ホワイトハンター ブラックハート White Hunter, Black Heart (1990) 3/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

名作「アフリカの女王」(1951)のロケに同行した脚本家ピーター・ヴィアテルの体験談を基にした同名著書を基に製作された作品。
同作の監督ジョン・ヒューストンをモデルにして、ハンティングにこだわる彼の身勝手な行動で、困難を極めた撮影の裏話を描いた、クリント・イーストウッド製作、監督、主演のドラマ。


ドラマ

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:デヴィッド・ヴァルデス
製作:クリント・イーストウッド
原作:ピーター・ヴィアテル
脚本
ジェームズ・ブリッジス
バート・ケネディ
ピーター・ヴィアテル
撮影:ジャック・N・グリーン
編集:ジョエル・コックス
音楽:レニー・ニーハウス

出演
ジョン・ウィルソン:クリント・イーストウッド
ピート・ヴェリル:ジェフ・フェイヒー
ポール・ランダース:ジョージ・ズンザ
ラルフ・ロックハート:アルン・アームストロング
ケイ・ギブソン:マリサ・ベレンソン
ホドキンス:ティモシー・スポール
ウィルディング:シャーロット・コーンウェル

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1990年製作 112分
公開
北米:1990年5月16日
日本:1990年11月9日
製作費 $24,000,000
北米興行収入 $2,319,124


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1950年代初頭。
波乱の人生を歩みながら成功を手にし、多額の借金も抱えるカリスマ映画監督ジョン・ウィルソン(クリント・イーストウッド)の元に、友人の若手脚本家ピート・ヴェリル(ジェフ・フェイヒー)が訪ねて来る。

