戦火の馬 War Horse (2011) 4/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1982年に発表された、マイケル・モーパーゴの児童小説”War Horse”を基にした舞台劇を見た、スティーヴン・スピルバーグによって製作された作品。
強い絆で結ばれた少年と一頭の馬、戦争によって別の道を歩みながらその運命を描く、出演ジェレミー・アーヴァイエミリー・ワトソンピーター・マランデヴィッド・シューリス、ベネディクト・カンバーバッチ他による感動のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮
フランク・マーシャル

レヴェル・ゲスト
製作
スティーヴン・スピルバーグ

キャスリーン・ケネディ
原作:マイケル・モーパーゴWar Horse
脚本
リー・ホール

リチャード・カーティス
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
アルバート・ナラコット:ジェレミー・アーヴァイ

ローズ・ナラコット:エミリー・ワトソン
テッド・ナラコット:ピーター・マラン
エミリーの祖父:ニエル・アレストリュプ
ライオンズ:デヴィッド・シューリス
ジェームズ・ニコルズ大尉:トム・ヒドルストン
ジェイミー・スチュワート少佐:ベネディクト・カンバーバッチ
サイ・イーストン:ゲイリー・ライドン
アンドリュー・イーストン:マット・ミルン
サム・パーキンス軍曹:ジョフ・ベル
チャーリー・ウェイヴァリー中尉:パトリック・ケネディ
フライ軍曹:エディ・マーサン
フリードリヒ・ハイグルマン二等兵:ニコラス・ブロー
ギュンター・シュローダー二等兵:ダフィット・クロス
ミヒャエル・シュローダー二等兵:レオナート・カロヴ
エミリー:セリーヌ・バッケンズ
ブラント:ライナー・ボック
デイヴィッド・ライオンズ:ロバート・エムズ
伍長コリン:トビー・ケベル
軍医:リアム・カニンガム

アメリカ/イギリス 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ

2011年製作 146分
公開
北米:2011年12月25日
イギリス:2012年1月13日
日本:2012年3月2日
製作費 $66,000,000
北米興行収入 $79,884,879
世界 $177,584,879


アカデミー賞 ■

第84回アカデミー賞
・ノミネート
作品・撮影・美術・音響編集・録音・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1912年、イングランドデヴォン第一次世界大戦前夜。
ある農村で一頭のサラブレッドの仔馬が産まれ、小作農の息子アルバート・ナラコット(ジェレミー・アーヴァイ)は、その美しい姿に魅了される。

成長した馬は競売に出され、農耕馬を買う予定のアルバートの父親テッド(ピーター・マラン)は、見たこともない素晴らしい馬に目を受ける。

テッドは、友人サイ・イーストン(ゲイリー・ライドン)や息子のアンドリュー(マット・ミルン)に反対されながらも、地主であるライオンズ(デヴィッド・シューリス)に値を上げられ、その馬を30ギニーで競り落とす。

ライオンズに小作料を催促をされ、馬を家に連れて帰ったテッドは、農耕馬でもない馬に30ギニーも払ったことで妻ローズ(エミリー・ワトソン)に非難される。

それを知ったアルバートは驚き喜ぶが、ローズは、一月で調教できなければ馬を返すと言って納得しない。

酒好きで足の悪いテッドに代わり、アルバートは自分が馬を調教することを母ローズに約束する。

アルバートは馬を”ジョーイ”と名付けて、苦労しながらも、アメリカの先住民が使ったというフクロウの鳴き声で、何とか馬を手懐けける。

その後、ライオンズに約束の小作料が払えないテッドだったが、買った馬で必ず土地を耕し、利息を付けて払うと言って、収穫までの猶予を求める。

それを承知したライオンズは、約束が果たせない場合は馬を引き取り、小作人も代えることを伝えて立ち去る。

テッドは、無理矢理ジョーイに農具を付けさせようとして、それを拒む馬を撃ち殺そうとする。

アルバートは、自分が必ず土地を耕して見せることをテッドに伝える。

ジョーイに鋤の引き方を教えようとしたアルバートだったが、思うようにはいかず、それを見ていたライオンズにからかわれる。

村人達が集まる中、岩だらけの土地に苦戦するアルバートは、諦めずに作業を続ける。

ライオンズは、土地を耕すことができないと判断し、テッドに出て行くように伝え、雨が降って来たために帰ろうとする。

村人達もその場を去ろうとするが、ローズやテッドに見守られながら、土地を耕し始めたアルバートとジョーイの姿に皆が驚く。

作業を終えたアルバートは疲労困憊し、ローズにそれを誇りにすることの大切さを教えられる。

ローズは、”第二次ボーア戦争”での、テッドの軍旗と勲章を見せ、英雄にも拘らず人を殺したことを悔いる彼が、戦功を誇りに思わないものの、自分達のために努力していることをアルバートに伝える。

