)ら4人を見かけて路地に隠れる。

5 死の扉

自分達のボスとは別に他でも盗みをしたと言う男は、相手はドニー・ダッフォだとデイジーに伝える。

ドニーらも今日、殺しに来ると男から言われたデイジーは、自分とバイオレットは、彼らが大嫌いだと伝える。

デイジーは、2か月前に、バイオレットがドニーの手下にゴミ箱に閉じ込められ、ショックを受けて抜け殻のようになったと話す。

男1らに気づかれたバイオレットは、小娘をよこすとは情けないボスだと言われ、ショックを受けて路地で涙する。

割った鏡に映った壁の文字に気づいたバイオレットは、金物店は角を曲がって直ぐという指示に従いその場に向かう。

バイオレットを、No.1(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)が監視していた。

店に入り、店主から秘密の部屋を教えられたバイオレットは、そこで弾丸を手に入れる。

その間、店は強盗に襲われ、部屋から出て来たバイオレットは、犯人に銃を向けられる。

男と意気投合したデイジーは、楽しい時間を過ごす。

そこに押し入ってきた男1らは、バイオレットに会ったので脅してきたとデイジーに伝える。

どいていろと言われたデイジーは。男1らをバカにして、自分達は丸腰なのに何が怖いのかと尋ねる。

銃を戻した男1らはナイフに持ち替え、デイジーから、小柄なバイオレットをゴミ箱に入れるのは大変だったかと皮肉を言われる。

自分達は死人だと言われた男1ら4人は、戻ってきたバイオレットに射殺される。

また弾が切れてしまったと嘆くバイオレットは、デイジーと共に死体の上で踊り始める。

男に、他に弾が買える店はないか尋ねたバイオレットだったが、そこに誰かが現れドアをノックしたため、ドニーの別の手下が確認に来たのかもしれないと考える。

自分が出ると言う男は、バイオレットとデイジーに、非常階段から逃げるよう指示する。

ドアを開けた男は、何かあったのか心配する隣人のドロレスに、何でもないと伝えて帰ってもらう。

部屋の中から声が聴こえたため、部屋に戻ったドロレスは警察に通報する。

デイジーと4人の死体を浴室に運んだバイオレットは、男が眠っているため殺すチャンスだと考えるが、弾切れだった。

直ぐに買って来ると言うバイオレットに、男が覚悟を決めた上で死にたいらしいので今はだめだと伝えたデイジーは、彼が重いガンだと話す。

ガンは膵臓から広がり、愛してくれる者もいないらしいと言うデイジーは、せめて葬儀には参列してあげたいとバイオレットに伝える。

ドニーが必ず手下を送り込んでくると言われたデイジーは、男はいずれにしても死ぬので、自分達が殺すべきだと話すバイオレットの意見に賛成できない。

バイオレットは、ドニーらは殺す前に8~9時間は拷問するとデイジーに伝える。

胸の警察バッジに気づいたデイジーに、店であったことを話し始めたバイオレットは、強盗に気づかれるものの、警官が押し入ってきて犯人を逮捕したことを話す。

バイオレットは、その時、抵抗する犯人達と警官の銃撃戦が始まり、自分以外の全員は数発の弾丸を受け、同時に警察バッジが飛んできて服についたと伝える。

ドレスのことを考えたバイオレットは男の元に向かい、弾切れだと伝えるが、男1らの銃を使えばいいと言われる。

4丁の銃を運び38口径を男に向けたバイオレットは、デイジーから、これでは警察は男1らの仕業と判断し、ボスから報酬をもらえないかもしれないと言われ、全ての責任を負わされる可能性も指摘される。

