革命児サパタ Viva Zapata! (1952) 4.58/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

無学な農民からメキシコ革命の指導者となるエミリアーノ・サパタの半生を描く、製作ダリル・F・ザナック、監督エリア・カザン、脚本ジョン・スタインベック、主演マーロン・ブランドジーン・ピーターズアンソニー・クインジョゼフ・ワイズマン他共演のヒューマン・ドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■

監督:エリア・カザン
製作:ダリル・F・ザナック
脚本:ジョン・スタインベック
撮影:ジョセフ・マクドナルド
編集:バーバラ・マクリーン
美術・装置
ライル・R・ウィーラー
リーランド・フューラー
トーマス・リトル
クロード・E・カーペンター
音楽:アレックス・ノース

出演
マーロン・ブランドエミリアーノ・サパタ
ジーン・ピーターズ:ホセファ・サパタ
アンソニー・クインユーフェミオ・サパタ
ジョゼフ・ワイズマン:フェルナンド・アギーレ
ルー・ギルバート:パブロ
ハロルド・ゴードン:フランシスコ・マデロ
フランク・シルヴェラビクトリアーノ・ウエルタ
フェイ・ルーペポルフィリオ・ダイアス大統領
アラン・リードパンチョ・ビリャ
ヘンリー・シルヴァ:エルナンデス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1952年製作 113分
公開
北米:1952年2月7日
日本:1952年12月11日


アカデミー賞 ■

第25回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(アンソニー・クイン)
・ノミネート
主演男優(マーロン・ブランド)
脚本・作曲(ドラマ・コメディ)・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1909年、メキシコシティ
モレロス州の先住民の一団が、ポルフィリオ・ダイアス大統領(フェイ・ルーペ)の元に陳情に現れる。

農場を奪われ、締め出されたことをダイアス大統領に伝えた一団の代表は、大統領に裁判を起こすように言われるが、それに異議を唱える者がいた。

その男は、エミリアーノ・サパタ(マーロン・ブランド)と名乗り、大統領も彼に一目置く。

農場の所有地問題でお尋ね者になったサパタは、山に立て篭もり、兄ユーフェミオ(アンソニー・クイン)らと共に追っ手から逃れていた。

ある日、革命家フランシスコ・マデロ(ハロルド・ゴードン)の蜂起の準備を助けるフェルナンド・アギーレ(ジョゼフ・ワイズマン)という男が現れ、サパタ達に協力を呼びかける。