その後、ようやく育ったカブが大雨で全滅して収穫できなくなり、テッドは大きなショックを受ける。

やがて、第一次大戦が始り、テッドはジョーイを軍に売ってしまう。

それを知ったアルバートは自分も志願するが、年齢に達しない彼はそれを許可されなかった。

一目でジョーイの素晴らしさを認めたジェームズ・ニコルズ大尉(トム・ヒドルストン)が、自分が借りて責任を持つという条件でアルバートを説得する。

アルバートは、ジョーイにテッドの軍旗を付けて別れを告げる。

自分の馬だということで、ニコルズは、その世話をサム・パーキンス軍曹(ジョフ・ベル)に任せる。

その後の突撃訓練で、ニコルズは、指揮官のジェイミー・スチュワート少佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の愛馬トップソーンに競り勝つ。

1914年、フランスキエヴルシェン
奇襲をかけることになったスチュワートの騎馬隊は、ドイツ軍の野営地に攻撃を仕掛ける。

しかし、林に設置されていた機関銃での反撃を受け、部隊はほぼ全滅し、生き残ったスチュワートは降伏する。

ニコルズは戦死するが、無事だったジョーイとトップソーンを、ギュンター・シュローダー二等兵(ダフィット・クロス)と弟のミヒャエル(レオナート・カロヴ)が、負傷兵の輸送用の馬として世話をすることになる。

ニコルズの戦士を知ったアルバートは、ジョーイの身を案ずる。

部隊が前線に移動することになり、ギュンターは馬の扱いがうまいために残るよう指示される。

ギュンターは、ジョーイに付いていて軍旗を、お守りだといってミヒャエルに渡して送り出す。

しかし、ジョーイとトップソーンを連れて後を追ったギュンターは、ミヒャエルと共に部隊を離れ脱走兵となる。

その夜、風車小屋に潜んでいたところを上官に見つかった兄弟は、その場で銃殺刑に処される。

翌朝、近所に住む少女エミリー(セリーヌ・バッケンズ)が二頭の馬を見つけ、祖父(ニエル・アレストリュプ)に知らせる。

馬の世話を始めたエミリーは、食料調達のために現れた軍が去った後、乗馬を禁じられていた祖父から鞍をプレゼントされる。

しかし、野営していた軍に、ジョーイとトップソーンには没収されてしまう。

フリードリヒ・ハイグルマン二等兵(ニコラス・ブロー)に任せられた二頭の馬は、大砲を運ぶ馬として酷使されることになる。

1918年、フランスソムン川
アルバートはアンドリューと共に出征し、塹壕からの突撃で、同郷であるライオンズの息子デヴィッド(ロバート・エムズ)が負傷したため彼を救う。

