恋人たちのパレード Water for Elephants (2011) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2006年に発表された、サラ・グルーエンの小説”サーカス象に水を”を基に製作された作品。
巡業サーカス団に拾われた獣医の道を諦めざるを得なくなった青年の、団長の妻との恋と運命を描く、監督フランシス・ローレンス、主演リース・ウィザースプーンロバート・パティンソンクリストフ・ヴァルツハル・ホルブルック他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:フランシス・ローレンス
製作総指揮:ケビン・ハロラン
製作
アーウィン・ストフ

ギル・ネッター
アンドリュー・R・タネンバウム
原作:サラ・グルーエンサーカス象に水を
脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ

撮影:ロドリゴ・プリエト
編集:アラン・エドワード・ベル
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
マーリーナ・ローゼンブルース:リース・ウィザースプーン

ジェイコブ・ジャンコウスキー:ロバート・パティンソン
オーガスト・ローゼンブルース:クリストフ・ヴァルツ
ジェイコブ・ジャンコウスキー(老年期):ハル・ホルブルック
チャーリー・オブライエン:ポール・シュナイダー
キャメル:ジム・ノートン
キンコー/ウォルター:マーク・ポヴィネッリ
グレイディ:リチャード・ブレイク
ウェイド:スティーヴン・モンロー・テイラー
アール:ケン・フォリー
ブラッキー:スコット・マクドナルド
ロージーを売ろうとする男:ジェームズ・フレイン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2011年製作 120分
公開
北米:2011年4月22日
日本:2012年2月25日
製作費 $38,000,000
北米興行収入 $58,700,247
世界 $117,094,902


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

雨の夜、巡業サーカス団で働くチャーリー・オブライエン(ポール・シュナイダー)は、閉演後に現れた老人(ハル・ホルブルック)が気になり、声をかけて保護する。

1931年にサーカス団”ベンジーニ・ブラザーズ”にいたという老人ジェイコブ・ジャンコウスキー(ハル・ホルブルック)は、当時の写真を見せられて懐かしく想う。

その年、事故で閉鎖されたという”ベンジーニ・ブラザーズ”について興味を持ったチャーリーは、ジェイコブにその件を尋ね、彼は話し始める。
__________

大恐慌時代
ポーランド移民の両親の元で育ち、コーネル大学で獣医学を学んでいたジェイコブ・ジャンコウスキー(ロバート・パティンソン)は、卒業試験の最終日を迎えていた。

試験の最中に呼び出されたジェイコブは、交通事故で両親が亡くなったことを知らされる。

失意のジェイコブは、その後、債務不履行で家と財産を没収され、それが、自分の学費による出費が原因だったことを知る。

全てを失ったジェイコブは、復学を諦め、仕事を捜すためにオールバニに向かうことにして、列車の貨物車両に飛び乗る。

ジェイコブは、中にいたキャメル(ジム・ノートン)から、仕事を与えてもらえることになる。

翌朝ジェイコブは、乗っていたのが、巡業サーカス団の”ベンジーニ・ブラザーズ”の列車だと知り、動物達を見て自分が両親に導かれたのではないかとも考える。

雑用係をし始めたジェイコブは、ショーに登場した一座の花形マーリーナ・ローゼンブルース(リース・ウィザースプーン)に心を奪われてしまう。

マーリーナの夫で団長のオーガスト(クリストフ・ヴァルツ)の元に連れて行かれたジェイコブは、動物の世話をしたいことを伝える。

しかしオーガストは、侵入者呼ばわりされて列車から降ろされることになる。

自分が、大学で獣医学を学んだことを伝えたジェイコブは、ショーの馬が2週間で歩けなくなることを指摘する。

その場では禁句だった、”リングリング・サーカス”の名前も出したジェイコブは、そこには獣医がいるとまで言って大学は卒業したことにして、オーガストを納得させる。

ジェイコブを気に入ったオーガストは、馬を治せるなら雇うと言って、キンコー(マーク・ポヴィネッリ)と同部屋で彼に寝床を与える。

翌朝、馬を診たジェイコブは、マーリーナの心配いらないと言う意見を否定し、蹄葉炎だということをオーガストに伝え、安楽死させるべきだと付け加える。

ジェイコブは、馬を治療して歩けるようにするようにとオーガストに言われるが、マーリーナに事情を説明して、医師としての判断で馬を射殺する。

オーガストは、移動中の車両からジェイコブを突き落とそうとするが、マーリーナを落馬から守ったことと、動物の餌ができたことで彼の貢献を認めて、サーカスの一員にすることを伝える。

