刑事ジョン・ブック 目撃者 Witness (1985) 4.33/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

殺人事件を目撃してしまった、アーミッシュの少年とその母親を犯人から守ろうとする刑事の戦いと彼らとの交流、そして生きる世界の違う人間同士のかなわぬ恋を描く、監督ピーター・ウィアー、主演ハリソン・フォードケリー・マクギリスルーカス・ハースダニー・グローヴァー他共演による異色のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ピーター・ウィアー
製作:エドワード・S・フェルドマン
脚本
ウィリアム・ケリー
アール・W・ウォレス

撮影:ジョン・シール
編集:トム・ノーブル
美術・装置
スタン・ジョリー

ジョン・H・アンダーソン
音楽:モーリス・ジャール

出演
ジョン・ブック:ハリソン・フォード
レイチェル・ラップ:ケリー・マクギリス
サミュエル・ラップ:ルーカス・ハース
ポール・シェイファー本部長:ジョセフ・ソマー

ダニエル・ホッフライトナー:アレクサンダー・ゴドノフ
ジェームス・マクフィー:ダニー・グローヴァー
カーター:ブレント・ジェニングス

エリー・ラップ:ヤン・ルーブス
エレイン:パティ・ルポーン
モセス・ホッフライトナー:ヴィゴ・モーテンセン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1985年製作 112分
公開
北米:1985年2月8日
日本:1985年6月22日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $68,706,993


アカデミー賞 ■

第58回アカデミー賞
・受賞
脚本・編集賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ハリソン・フォード)
撮影・美術・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1984年、ペンシルバニア州
夫を亡くしたレイチェル・ラップ(ケリー・マクギリス)は、息子サミュエル(ルーカス・ハース)を連れて、アーミッシュの集落からボルチモアの姉の元に向かう。

途中、乗り換えの駅のトイレ内で、サミュエルが殺人事件を目撃してしまう。

二人組みによる犯行だったが、サミュエルは、その内の一人ジェームス・マクフィー(ダニー・グローヴァー)の顔を見ていた。

担当刑事ジョン・ブック(ハリソン・フォード)は、サミュエルが目撃した犯人が、背の高い黒人だったことを確認し、彼と母レイチェルを姉エレイン(パティ・ルポーン)の家に連れて行く。