ヴェリルは、ウィルソンの秘書ウィルディング(シャーロット・コーンウェル)の出迎えを受け豪邸に案内される。

ウィルソンに挨拶したヴェリルは、彼のアフリカ行きに誘われ、新作の構想もそこそこに、その後に楽しむサファリについてなど、気忙しい説明を受ける。

その後、破天荒なウィルソンの行動に手を焼いているプロデューサーのポール・ランダース(ジョージ・ズンザ)も現れる。

オール・アフリカ・ロケにこだわるウィルソンは、それに意見する製作陣と揉め始め、ランダースが何とか話をまとめる。

新作の脚本を読んだヴェリルは、ラストにハリウッド的な面白味が欠けていることを、観客の視点でウィルソンに伝える。

しかしウィルソンは、観客のご機嫌を窺って映画を撮る気がないことをヴェリルに伝え、周囲の思惑に左右されない人生を貫くロマンを語り、自分の考えを曲げない。

ウガンダエンテベ
準備が整ったウィルソンとヴェリルは、ロケハンのため到着し、マネージャーのラルフ・ロックハート(アルン・アームストロング)らの出迎えを受ける。

一行はホテルに着き、ヴェリルは脚本の手直しを始めるが、草原を目の前にして、ウィルソンはサファリのことしか頭になかった。

夜になり、ウィルソンは、ユダヤ人を軽蔑するイギリス人夫人と席を共にしていた。

そこに、ユダヤ人のヴェリルが現れ不快感を露にし、同じ考えのウィルソンが、 かつて、同様にヒトラーを擁護した女性を”醜い女だ”と侮辱した話をして彼女を追い払う。

その後ウィルソンは、黒人のウエイターの不始末に腹を立て、客の前で叱り飛ばす支配人を表に呼び出し殴り合いになる。

ウィルソンは叩きのめされてしまい、それを、彼の監視役だったロックハートが、ランダースに報告する。

それに気づいたヴェリルは、ウィルソンがボスだということをロックハートに確認させ、スパイを止めさせようとする。

翌日、ウィルソンとヴェリルは、パイロットのホドキンス(ティモシー・スポール)の操縦する軽飛行機でコンゴに向かうが、ロックハートは先回りしていた。

撮影に使う老朽ボートを、激流で試運転したウィルソンは、寸前で滝に飲まれそうになる。

いよいよサファリを楽しむことになったウィルソンは、牙のある像を目の前にして、雌の群れに危険を感じ仕留めるのを諦める。

暑さや疲労でバテても、ウィルソンは象を撃つまでその場に残ると言い張る。

キャストなどが到着し、撮影を開始しなければならないことを気にするヴェリルの忠告を、ウィルソンは聞き入れない。

帰国する意思を伝えても、その地を動こうとしないウィルソンを残し、ヴェリルはエンテベに戻る。

ヴェリルは、主演女優ケイ・ギブソン(マリサ・ベレンソン)らと到着した、ランダースを迎える。

ランダースはヴェリルを何とか引き止め、撮影隊を引き連れてウィルソンの元に向かう。

一行を歓迎したウィルソンは、撮影のことばかりを気にするランダースを相手にせず、からかってしまう。

その後、天候不順が続き撮影は延期され、当然ウィルソンはハンティングに出かけてしまい、ランダースは頭を抱える。

ようやく天候が回復するものの、象の群れの知らせを受けたウィルソンは現場に向かってしまう。

同行したヴェリルは危険を察知し、ウィルソンにハンティングを中止するよう説得する。

それを無視したウィルソンは、象を目の前に撃つのを躊躇してしまう。

一旦、群れに戻った象が引き返し、現地人が牙で刺し殺されてしまい、それを見たウィルソンは、ロケ隊の元に引き返す。

村では、事件を伝えるドラムが打ち鳴らされる、”ホワイトハンター ブラックハート”。

落胆したウィルソンは、ヴェリルが手直ししようとした脚本が正しかったことを伝える。

そして、スタッフや主演のケイ・ギブソが配置に着き、撮影の準備は全て整ったことを、ウィルソンは確認する。

”アクション・・・”


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

破天荒なカリスマ映画監督ジョン・ウィルソンは、若手脚本家ヴェリルを、新作ロケに同行させる。
ロケハンのためウガンダ入りしたウィルソンは、草原を目の前にして牙象を撃つことしか頭になかった。
プロデューサーのランダースは、ウィルソンの行動に頭を抱え、スパイとしてマネージャーのロックハートを送り込む。
ロケ地を見つけにコンゴに向かったウィルソンは、ある村に居座り、ひたすら象を撃つことを考える毎日を送る。
そんなウィルソンを見限ったヴェリルは、彼に帰国の意思を伝えウガンダに戻り、ランダースや主演者ケイ・ギブソンら撮影隊を迎える。
ランダースはヴェリルを引き止め、撮影隊を引き連れウィルソンの元に向かう。
相変わらず考えを変えないウィルソンは、天候不順を理由に撮影を延期し、ハンティングに出かけてしまう・・・。
__________

かなり脚色されているとは言え、大筋では、当時のジョン・ヒューストンがとった行動は本作の通りで、豪放磊落で周囲に惑わされない、彼の魅力を捉えた興味深い作品ではある。

但し、普段セリフも少ないクリント・イーストウッドが、自分の考えを主張しまくる序盤は息切れ気味で、見ている方も、つられて疲れてしまうようなところもある。

監督に徹し適任の役者を使えば、思わぬ”名作”になったかもしれない・・・。
評価は悪く、興行的にも大失敗に終わった作品でもある。

しかし、こんな状況下のロケでありながら完成した「アフリカの女王」(1951)は、映画史に残る名作に数えられ、”汚れ役”に挑戦した大スターのハンフリー・ボガートは、ついに、アカデミー主演賞を受賞する記念すべき作品になった。
そんなことを考えると、ジョン・ヒューストンの才能は、やはり人間離れしているとしか考えられない。

原作者ピーター・ヴィアテルをモデルにした脚本家で、主人公の人間性を常に観察する眼差しが印象的なジェフ・フェイヒー、身勝手な主人公に頭を抱えるプロデューサー役のジョージ・ズンザ、彼に送り込まれる主人公の監視役アルン・アームストロングキャサリン・ヘプバーンがモデルの映画の主演女優役のマリサ・ベレンソン、主人公の秘書シャーロット・コーンウェル、そして、現在、大活躍を続けるティモシー・スポールが、軽飛行機のパイロット役で登場するが、当時の方が老けていたようにも見える。


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