ウォール街 Wall Street (1987) 4.39/5 (33)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ウォール街の大物投資家と彼に憧れる証券マンの関係、そして二人の野望の果てを描く、前年の「プラトーン」(1986)で絶賛されたオリバー・ストーン監督、脚本作品であり、主演マイケル・ダグラスアカデミー主演賞を受賞、チャーリー・シーンダリル・ハンナマーティン・シーンハル・ホルブルックテレンス・スタンプ他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:オリバー・ストーン
製作:エドワード・R・プレスマン
脚本
スタンリー・ワイザー

オリバー・ストーン
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:クレア・シンプソン
音楽:スチュワート・コープランド
主題歌:フランク・シナトラフライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン

出演
ゴードン・ゲッコー:マイケル・ダグラス
バド・フォックス:チャーリー・シーン
ダリアン・テイラー:ダリル・ハンナ
カール・フォックス:マーティン・シーン
マーヴィン:ジョン・C・マッギンリー
ルー・マンハイム:ハル・ホルブルック
ローレンス”ラリー”ワイルドマン:テレンス・スタンプ
ハリー・リンチ:ジェームズ・カレン
ロジャー・バーンズ:ジェームズ・スペイダー
ケイト・ゲッコー:ショーン・ヤング
ハロルド・ソルト:ソウル・ルビネック
投資家:オリバー・ストーン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1987年製作 125分
公開
北米:1987年12月11日
日本:1988年4月16日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $43,848,100


アカデミー賞 ■
第60回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(マイケル・ダグラス)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1985年、ニューヨーク
証券会社”ジャクソン・スタイナム”の株式仲買人バド・フォックス(チャーリー・シーン)は、日々の仕事に追われながら、ウォール街の大物投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)にコンタクトをとろうとしていた。