翌日、二人を警察署に連れて行ったブックは、容疑者の面通しを始めるが、署内をうろついていたサミェエルは、ある刑事の表彰記事を見つける。

それは、サミュエルが目撃した殺人犯の一人で、麻薬課の刑事マクフィーだった。

それに気づいたブックは、ポール・シェイファー本部長(ジョセフ・ソマー)に報告する。

しかし、ブックは自宅の駐車場でマクフィーに襲われて、負傷してしまう。

シェイファーが黒幕だと悟ったたブックは、レイチェル達にも危険が及ぶことを察知し、傷の手当てもせずに、二人を連れて街を脱出する。

二人を、アーミッシュの集落に連れ帰ったブックだったが、傷の状態が悪化する。

サミュエルの危険を考え、医者に連れて行けないことを知ったレイチャルは、自分達の力でブックの治療をする。

レイチェルの看病の甲斐がありブックは回復し、彼女の義父エリー・ラップ(ヤン・ルーブス)の家で、アーミッシュとの生活を始める。

その後ブックは、同僚のカーター(ブレント・ジェニングス)に連絡を入れ、シェイファーらが自分を血眼で捜していることを知り、暫く集落に身を潜めることにする。

乳搾りや大工仕事などを手伝わされたブックは、次第に集落の生活に馴染み、レイチェルと心が通い合うようになる。

エリーは、レイチェルがアーミッシュの掟を破りかねないと心配する。

レイチェルに心を寄せる若者ダニエル・ホッフライトナー(アレクサンダー・ゴドノフ)は、ブックに対抗心を燃やす。

集落の人々の生活に深入りできないブックは、その気持ちをレイチェルに伝える。

ブックは再びカーターに連絡を取るが、彼がシェイファーに殺されたことを知り、逆に仇を討つと彼を脅す。

その帰り道、ブックは観光客にからかわれているダニエル達を助け、暴力を振るい警察に目を付けられてしまう。

その夜レイチェルは、自分の気持ちが抑えきれなくなり、ブックの元に向かい愛し合ってしまう。

ブックの居場所を嗅ぎつけた、シェイファーとマクフィーらが集落に到着し、レイチェルの家に押し入ってくる。

それに気づいたブックは、サミュエルをダニエルの家に逃がし、素手で敵に立ち向かおうとするが、彼は戻ってきてしまう。

サミュエルは鐘を鳴らし村人を呼び寄せ、ブックは銃を奪いマクフィーを倒す。

シェイファーは、レイチェルを人質にしてブックに銃を捨てさせる。

しかし、村人達を前に、シェイファーはブックに銃を奪い取られて観念する。

そして、ブックはサミュエルに別れを告げ、レイチェルの前から無言で立ち去り、彼女の元に向かおうとするダニエルに後を託す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1984年、ペンシルバニア州
未亡人のレイチェルは、息子サミュエルを連れて、アーミッシュの集落からボルチモアの姉の元に向かう。
途中、乗り換え駅で、サミュエルが殺人事件とその犯人の一人を目撃してしまう。
担当刑事ジョン・ブックは、サミュエルの記憶で、犯人が麻薬課の刑事マクフィーだと知る。
それを、本部長のシェイファーに伝えたブックだったが、直後に彼はマクフィーに襲われ負傷してしまう。
黒幕がシェイファーだと悟ったたブックは、傷ついたまま、レイチェルとサミュエルの危険を察知してアーミッシュの集落に連れ帰る。
ブックの傷の状態は悪化するものの、レイチェルの看病で彼は回復する。
同僚に連絡を入れたブックは、シェイファーらが自分を捜していることを知り、暫くはアーミッシュとの生活で身を隠すことにする。
その間、ブックはレイチェルとも親交を深めるが、必要以上の深入りは避ける。
その後、ブックは集落の人々とも心通わせるが、シェイファーとマクフィーの魔の手が迫る・・・。
__________

日本では、本作をきっかけにして、アーミッシュの存在を知った人は多いはずで、また、その集落を舞台にしたストーリーが話題となった。

第58回アカデミー賞では、作品賞をはじめ8部門でノミネートされ、脚本と編集賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ハリソン・フォード)
撮影・美術・作曲賞

アメリカに20万人もいる、アーミッシュの人々の思想や生活ぶりが丹念に描かれていて、今では製作不可能と思えるような、差別的描写なども登場する。

都会的な感覚の刑事が、いかに彼らの社会に受け入れられ溶け込むかなどを、ピーター・ウィアーは、サスペンスの緊迫感を含め、繊細且シャープな演出で見事に描き切っている。

アーミッシュの、のどかな生活をイメージする、モーリス・ジャールの音楽や、自然に親しむ彼らの生活を映し出す、美しい映像も素晴らしい。

スター・ウォーズ」(1977)や「インディアナ・ジョーンズ」(1981)シリーズが続き、ハリソン・フォードハリウッドの頂点を極めようとしていた頃で、本格的シリアス作品に挑戦し、高く評価された記念すべき作品でもある。
受賞は逃すもののアカデミー主演賞候補にもなった。 (実はこれが唯一候補にあがった作品)

こちらも、翌年「トップガン」(1986)に出演することになるケリー・マクギリスが、素朴で美しいアーミッシュの女性を好演している。

ドラマの重要人物で殺人の目撃者、無口で可愛らしい少年ルーカス・ハース、事件の黒幕のジョセフ・ソマー、主人公に後を託される集落の若者アレクサンダー・ゴドノフ、まだこの頃は脇役を脱していないダニー・グローヴァー、主人公の姉パティ・ルポーン、そして若き日のヴィゴ・モーテンセンが、集落の住民役で共演している。


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