男1らの弾は口径が違うので自分達の銃には使えないと言うデイジーは、プロとして失格でありドレスも買えなくなるかもしれないとバイオレットに伝える。

思い止まったバイオレットは、デイジーから、銃の指紋を拭いて元に戻すようにと指示され、それに従いシャワーを浴びる。

娘が怒っている理由をデイジーから訊かれた男は、母親の死を自分のせいだと思っていると伝える。

殺したのではなく別れた後に死んだと言う男は、自分達に愛はなくなり、同僚に恋をした妻は2人で事故死したと話す。

母親の浮気を知らない娘は、離婚したせいで事故が起きたと思っていると話す男に、真実を話せばいいと伝えたデイジーは、母親を恨んでほしくないのでできないと言われる。

娘がバービー・サンデーを好きか男に確認したデイジーは、弾を買ってきて全てを終わらせると伝える。

6 光合成

自分を生かそうとしているデイジーが好きかとバイオレットに訊かれた男は好きだと答え、人形病院が恋しいかと逆に彼女に問う。

そうでもないと答えたバイオレットは、刺激的なこの仕事を辞める気はないと伝える。

家族がいるか訊かれたバイオレットは、どこかに父親がいると答え、天国のことなどを話した彼女は、あることに気づく。

連射したはずなのに銃痕が少ないと言うバイオレットは、デイジーに裏切られたと考える。

男は、実は人を殺したことがないデイジーが空砲を撃っていたと彼女から聞いていたのだが、バイオレットもそれに気づく。

一緒にいるだけで十分で、救われたこともあるだろうと言う男は、正気を保てるのはデイジーのお陰だと考えるべきだとバイオレットに伝える。

信念に反するルール違反だと言うバイオレットは、裏切る可能性もあるため、デイジーを殺すことも考える。

友達であり家族同然だと言われたバイオレットは、デイジーもプロなので理解するはずだと言って、いい人間は早く死ぬと思っていると伝える。

7 再びローズ

その頃、No.1は、屋上から男の部屋を銃で狙う。

夢を見たバイオレットは、フライトアテンダントのデイジーから、”ローズ”が行ってしまったと言われる。

自分のパートナーを捜していたローズが、”ローズもバイオレットも枯れた”と言っていたことを知らされたバイオレットは、誰かに撃たれる。

9 9÷1

階段に座っていたデイジーは、現れたNo.1から、自分とバイオレットを監視していたと言われる。

正気でないバイオレットは自分達全員を危険にさらすため、それを阻止すると言うNo.1だったが、デイジーは、パートナーとの関係を優先すると伝える。

バイオレットに手を出したら許さないとNo.1に伝えたデイジーは、任務を果たさなければ報いを受けると言われて部屋に戻る。

ベッドに横たわる男に、娘は恨んでいないと思うと伝えたデイジーは、自分も娘だと言って眠ってしまう。

目覚めたデイジーは、バイオレットが弾を買いに行ったことを男から知らされる。

バイオレットが戻ったら自分を撃ってほしいと男から言われたデイジーは、それを拒むものの、強引に約束させられる。

男は、娘に贈るものの返されたドレスを着てほしいと言って、それをデイジーに渡す。

9 永遠の命

弾を買って戻ったバイオレットは、男から渡されたドレスを着ているデイジーに意見し、二人は口論の末に殴り合いになる。

No.1は非常階段で二人の争う声を聴き、銃を手にした男は窓辺に向かう。

銃声を聴いたバイオレットとデイジーは驚く。

9A

大家が歩いていたので脅してやったと言う男は、バイオレットにもプレゼントがあると伝えてカメラを渡す。

個性的な世界観を写真で表現してほしいと言われたバイオレットは、男に感謝する。

娘エイプリルへの手紙をバイオレットに代筆してもらった男は、迷子になったエイプリルとアイスを食べたことなどを語り、一人では書けなかったと言って二人に感謝する。

男と寝室に向かったデイジーは、彼を射殺する。

約束を守ったデイジーは、その場を去ろうとするバイオレットに、男の名前も知らなかったと伝える。

ドロレスからの通報を受けた警官の二人が、男の部屋を調べる。

バイオレットとデイジーは、非常階段からその場を去る。

報酬を受け取り、バービー・サンデーのドレスを手に入れたバイオレットとデイジーは、その日は別行動をとろうとする。

バイオレットは、疎遠だった父親からの電話を受けて、間違えて電話をしてしまったからだとデイジーに伝える。

10 もう一つの事

エイプリル(タチアナ・マズラニー)に会ったデイジーは、父親の友達だと言って、多くの話を聞いたことを伝える。

父親から預かったと言って、デイジーはバービー・サンデーのドレスをエイプリルに渡す。

いいお父さんだったと言うデイジーは、彼から聞いた、迷子になってアイスを食べた話をする。

動揺するエイプリルに別れを告げたデイジーは、その場を去る。

散歩をするデイジーは、バイオレットとの仕事や人形病院のことを考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
二人で組む少女の殺し屋バイオレットとデイジーは、人気ポップ・アイドル、バービー・サンデーの新作ドレスが欲しくなり、ある男を殺害する仕事を受ける。
男のアパートに侵入して帰りを待つバイオレットとデイジーは、戻ってきた男が驚きもしないことを不思議に思う。
抵抗もせずに穏やかに死を迎えようとする男を、仕事と割り切り殺害するため発砲したバイオレットとデイジーだったが、彼を殺せずに弾が切れてしまう。
バイオレットは弾を買いに出かけ、その間、末期ガンの男が娘に恨まれて苦悩していることを知ったデイジーは、彼に同情し始める・・・。
__________

プレシャス」(2009)でアカデミー脚色賞を受賞したジェフリー・S・フレッチャーの初監督作品で、彼は製作にも加わっている。

キュートな少女二人組の殺し屋が活躍する爆笑コメディと思いきや、病気と娘の理解を得られず苦悩するターゲットとの関係を描く人情ドラマに展開していく。

ジェフリー・S・フレッチャーの脚本だけに、ターゲットとの触れ合いで心が動く主人公二人の思いが深く描かれた物語なのだが、彼女らのそのイメージがキープされ過ぎているためか、やや焦点がボケているチグハグナに進行する内容はいまいちで、面白味に欠ける。

新旧の人気スター競演などは注目なのだが、公開1週目で打ち切られてしまった作品でもある。

主人公を演ずるシアーシャ・ローナンアレクシス・ブレデルは、”美しき殺し屋”などと宣伝された割にはそんなイメージでもない。

若手期待のシアーシャ・ローナンは、その実力の片りんを見せる場面もあるが、内容的に彼女の演ずる役柄ではないようにも思える。

死を望み絶望する男を雰囲気ある演技で演ずるジェームズ・ガンドルフィーニ、主人公の二人に仕事を依頼するダニー・トレホ、組織No.1の殺し屋マリアンヌ・ジャン=バプティスト、ポップ・アイドルのコディ・ホーン、男(ジェームズ・ガンドルフィーニ)の娘タチアナ・マズラニー、男を殺しに来る殺し屋ジョン・ヴェンティミリアなどが共演している。


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