ウォール・ストリート Wall Street: Money Never Sleeps (2010) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

オリバー・ストーン作品「ウォール街」(1987)年の続編で、同作で大物投資家を演じ、アカデミー賞主演賞を獲得したマイケル・ダグラスが、再び同じ役で主演している。
サブプライムローン問題やリーマン・ショックを絡め、その主人公が刑期を終えて出所し、再びカムバックするまでを描いた、シャイア・ラブーフジョシュ・ブローリンキャリー・マリガンイーライ・ウォラックスーザン・サランドン共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:オリバー・ストーン
製作総指揮
セリア・D・コスタス

アレッサンドロ・ケイモン
アレックス・ヤング
製作
エドワード・R・プレスマン

エリック・コペロフ
原案
スタンリー・ワイザー

オリバー・ストーン
脚本
スティーヴン・シフ

アラン・ローブ
編集
デヴィッド・ブレナー

ジュリー・モンロー
音楽:スチュワート・コープランド

出演
ゴードン・ゲッコー:マイケル・ダグラス

ジェイコブ・ムーア:シャイア・ラブーフ
ブレトン・ジェームズ:ジョシュ・ブローリン
ウィニー・ゲッコー:キャリー・マリガン
ジュリー・スタインハルト:イーライ・ウォラック
シルヴィア・ムーア:スーザン・サランドン
ルイス・ゼイベル:フランク・ランジェラ
マスターズ博士:オースティン・ペンドルトン
オードリー:ヴァネッサ・フェルリト
ロビー:ジョン・バッファロー・マイラー
バド・フォックス:チャーリー・シーン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2010年製作 133分
公開
北米:2010年9月24日
日本:2011年2月4日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $52,474,616
世界 $134,748,021


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2001年。
インサイダー取引と証券詐欺罪で8年の刑を終えた、元投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)は、連邦刑務所を出所する。

2008年。
ウォール街
投資銀行”K・ゼイベル”に勤めるトレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)の恋人、ゲッコーの娘であるウェブ・ジャーナリストのウィニー(キャリー・マリガン)は、父が著書を発表し、テレビ出演までしていることを知り憤慨する。

水素融合クリーン・エネルギー開発に携る、マスターズ博士(オースティン・ペンドルトン)の研究を支援していたムーアは、会社が、独裁政治下のギニアの油田事業に投資しようとしていることを懸念する。

サブプライムローン問題で頭を悩ます、社長のルイス・ゼイベル(フランク・ランジェラ)だったが、子供の頃に目を付けて可愛がっているムーアに、未だにハングリー精神を持っていると言って、145万ドルのボーナスを渡す。

ウィニーに婚約指輪を買ったムーアは、100万ドルを友人のトレーダー、ロビー(ジョン・バッファロー・マイラー)に預け、会社に投資させる。

ところが、サブプライムの影響は、予想を遥かに上回る速度で市場に影響を与え、ゼイベル社の株は急降下してしまう。

ロビーは、ゼイベル社を誰かが潰そうとしていることを察し、投資した株を売ることをムーアに勧めるが、彼は株価が回復すると考える。

ムーアは、窮地に立たされていながら自分にボーナスを渡したゼイベルに真意を尋ねる。

ゼイベルは、何かを学ぶために、その金を役立てるよう助言し、自分達以外も崩壊すると語る。

連邦準備制度理事会
救済を訴えるゼイベルだったが、かつて、彼に援助を断られた、投資銀行”チャーチル・シュワルツ”(C・S)のブレトン・ジェームズ(ジョシュ・ブローリン)は、それに反対する。

今回の件は、ブレトンが企んだことだと考えるゼイベルは、1株2ドルで買うという彼の提案を拒否する。

15000人の社員のことなどを考えたゼイベルは、4ドルで手を打とうとするが、ブレトンは、相談役である金融界の重鎮ジュリー・スタインハルト(イーライ・ウォラック)の指示を受け、3ドルが限度だと言って席を立つ。