バドの愚痴を聞かされたブルースター航空勤務のエンジニアである父親カール(マーティン・シーン)は、地道な職業に就くよう息子に助言する。

カールに金を借りようとしていたバドは、ブルースターの調査の話を聞きある考えが浮かぶ。

翌日、その日がゲッコーの誕生日だと知ったバドは、プレゼントの葉巻を持参して彼のオフィスに向かう。

5分間だけ面会を許可されたバドは、慌ただしく電話をかけるゲッコーに優良株の件などを話すものの相手にされない。

ブルースターの情報にだけ興味を示したゲッコーに簡単な説明をしたバドは、追い払われるようにオフィスを後にして意気消沈する。

社に戻ったバドは、ゲッコーの件で同僚マーヴィン(ジョン・C・マッギンリー)にからかわれてしまう。

その後も仕事をしようとしたバドは、ゲッコーから連絡を受け、ブルースターを2万株買うよう指示される。

バドは喜び、それを知らされたマーヴィンは驚く。

ブルースターの調査報告は問題ないことが発表され、ゲッコーに呼び出されたバドは、株が上昇していることを伝え、100万ドルの小切手を渡される。

その後の売買をゲットーに指示されたバドは、損を嫌う彼から、それだけはルールとして守るよう言われて別れる。

その夜バドは、ゲッコーが手配した美女と楽しむ。

翌日、損失を出したバドはゲッコーにクラブに呼び出される。

父親カールがブルースター社員だと知っていることなどを口にしながら、ゲッコーはバドを見限ろうとする。

バドは食い下がり、この世界では命である情報を収集するようゲッコーに指示される。

ゲッコーは、過去に痛い目に遭わされたイギリス人の乗っ取り屋ローレンス”ラリー”ワイルドマン(テレンス・スタンプ)に復讐することをバドに伝える。

ワイルドマンを探るよう指示されたバドは、それがインサイダー取引の危険性があるため躊躇する。

しかし、ゲッコーは解釈の問題だと反論し、自分の考える次元を遥かに超える世界が待っていることを教えられたバドは、それに従うことを伝える。

ワイルドマンを尾行したバドは、その行動をゲッコーに伝える。

ゲッコーは、それを参考にアナコット鉄鋼株を買い占めようとする。

確信を持ったバドは、古株のルー・マンハイム(ハル・ホルブルック)にアナコットを買うよう勧めるが、成功に近道はないと警告される。

同じように同僚達に同株を買うよう指示し、結局、アナコット株は大商いとなり上昇する。

書類のサインをもらうためゲッコーの屋敷を訪れたバドは、夫人ケイト(ショーン・ヤング)を紹介される。

その場ではパーティーが開かれ、バドは美しいダリアン・テイラー(ダリル・ハンナ)を見かけ惹かれてしまう。

室内装飾家だというダリアンと話をしたバドは、彼女を食事に誘い翌週、電話をすることになる。

ワイルドマンが急用だと言う連絡を受けたゲッコーは、現れた彼を歓迎する。

バドは帰ろうとするがゲッコーに引き留められて、ワイルドマンに部下として紹介される。

ワイルドマンは、見覚えがあるバドを気にしながら、アナコットの件でゲッコーに言い寄る。

アナコットをどうしても手に入れたいワイルドマンは、その日の終値より遥かに高い株価で全株を買い取ることをゲッコーに伝える。

ゲッコーに意見を求められたバドは更に高い値段を提示し、駆け引きの結果、ワイルドマンは全株を買い取ることで同意する。

翌早朝、ゲッコーからの電話を受けたバドは、80万ドルの運用を任され、ダリアンと付き合えるような男にすることを約束される。

友人の弁護士ロジャー・バーンズ(ジェームズ・スペイダー)のオフィスを訪ねたバドは、見返りを約束して情報を得ようとする。

あらゆる手を使い情報を集めたバドは、それをゲッコーに伝えダリアンとも親交を深める。

父カールの元に向かったバドは、運が向いてきたと言って借りた額の数倍の現金を渡す。

プライベートでもゲッコーと行動を共にするようになったバドは、弁護士ハロルド・ソルト(ソウル・ルビネック)を通し正式な契約をする。

大金を手に入れたバドは、資産を分散することなどをゲッコーに指示される。

社内でバドは昇進することを上司ハリー・リンチ(ジェームズ・カレン)から知らされるが、ルーからはツキはすぐに消えると警告される。

個室が与えられ秘書も付いたバドは、高級アパートを購入して、ダリアンに室内の装飾を任せる。

愛し合うダリアンと暮らすようになったバドは夢のような生活を送る一方、自分が誰なのかを問うようになる。

実はゲッコーの愛人だったダリアンは、バドに恋をしたことをゲッコーに伝える。

しかしゲッコーは、恋などは馬鹿げた話だと言って笑い飛ばす。

その頃、証券取引委員会はある調査を開始する。

”テルダー製紙”株主総会。
大株主ゲッコーは、会社を乗っ取ろうとしていることを指摘され経営陣に非難される。

意見を述べたゲッコーは、経営陣優遇の社風を調べ上げたことを会場の株主に訴えて支持される。

ゲッコーは、ブルースター株を買い占め経営を立て直す考えをバドから聞くが、航空会社は組合が面倒だと言ってそれを渋る。

内部に詳しいバドは譲らずに自信を示し、従業員や父も自分に協力してくれることを伝える。

ブルースターの組合側とカールを含めた会合が開かれ、ゲッコーは会社を黒字にする荒療治的な提案を示し、具体案をバドが説明する。

組合側は大筋で賛成するが、カールはゲッコーが金目当てだと指摘して気分を害しその場を去る。

恥をかかされたバドはカールを非難し、ゲッコーに利用されていると言われても納得しない。

