ウィンターズ・ボーン Winter’s Bone (2010) 3.81/5 (26)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

アメリカ中部の寒村で貧しい生活を送る17歳の少女が、家族の生活のために、犯罪者である消息不明となった父親を懸命に捜す姿を描きジェニファー・ローレンスが速くもオスカーにノミネートされた注目のヒューマン・ドラマ。
監督、脚本デブラ・グラニク、共演ジョン・ホークス


ドラマ(ヒューマン)

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:デブラ・グラニク
製作総指揮
ジョナサン・ショイアー

ショーン・サイモン
製作
アン・ロゼリーニ

アリックス・マディガン
原作:ダニエル・ウッドレル”Winter’s Bone”
脚本
デブラ・グラニク

アン・ロゼリーニ
撮影:マイケル・マクドノー
編集:アフォンソ・ゴンカルヴェス
音楽:ディコン・ヒンクリフ

出演
リー・ドリー:
ジェニファー・ローレンス

ティアドロップ・ドリー:ジョン・ホークス
リトル・アーサー:ケヴィン・ブレズナーン
メラブ:デイル・ディッキー
バスキン保安官:ギャレット・ディラハント
エイプリル:シェリル・リー
サターフィールド:テイト・テイラー
ゲイル:ローレン・スウィートサー
ソーニャ:シェリー・ワグナー
ブロンド・ミルトン:ウィリアム・ホワイト
ソニー・ドリー:アイザイア・ストーン
アシュリー・ドリー:アシュリー・トンプソン

アメリカ 映画
配給
Roadside Attractions

2010年製作 100分
公開
北米:2010年6月11日
日本:2011年10月29日
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $6,531,503
世界 $13,831,503


アカデミー賞 ■

第83回アカデミー賞
・ノミネート
作品
主演女優(
ジェニファー・ローレンス)
助演男優(
ジョン・ホークス)
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ミズーリ州南部、オザーク高原
17歳の少女リー・ドリー(
ジェニファー・ローレンス)は、逮捕されたドラッグ・ディーラーの父ジェサップのことで心労が絶えず、精神に異常をきたした母と、12歳の弟ソニー(アイザイア・ストーン)、6歳の妹アシュリー(アシュリー・トンプソン)と共に暮らしていた。

リーは、幼い弟妹達や母を養い、その日をどう暮らしていくかで精一杯の日々を送っていた。

そんな時リーは、保安官のバスキン(ギャレット・ディラハント)から、自宅と土地を保釈金の担保にして、父ジェサップが失踪したことを知らされる。

父親が裁判に現われない場合は、家を失うことを知らされたリーは、必ず父親を捜し出すことを保安官に伝える。

その様子を見ていた隣人のソーニャ(シェリー・ワグナー)は、食べ物にも困っているリーの家族のために、鹿肉などを分け与えながら、ジェサップのことなどを聞く。

翌日、親友ゲイル(ローレン・スウィートサー)に車を借りに行ったリーだったが、彼女の夫がそれを許さなかった。

その後、伯父ティアドロップ(ジョン・ホークス)の家に行ったリーだったが、彼から、弟を追うなと言われ半ば脅される。

その足で、ティアドロップには行くなと言われた、ジェサップとドラッグを製造していたリトル・アーサー(ケヴィン・ブレズナーン)の家に向かったリーだったが、手掛かりは掴めない。

裏社会と通じている”サンプ・ミルトン”に会うことを、その孫娘に勧められたリーは、出迎えたメラブ(デイル・ディッキー)にそれを拒まれ、トラブルに巻き込まれるだけだと言われ追い返される。