翌日、ゼイベルは地下鉄で自殺して会社は事実上倒産し、ムーアは恩師の死を知りショックを受け、彼自身も殆どの財産を失う。

失意のムーアだったが、出張から戻ったウィニーに求婚し、彼女もそれを受け入れる。

ゲッコーの講演を聞きに行ったムーアは、彼の話に心を奪われ、自分が義理の息子になることを伝え、二人は話をすることになる。

ムーアは、娘ウィニーとは疎遠のゲッコーに、彼女との間を取り持つ提案をする。

ゲッコーは、それが容易ではないことをムーアに伝えるのだが、ゼイベルの死を惜しむ彼は、情報として、裏で悪い噂を流した黒幕が、ブレトンだということを告げて、傾きかけたことのある、彼のC・Sを調べるよう告げて立ち去る。

ムーアは、同僚のオードリー(ヴァネッサ・フェルリト)の協力で、C・Sが、ゼイベル以外の銀行の支援で窮地を脱した経緯を調べる。

ロビーからの連絡で、ムーアは、ケイマン諸島のファンドが、ゼイベル株の空売りをしていることも知る。

ムーアは、ギニアの油田開発会社が国有化されるという噂を流し、それが飛び火してC・Sの株は下落する。

不動産業者の母シルヴィア(スーザン・サランドン)に頼まれ、ムーアはある物件を20万ドルで購入する。

その後、オードリーからの連絡で、ムーアはブレトンに会うことになる。

ブレトンは、ムーアのせいで損失を出したことなどに触れて探りを入れ、クリーン・エネルギーに興味を示して、彼を自社に引き入れようとする。

ゲッコーを訪ねたムーアは、彼がブレトンに陥れられたことを聞き、約束してあったウィニーの写真を渡す。

ムーアは、ブレトンの会社で彼を儲けさせ、そして破滅させる決意をゲッコーに語る。

ゲッコーは、代わりにウィニーとの仲を取り持つことを条件に、ブレトンとケイマン諸島のファンドについてを調べることを約束する。

ムーアは、レストイランでゲッコーとウィニーを引き合わせるが、歩み寄ろうとしない彼女は、その場の雰囲気に耐え切れず席を外してしまう。

C・Sに入社したムーアは、エネルギー事業への投資のプレゼンに不満の中国の投資家に、マスターズ博士の研究を説明し始め、ブレトンを満足させる。

ムーアはゲッコーから、ブレトンとファンドに関係があるらしいことを教えられ、再びウィニーと会う機会を作ろうとする。

その後、チャリティー・パーティーに出席したゲッコーは、”ブルースター・エアライン”株に関係する、因縁のあるバド・フォックス(チャーリー・シーン)と再会する。

ムーアにブレトンを紹介されたウィニーだったが、ゲッコーが現れたために席を外す。

ブレトンに探りを入れたゲッコーは、ウィニーの元に向かい、息子をクスリで失ったことで苦しむ胸の内を彼女に語り、自分を責めないでほしいことを伝える。

今の自分にはウィニーしかいないことを、涙ながらに娘に伝え許しを請うゲッコーを、ようやく彼女は受け入れ、父娘は固く抱き合う。

ムーアは、中国の投資家の好感触をブレトンから知らされ、ゲッコー父娘の姿を見て安心し、マスターズ博士に資金確保の可能性が出てきたことを連絡する。

ゼイベルの破綻の影響も残る中、市場の株価は暴落を始め、政府の介入なしでは、世界が終焉するという考えも囁かれる。

そんな時、父とのわだかまりもなくなったウィニーは、妊娠したことをムーアに伝え、二人は幸せを分かち合う。

しかし、ブレトンは水素融合事業への投資を断念することをムーアに告げる。

憤慨したムーアは、ブレトンを裏切り者呼ばわりして彼を見限り会社を去る。

その頃、ゲッコーは、悪の帝王とも言える、ブレトンの裏の手口を調べ上げ、ムーアのかなう相手ではないことを告げて彼に手を引かせようとする。

ゲッコーは、ウィニーのために保管してあった資金がスイスにあることをムーアに告げて、彼に平穏な暮らしをするよう提案する。

その金が、約1億ドルあることを知ったムーアは、それを使い、マスターズ博士に投資することを考え、ウィニーを説得し、二人はチューリッヒに向かい、送金手続きを済ませる。