あくまでゲッコーが信用できない男だと言い張るカールは、組合の決定には従うと言い残して立ち去る。

バドに深く関わってしまったロジャーは、証券取引委員会から連絡があったことで動揺する。

その件を知らされたブルースターの社長に就任していたバドは、ロジャーの事務所が会社を調査している件でその内容を確認する。

ゲッコーが、ブルースターを解体して売却することを知ったバドは愕然とする。

バドはゲッコーのオフィスに向かい、その件を問い詰める。

世の中は全てが金だと言い切るゲッコーは、大金を手に入れ父親も問題なく暮らせると伝え、金を動かせる者が世の中を支配する仕組みを語る。

言葉を返せないバドは、仕方なく今後もパートナーとして動くことをゲットーに伝えてその場を去る。

現実の世界が目の前に戻ったバドは考えを巡らせる。

アパートに戻ったダリアンに、ゲッコーの計画を阻止することを伝えたバドは、それが自分との別れを意味すると彼女に言われる。

バドは、本心で愛していたというダリアンを追い出し、アパートを売り払う。

父カールが発作で倒れたことを知ったバドは病院に向かう。

ベッドに横たわるカールに、涙しながら愛を伝えたバドは先日の件を謝罪する。

会社を救うことを約束したバドは、カールの考えを組合に伝えると言って父を安心させる。

組合側と話をつけたバドはワイルドマンを訪ね、ゲッコーを破滅させる計画を練る。

社に向かったバドは、今までの態度を謝罪して、マーヴィンにブルースター株を顧客に勧めるよう助言する。

ルーにもその件を伝えたバドだったが、金は後に後悔する原因になると言われる。

ブルースター株は買いが殺到し、バドはその情報をゲッコーにも伝える。

その直後、バドはマーヴィンらにブルースターを全て売却するよう指示する。

ゲッコーが株を売却するという噂について、組合側はその件を彼に問う。

仕方なく、利益が出ている間にゲッコーも株を売却し市場は騒然となる。

ワイルドマンは、指定の値まで下がったところで株を買い占めることをバドに指示する。

損失を出したゲッコーは興奮しながら、買いを提案するバドに全株を売るよう指示する。

市場が閉まった後、ワイルドマンがブルースター株を大量に買い、組合側もそれを承知しているというニュースを聞いたゲッコーは、罠にはまったことにようやく気付く。

翌日、出社したバドは、郵政監察局と証券取引委員会の係官にインサイダー取引容疑を伝えられて逮捕され、涙しながら連行される。

セントラルパーク
ゲッコーに呼び出されたバドは、恩を仇で返したことを非難され殴られる。

バドの才能を認めたゲッコーは、自分のようになれたはずだと伝える。

”バド・フォックス”であることに気づいたのだと言葉を返したバドは、その場を立ち去る。

バドはレストランに向かい、トイレで待つ証券取引委員会の係官に、ゲッコーの声を録音したテープレコーダーを渡す。

回復したカールと人生などを語り、償いが必要であることを身に染みて感じるバドは、郡裁判所まで車で送られて建物内に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1985年、ニューヨーク
証券会社の株式仲買人バド・フォックスは、ウォール街の大物投資家ゴードン・ゲッコーと面会することに成功する。
バドは優良株を勧めるが、ゲッコーは、バドの父カールが務めるブルースター航空の情報に興味を示し投資して利益を得る。
バドを気に入ったゲッコーは彼に大金を渡し、かつて痛い目に遭わされたイギリス人の乗っ取り屋ワイルドマンの情報を収集させる。
それを基にある鉄鋼株を買い占め、駆け引きでワイルドマンに売却することに成功したゲッコーは、バドに大金を掴ませ生活を一変させ、自らの王国を巨大化させようと企むのだが・・・。
__________

2010年にマイケル・ダグラス主演で続編「ウォール・ストリート」が公開された。

ウォール街のマネーゲームを、決闘か戦争のように描く内容、利益追求のために手段を選ばない冷酷で厳しい世界の戦いが展開する。

今観ると、インサイダー取引に手を出す者達の無警戒さなどがやや単純に描かれているように思うが、当時はその世界に大変な影響を与えた作品だった。

オリバー・ストーンは、利益追求を至上使命とする資本家の考えを危険視することを訴えたかったと考えられるが、マイケル・ダグラス演ずる”ゴードン・ゲッコー”のような人物を目指す者が増えてしまったという皮肉な結果になった。

ウォール街を制するものは世界を制する・・・”それが”ゴードン・ゲッコー”ではなく、彼のような人物を利用し駒のように使う暗躍する巨大な組織が・・・などと考えるとまた恐ろしい。

自らの世界観だけで生きる冷酷な投資家、主人公を演ずるマイケル・ダグラスの演技は絶賛され、第60回アカデミー賞では主演男優賞を受賞した。

主人公に利用されながらも人間性を忘れることなく、一人の男として成長していくチャーリー・シーン、彼を愛すものの主人公の愛人である立場のダリル・ハンナ、息子(C・シーン)の暴走を食い止め親として見守るマーティン・シーン、バド/C・シーンの上司ジェームズ・カレン、同僚ジェームズ・カレン、同じく彼に助言を続けるハル・ホルブルック、乗っ取り屋テレンス・スタンプ、バドの友人で弁護士のジェームズ・スペイダー、主人公の妻ショーン・ヤング、主人公の弁護士ソウル・ルビネック、そして投資家役でオリバー・ストーンも一瞬登場する。


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