その話に興味を示した、仲間のパブロ(ルー・ギルバート)をサパタテキサスに送り、マデロの様子を探らせる。

サパタは、豪商の娘ホセファ(ジーン・ピーターズ)と恋仲にあったが、彼女は土地もない農民の妻になる気はなく、かつては名家であった彼はプライドを傷つけられる。

ホセファの気を引くために、サパタは大牧場に雇われて頭角を現した頃、テキサスから帰ったパブロと再会する。

パブロからの報告を聞くものの、世界を変える役目を担うことに気乗りのしないサパタは、圧制を受ける農民達を見て考えが変わり始める。

ホセファの父親に会ったサパタだったが、土地もなく素行の悪さなどを罵られ、彼女との結婚の許可は得られなかった。

憤慨したサパタは父親の胸倉を掴み、罵声を浴びせてその場を立ち去るのだが、警察官殺しの罪で逮捕されてしまう。

しかし、農民は大挙して護送中のサパタを囲み、警察は抵抗できずに彼を解放する。

それを機にサパタは、武装した農民を集めて解放運動を始め、各地でゲリラ戦を展開して勢力を増強し、マデロから将軍に任命される。

地位を得たサパタは、ホセファを妻に迎えることになるが、その時、ダイアス大統領が逃亡したという連絡が入る。

戦いは終わり農民は歓喜するが、フェルナンドは、中途半端な勝利に不満を抱き、再び戦いが始まることを危惧する。

メキシコシティ
大統領になったマデロに会ったサパタは、即刻農民の土地を返還するよう求めるもののそれかなわず、武装解除の指示を断り帰郷する。

軍司令官ビクトリアーノ・ウエルタ(フランク・シルヴェラ)は、サパタ殺害をマデロに提案するが、それに反して彼は自らモレロスサパタを訪ねる。

マデロの説得で、武装解除に応じたサパタだったが、ウエルタの軍が攻め込んでくるという連絡が入る。

川辺で軍を待ち受けたサパタ側は、斥候隊を誘き出して全滅させる。

軍による軟禁状態となっっていたマデロは、ウエルタの命令で殺害され、再び内戦となる。

サパタは、マデロウエルタと平和交渉に向かわせたパブロの行為を、裏切りとみなし彼を処刑する。

ウエルタを倒したパンチョ・ビリャ(アラン・リード)と会ったサパタは、戦いに疲れた彼から大統領に任命される。

ユーフェミオが、権力を手に入れて、土地を独占していることをモレロスの農民エルナンデス(ヘンリー・シルヴァ)らから知らされたサパタは、英雄として戦った兄をかばおうとする。

しかし、エルナンデスの強引な要望に、かつての自分を思い出し、サパタモレロスに向かう。

哀れな姿のユーフェミオを責めて、土地を農民に返したサパタだったが、ユーフェミオは農民の銃弾に倒れる。

優位に立つ権力者に付こうとするフェルナンドは、サパタの暗殺を企てる。

ホセファは、夫サパタの危険を察知し彼の身を案ずるが、自分に与えられた責任を果たすため、サパタは同志達と武器の取り引きに向かう。

そしてサパタは、フェルナンドに誘き出されたのも知らずに、大量の銃弾を浴びて命を奪われる。

サパタの遺体は広場でさらし者となるが、その顔は銃弾で彼とは確認できず、農民は彼が生きていることを信じ、戦いを続けることを誓う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1909年、メキシコシティ
モレロス州の先住民の一団が、ダイアス大統領の元に陳情に現れ、その中のエミリアーノ・サパタという男に、大統領は一目置く。
農場を奪われ、締め出された住民の窮状を救うおうと、所有地問題でお尋ね者になったサパタは山に立て篭もり、兄のユーフェミオらと共に、追っ手から逃れていた。
ある日サパタは、テキサスの革命家マデロからの誘いに興味を持ち、仲間を偵察に向かわせる。
サパタは、豪商の娘ホセファと恋仲にあったが、彼女は土地もない農民の妻になる気はなかった。
プライドを傷つけられたサパタは、ホセファの気を引くために、大牧場主に雇われて頭角を現す。
そしてサパタは、同じ頃テキサスの報告を受け、革命に目覚めて解放運動を始め、各地でゲリラ戦を展開し、マデロに認められる。
そして、サパタは、ホセファと対等の立場となり妻に迎えるのだが、中央では政変が起きていた・・・。
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深い意味を持つ台詞が随所に登場するジョン・スタインベックの脚本を、エリア・カザンが骨太に演出した快心作で、ダリル・F・ザナックが製作にあたっている。

第25回アカデミー賞では、助演男優賞(アンソニー・クイン)を受賞し、主演男優(マーロン・ブランド)、脚本、作曲、美術賞にノミネートされた。

少々荒削りな演出もあるが、エリア・カザンらしい繊細な人物描写や、混迷するメキシコ国内及び政府の様子、または、苦悩する農民の生活と、解放を求める人々の力強さが、ひしひしと伝わってくるショットの連続は見事だ。

作品イメージに合った、アレックス・ノースの音楽も効果的に使われている。

前年、同じエリア・カザンの「欲望という名の電車」(1951)で、デビュー2作目にして早くもアカデミー賞にノミネートされたマーロン・ブランドは、本作でも希代の革命家を魅力的に演じ、迫真の演技を見せてくれる。
サパタ本人を思わせる、鋭い眼光やメイクも見ものだ。

豪商の娘ではあるが、革命家を愛する女性らしく野性味を感じさせる、後にハワード・ヒューズ夫人となるジーン・ピーターズの美しさと好演も光る。

30代半ばにしては貫禄があり、また、豪快な彼の持ち味が良く出している、アカデミー助演賞を受賞したアンソニー・クインの熱演も見逃せない。

主人公を革命に誘いながら裏切る男ジョゼフ・ワイズマンの、終盤にかけての異様な雰囲気も印象的だ。

同志として主人公に仕えるが、処刑されてしまうルー・ギルバート、平和主義者の革命家フランシスコ・マデロ役のハロルド・ゴードン、若き日の主人公を髣髴させる、農民ヘンリー・シルヴァも登場する。


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