その後、マスターズ博士からの連絡を受けたムーアは、資金が届いていないことを知らされ、同時にゲッコーも姿を消してしまう。

父に騙されたことにショックを受けたウィニーは、ムーアが自分に内緒で、父と会っていたことも知り愕然とする。

動揺するウィニーは、ムーアを拒絶して、彼にアパートから出て行くよう伝える。

ロンドン
投資家として復活したゲッコーの前に現れたムーアは、娘を裏切った彼を痛烈に非難する。

ムーアは、ゲッコーに超音波の孫の映像を見せ、今度は自分とウィニーの仲を修復させるため、1億ドルを戻させようとする。

それをゲッコーに断られたムーアは、国民を騙した、ウォール街とブレトンの卑劣な行為を暴いたレポートをウィニーに渡す。

ウィニーは、それを自分のサイトのコメントに投降して、ネット上で瞬く間に広がる。

焦るブレトンは、ジュリーに助けを求めるが、彼を含めて周囲に見放なされる。

1億を11億ドルに増やしたゲッコーは、歩み寄ってきたジュリーを歓迎する。

ブレトンは、ゼイベルや1988年のゲッコーの件などを追求されることになる。

ウィニーに会ったムーアは、彼女のサイトに掲載されたお陰で、マスターズ博士の研究に投資の申し込みがあることを伝え、彼女に感謝する。

そこに現れたゲッコーは、1億ドルをマスターズ博士の研究財団の口座に入金したことを二人に伝える。

自分を、もう一度父親として認めてくれるかを、ウィニーに尋ねたゲッコーは、それを彼女が承知したことを確認して、その場を立ち去る。

そして、ウィニーはムーアを受け入れ、二人は愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

2001年、インサイダー取引と証券詐欺罪で8年の刑を終えた、元投資家ゴードン・ゲッコーは、連邦刑務所を出所する。
7年後、ウォール街の投資銀行”K・ゼイベル”のレーダー、ジェイコブ・ムーアは、ゲッコーの娘でネット・ジャーナリストのウィニーと同棲していた。
ムーアは、恩師である社長ゼイベルがサブプライムローン問題で窮地に立たされる中、自分に145万ドルものボーナスを出したことを不思議に思う。
その後、ゼイベル社株は暴落し、自社に投資したムーアはそれを失いかけ、支援を受けられないゼイベルは自殺してしまう。
失意のムーアだったが、それを期にウィニーに求婚し、ゲッコーに会ってそのことを伝える。
娘ウィニーと疎遠だったゲッコーは、その仲を取り持つというムーアに、ゼイベルを死に追いやったのは、彼に恨みを持つ投資銀行”チャーチル・シュワルツ”のブレトン・ジェームズだと知らせる。
そしてゲッコーは、かつて窮地に陥った、ブレントの周辺を調べるようムーアにヒントを与える・・・。
__________

マネー・ゲームと言うよりも、戦い、戦争のようにそれを描いた「ウォール街」(1987)の迫力あるドラマ展開には及ばないものの、中盤に盛り上がる、親子愛の修復を踏みにじるようなその後の展開や、それを利用してまで復活を果たす、前作の”ハゲタカ”のような主人公の執念と強かさを思い出させる終盤、オリバー・ストーンの重みのある演出は見応えある。

豪華キャストなど話題になった作品ではあるが、北米興行収入は約5200万ドルに留まり、全世界では、約1億3500万ドルとまずまずのヒットとなった。

親として、娘に許しを請う主人公のマイケル・ダグラスの真に迫る演技はさすがであり、対する若き実力派キャリー・マリガンの、表情だけで演ずる繊細な演技も注目だ。

有能なトレーダーのシャイア・ラブーフは、子供っぽいイメージを払拭する努力が窺える、無難な演技を見せてくれる。

投資家役で登場するオリバー・ストーンをはじめ、著名人のカメオ出演も興味深い。
特に、前作での因縁の二人マイケル・ダグラスチャーリー・シーンが出くわす場面は、その内容まで語り合うサービスがあり面白い。

問答無用のあくどい金融業者ジョシュ・ブローリン、金融界の重鎮、撮影当時なんと93歳のベテラン、名優のイーライ・ウォラック、ムーア(S・ラブーフ)の母親スーザン・サランドン、自殺する投資銀行社長のフランク・ランジェラ、クリーン・エネルギーの研究者オースティン・ペンドルトン、ムーアの同僚ヴァネッサ・フェルリトジョン・バッファロー・マイラーなどが共演している。


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