アンドリューは、戻って来た兵士を射殺することを命ぜられていたが、その場を飛び出して、敵を倒し塹壕に突入したアルバートの元に向かう。

しかし、助かったと思った直後に、アンドリューは毒ガス爆弾で死亡する。

トップソーンは疲労の末に息を引き取り、敵が現れたために、ジョーイに逃げるよう伝えながら、ハイグルマンは仕方なく撤退する。

ジョーイは前線を駆け抜けるが、英独両軍の間で有刺鉄線に絡まり倒れてしまう。

両軍兵士はジョーイに気づき、自軍の塹壕に馬を呼び寄せようとする。

イギリス軍の伍長コリン(トビー・ケベル)が、白旗を掲げて塹壕を飛び出し、鉄条網に絡まったジョーイを助けようとする。

ドイツ兵も、ジョーイを助けるためにカッターを持参して現れ、二人は協力して馬を助ける。

二人は、どちらが馬を自軍に連れ帰るかをコインで決めて、それに勝ったコリンがジョーイと塹壕に戻る。

ガスで目を負傷したアルバートは、デヴィッドと共に前線の応急処置所に向かう。

医療所に連れて行かれたジョーイは、戦場で生き残った”奇跡の馬”として話題になり、それがアルバートにも知らされる。

ジョーイの足を破傷風だと診断した軍医(リアム・カニンガム)は、フライ軍曹(エディ・マーサン)に、馬を楽にしてやるよう指示を出す。

フライは馬を射殺しようとするが、それがジョーイだと確信したアルバートは、フクロウの鳴き声で近づく。

ジョーイと再会したアルバートだったが、軍医は馬を処置する考えを変えない。

しかしアルバートは、ジョーイは自分が育てた馬だということを証明する。

納得した軍医は、兵士と同じようにできるだけの治療をすることをアルバートに約束する。

その後、終戦となり平和の鐘が鳴るが、将校の所有馬以外は競売にかけられることになる。

目が治ったアルバートは、フライの口添えも叶わずジョーイを競売にかけるよう命ぜられる。

コリンは、兵士達から集めた29ポンドをアルバートに渡し、馬を買い戻すよう伝える。

競売は始り、アルバートを思うフライは地元の業者と競り合い30ポンドに達してしまう。

しかし、100ポンドの声がかかり、現れたエミリーの祖父は、農場を売ってでも馬を買い取ると言い張る。

馬を競り落とした祖父は、倍額払うというアルバートに、亡くなった孫娘エミリーのために買取ったことを伝える。

ジョーイはアルバートとの別れようとしないが、彼は祖父に馬を渡す。

持参していた軍旗を見せた祖父は、それが父親の物だと言って驚くアルバートに旗を渡す。

祖父は、ジョーイもアルバートに渡し、孫娘エミリーもそれを望んだだろうと伝えてその場を去る。

ジョーイと共に帰郷したアルバートは、母ローズに迎えられ、成長して戻った彼は、父テッドに軍旗を渡す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1912年、イングランドデヴォン
第一次世界大戦前夜、丘陵地帯で暮らす小作農の息子アルバート・ナラコットは、生まれたばかりのサラブレッドの仔馬に魅了される。
その馬は、農耕馬を買うはずだったアルバートの父テッドによって競売で競り落とされる。
アルバートは喜ぶものの、小作料が払えない可能性があるため、テッドの妻ローズは夫を非難する。
しかし、アルバートが土地を耕すために馬を調教することを約束する。
ジョーイと名付けられた馬を飼いならし、土地も耕したアルバートだったが、大雨で作物は全滅してしまう。
そんな時、戦争が始まり、テッドはジョーイを軍に売ってしまい、強い絆で結ばれた馬とアルバートは、それぞれの道を歩むことになる・・・。
__________

スティーヴン・スピルバーグ作品らしい、細部にまでこだわった徹底した舞台設定と細やかな演出、マイケル・カーンの編集による流れるような展開といい、非常に完成度の高い作品に仕上がってはいる。

序盤で、これでもかと見せてくれる、ヤヌス・カミンスキーの撮影による、デヴォンの丘陵地帯の美しさは圧巻で、対照的な戦地の映像も実にリアルだ。

穏やかな雰囲気を表現するジョン・ウィリアムズの音楽も印象的で、どれをとっても超一級品として、風格を感じさせてくれる作品だ。

北米興行収入は約8000万ドル、全世界では約1億7800万ドルのヒットとなったが、スピルバーグ作品としては平凡な結果に終わった。

隙のない作品ではあるが、驚くべき感動作のように宣伝されたことを考えると、やや盛り上がりに欠けているところなどが、興行収入に響いたのだろうか・・・。

第84回アカデミー賞では、作品賞を始め6部門にノミネートされた。

作品・撮影・美術・音響編集・録音・作曲賞

奇跡の馬と運命で結ばれるジェレミー・アーヴァイ、彼女の出演だけで作品に重みが加わる実力派で、その母親役のエミリー・ワトソン、その夫ピーター・マラン、孫娘(セリーヌ・バッケンズ)と暮らすフランス人農夫ニエル・アレストリュプ、地主のデヴィッド・シューリス、馬の面倒を見ることを主人公に約束する軍士官トム・ヒドルストン、指揮官ベネディクト・カンバーバッチ、主人公の知人ゲイリー・ライドン、その息子マット・ミルン、主人公を支援する軍曹役エディ・マーサン、軍人のジョフ・ベルパトリック・ケネディ、馬の世話をするドイツ兵士のニコラス・ブロー、その上官ライナー・ボック、兄弟兵ダフィット・クロスレオナート・カロヴ、地主の息子ロバート・エムズ、馬を助ける兵士トビー・ケベル、軍医のリアム・カニンガムなどが共演している。


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