家に居たリーは、遠縁でもあるブロンド・ミルトン(ウィリアム・ホワイト)に連れ出され、父ジェサップが焼け死んだという、ドラッグ製造所に連れて行かれる。

しかしリーは、その焼け跡が1年以上前のものだと気づき、ソニーを引き取るというブロンドを罵り、その場を立ち去る。

そんな時リーは、ゲイルの協力で、彼女の車に乗り州境にあるバーに向う。

父ジェサップの元恋人エイプリル(シェリル・リー)に会ったリーは、父が、かなり「重大なトラブルに巻き込まれていたことを知らされる。

その後、ティアドロップがリーの元を訪ね、ジェサップが死んだ可能性を仄めかし、裁判の日を迎えたたため、早急に森を売るよう指示する。

そして、保釈保証人のサターフィールド(テイト・テイラー)が現われ、保釈金の不足分を、ある男が払っていたことをリーに伝える。

サターフィールドは、ジェサップが死んだというリーに対し、彼が現われない場合は、1週間で立ち退くことになることを彼女に告げて去って行く。

再度ミルトンに会おうとしたリーは、メラブらに痛めつけられるが、現われたティアドロップが、今後の責任を取ることで話をつけて、リーを連れ帰る。

ティアドロップは状況をリーに伝え、ジェサップを殺した者を詮索し、それを知れば、自分も死ぬことになることも告げる。

帰宅したリーはゲイルに介抱され、ブロンドが、ソニーを引き取ると言っていることなどを話す。

軍に入隊する気もあったリーは、手続きを取ろうとするが、即、現金を受け取れることもなく、未成年であることや、弟妹の世話をするべきだと言われて、それを諦める。

ある夜、リーを連れて行動を起したティアドロップは、ジェサップが死んだ証拠を見つけようとする。

バスキン保安官に、車を止められたティアドロップだったが、彼は、保安官を威嚇してその場から走り去る。

リーの元に現われたメラブは、ジェサップの死体がある川に彼女を案内し、その両腕を切断する。

翌日、リーは、それが玄関の前に置いてあったと言って、保安官事務所でバスキンに預ける。

ジェサップが死んだことが証明されサターフィールドは、リーを訪ねて、例の保釈金の不足分が必要なくなったために、現金は彼女が受取るべきだと伝えて渡す。

その場にいたティアドロップは、ジェサップを殺した者を知っているとリーに伝えて立ち去る。

リーは、軍隊に入隊することを心配する弟ソニーに、どこにも行かないことを伝えて、妹アシュリーと共に安堵の表情を浮かべる。


解説 評価 感想 ■

2006年に発表された、ダニエル・ウッドレルの同名小説を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

ミズーリ州南部、オザーク高原
17歳の少女リー・ドリーは、精神病を患う母と幼い弟妹を、劣悪な生活環境下で養う、その日暮らしの日々を続けていた。
そんなリーは、ドラッグ・ディーラーである逮捕された父ジェサップが、自宅や土地を保釈金の担保にしていながら、失踪したことを知らされる。
ジェサップが裁判に出ない場合は、家を失うことになったリーは、父親を捜し始める。
父の兄ティアドロップに会ったリーは、この件から手を引くように指示される。
ドラッグの製造仲間だった男や、遠縁の者達からも協力は得られず、リーは、この件に触れるのを嫌い、秘密を隠しているような周囲の態度を気にする。
その後リーは、親友のゲイルの協力で、州境に向かい、父の元恋人から、彼が大きなトラブルに巻き込まれたことを知らされる。
ティアドロップからは、父が死んだ可能性を仄めかされ、裁判の日を迎えたリーは、保釈保証人から、1週間以内の立退きを言い渡されてしまう・・・。
__________

サンダンス映画祭でグランプリと脚本賞を受賞し、各映画賞で絶賛された、インディペンデント映画の秀作。

寒村で、病気の母や弟妹を養い健気に生きる少女を描くドラマなのだが、アメリカの抱える大きな問題が凝縮されたような重みのある社会派ドラマでもあり、また、犯罪サスペンスの要素も取り入れた、非常に内容の濃い作品。

 

第83回アカデミー賞では、作品、主演女優(ジェニファー・ローレンス)、助演男優(ジョン・ホークス)、脚色賞にノミネートされた。

恵まれて育った者にとっては、暫しの間でも生活できないであろうと思われる環境下で、その日暮らしの状況でありながら、大人達の厳しい言葉や暴力にも耐えて生き抜こうとする、主人公の姿に心打たれる。

期待の若手スターという言葉が安っぽく感じてしまう、しかし、撮影当時まだ10代だった主演のジェニファー・ローレンスは、何の変哲もない素朴少女のイメージから一転、男勝りの凛々しい姿も見せる、貫禄さえ感じる演技を見せ、既に認められていた才能を発揮し、今後の活躍も大いに期待できる。

その伯父で、序盤で主人公を突き放すものの、後半では、彼女を支える重要な役柄を好演するジョン・ホークス、主人公の父の仲間ケヴィン・ブレズナーン、裏社会のボスの同居人デイル・ディッキー、保安官のギャレット・ディラハント、父親の元恋人シェリル・リー、保釈保証人テイト・テイラー、主人公に協力する友人ローレン・スウィートサー、隣人のシェリー・ワグナー、遠縁のウィリアム・ホワイト、弟アイザイア・ストーン、妹アシュリー・トンプソンなどが共演している。


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