列車を止めたオーガストは、マーリーナのために、馬の代わりに、像のロージーを手に入れたことを知らせる。

餌代なども気になるオーガストだったが、賃金を遅らせてチケットを完売し、何んとか乗り切ろうと考える。

ジェイコブは、像を迎えたお祝いということで、オーガスト夫妻の食事に招待される。

オーガストは、詐欺師集団だったサーカスを、苦労して立て直した話をジェイコブにして、像が人気を呼ぶだろうという自信を見せる。

更に、ジェイコブを昇給させて、オーガストは彼をロージーの世話係にしようとする。

それに自信のないジェイコブは、大学は中退で、獣医でもないことをオーガストに伝える。

しかしオーガストは、ここがトリックと騙し合いの世界であり、本物の才能を持つことが大事だと答え、三人は食事を楽しむ。

その後オーガストは酔い潰れてしまい、マーリーナはジェイコブと踊る。

しかし、マーリーナは、ジェイコブがその気になりそうな気配を感じたために彼を帰す。

仲間達に女装させられて眠ってしまったジェイコブは、翌朝、皆に冷やかされ、その後ロージーの元に向かう。

そこに現れたマーリーナは、自分達が友達であることを確認する。

ロージーの様子を見に来たオーガストは、ジェイコブに早速、調教をさせようとする。

オーガストは、像を痛めつけることができないジェイコブを見て、ロージーを激しく突きながら見本を見せる。

それが傷となり出血していることに心を痛め、ジェイコブは、マーリーナと共にロージーの治療をする。

ジェイコブは、ロージーが非常に利口な像だと気づくが、観客の前に登場したロージーを、オーガストは容赦なく痛めつけて演技をさせようとする。

ロージーはその場から逃げ出してしまい、背中に乗っていたマーリーナは、ポールにしがみつき何んとか地面に降りるが、足を怪我してしまう。

町まで逃げたロージーを、キャメルと共に捕まえに行ったジェイコブは、オーガストが、更にロージーを痛めつけようとしたため、それを必死に止める。

収まりの効かないオーガストは、興奮しながらロージーを叩きのめし、ジェイコブは血だらけのロージーを見て憤慨する。

ジェイコブはオーガストの元に向かうが、彼はロージーへの仕打ちを後悔し、大金を払った像を、思うように扱えない苦悩を語る。

その後ジェイコブは、ロージーがポーランド語の指示に従うことに気づき、芸ができることをオーガストに知らせて二人は喜ぶ。

機嫌を良くしたオーガストは、マーリーナとジェイコブを連れて闇酒場に向かう。

オーガストが席を外している間、マーリーナは自分が捨て子であり、訳あってサーカスに入り夫と結婚したことをジェイコブに話す。

そして踊っていた二人は、警察の手入れが入ったため、その場を逃げ出したたところで思わずキスしてしまう。

それを後悔したマーリーナは、追わないでと言ってその場から走り去る。

サーカスに戻ったジェイコブは、キャメルの様子がおかしいことをウォルターが本名だったキンコーに知らされる。

酒好きのキャメルは、禁酒法を逃れるために添加している可塑剤のせいで、体の自由がきかなくなってしまったのだった。

キャメルが放り出されることを悟ったジェイコブらは、彼を息子に会わせるために匿うことを考える。

ジェイコブは、自分とマーリーナのことをオーガストが気づいている気配を感じながら、日々を過ごす。

その後、完璧に芸をこなすロージーは人気者となり、一座を支える存在として活躍してチケットは完売する。

借金を返済して給料を上げることを約束したオーガストは、今回の立役者であるジェイコブを、正式に”家族”として迎えることを座員達に伝える。

祝福と洗礼を受けるジェイコブにマーリーナは寄り添うが、オーガストはその様子を気にする。

その夜、二人を疑うオーガストの気持ちは嫉妬から殺意に近いものに変わり、何もないと言うマーリーナの言葉も信じようとしない。

軽蔑されたマーリーナはオーガストを殴り、彼女が殴り返されたために、ジェイコブがオーガストに襲いかかる。

オーガストは酒瓶でジェイコブを殴ろうとするが、人目を気にする彼は周囲に止められる。

この場を去るようウォルターらに説得されたジェイコブは、現れたマーリーナにも逃げるように言われ、キャメルらに別れを告げる。

ジェイコブは、この場が、マーリーナのいる場所ではないと言って、別の人生を歩むよう伝え、行動を共にするよう誘い、二人は列車から飛び降りる。

二人はセイラムのホテルに部屋を取り、そして愛し合う。

翌朝、ジェイコブは、イサカに向かい卒業試験を受けて獣医になり、”リングリング・サーカス”に雇ってもらう考えをマーリーナに伝える。

曲芸師と獣医として売り込むと言うジェイコブだったが、そこに、オーガストの部下ブラッキー(スコット・マクドナルド)らが現れ、ジェイコブは叩きのめされる。

マーリーナは連れ去れ、気がついたジェイコブは、立ち往生していた列車に追いついて侵入する。

キャメルやウォルターは放り出された後で、ナイフを手にして、オーガストの車両に向かったジェイコブは、自分に気づいたマーリーナの横で眠っている、オーガストを殺そうとするものの思い止まる。

翌朝、ジェイコブの元に向かったマーリーナは、キャメルとウォルターは、岩場に放り出されて死んだことを伝える。

落ちた場所が草地で無事だったグレイディ(リチャード・ブレイク)とウェイド(スティーヴン・モンロー・テイラー)が、オーガストを殺そうとしていることも、ジェイコブは知らされる。

ジェイコブは、街の教会で待っていることをマーリーナに伝え、サーカス会場を離れようとするが、テントで騒ぎが起きる。

グレイディとウェイドが猛獣を逃がし、場内はパニックとなり、ジェイコブはロージーの上に乗るマーリーナを助けようとする。

しかし、オーガストがそれを邪魔して、彼は襲いかかってきたマーリーナを殺そうとする。

しかし、ロージーが鉄棒でオーガストを撲殺し、マーリーナは助かる。

ジェイコブを殺そうとしたブラッキーだったが、グレイディとウェイドが彼を叩きのめす。

マーリーナを抱き寄せたジェイコブは、その場を去り、オーガストは圧死と断定され、猛獣を逃がした犯人は見つからなかった。

”ベンジーニ・ブラザーズ”の興行は、アルトゥーナで幕を閉じ、ジェイコブはロージーや他の動物達を連れて、獣医となった後、好条件で”リングリング・サーカス”に入った。
__________

ジェイコブは、その年に産まれた長男にウォルターという名前を付けたことや、ニューヨークの動物園で職を得た後で、広い土地を買い動物達を遊ばせて暮らした。

やがてロージーが亡くなり、マーリーナは何日も涙を流したことなどをチャーリーに話す。

マーリーナも亡くなったことと、素晴らしい人生だったことを伝えたジェイコブは、チャーリーに、自分を雇わないかと尋ねる。

チャーリーは健康状態などを気にするが、ジェイコブは自信を見せる。

サーカスと駆け落ちした老人だと言って、チャーリーはジェイコブをからかうが、彼は、そこは自分の”家”だと答える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

大恐慌時代。
コーネル大学で学び獣医師を目指す大学生のジェイコブ・ジャンコウスキーは、卒業試験の最中に両親を亡くし、全財産を没収されて放浪の旅に出る。
ある列車に飛び乗ったジェイコブは、それが、巡業サーカス団の列車だと気づく。
一座の花形マーリーナ・ローゼンブルースに心奪われたジェイコブだったが、彼女は独裁者的な団長オーガストの妻だった。
古株キャメルに気に入られ、雑用をしていたジェイコブは、オーガストに紹介されるものの、侵入者呼ばわりされて追い払われる。
ジェイコブは、自分が大学で獣医学を学んだことを伝えて食い下がり、一座の看板ショーに登場する、マーリーナの馬の怪我が悪化し、2週間で歩けなくなることを指摘する。
納得したオーガストは、ジェイコブを獣医として雇うのだが・・・。
__________

この邦題を見て、本作に興味を持つ人がいるのだろうか?
内容、出演者を知らなければ間違いなく無視してしまうだろう、物語に無関係なタイトルには迷わされないように。

大恐慌の最中に、夢を売るサーカス団を率いて、列車巡業をしていること自体に驚きと逞しさを感じるのだが、一筋縄ではいかない団長の、過激なまでに手荒い運営手法は、破滅の道をたどるしかなかったという、当時どこにでもあった悲劇を象徴している。

幸薄い境遇に育ったヒロインと、夢への道を閉ざされた青年との恋がメイン・テーマでもあり、苦労の末に掴んだ幸せが、末永く続いたことを写真やフィルムで端的に描写する、ミュージック・ビデオ多く手掛けるフランシス・ローレンスらしい演出も注目だ。

北米興行収入は約5900万ドル、全世界では約1億1700万ドルのヒットとなった。

馬や像を扱う姿は本職と見間違うほどであり、特訓を受けたという、役者魂を感じるリース・ウィザースプーン、「トワイライト」シリーズのキャラクター・イメージを意識させない好演を見せるロバート・パティンソンの、深みのある演技は見もので、今後の作品も大いに期待したい。

二人とは全く違う個性で、団長役を熱演するクリストフ・ヴァルツ、青年の老年期を演じて、冒頭とクライマックスだけの登場だが、その自然な演技で画面を圧倒する、撮影当時85歳のハル・ホルブルック、老人の話を熱心に聞くサーカス団員ポール・シュナイダー、青年の理解者で団員のジム・ノートン、同じくマーク・ポヴィネッリリチャード・ブレイク、スティーヴン・モンロー・テイラー、団長の部下ケン・フォリースコット・マクドナルド、像を売ろうとする男ジェームズ・フレインなどが共演している。


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