ウルフ Wolf (1994) 3.08/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

狼や獣と化したと錯覚して行動を取ってしまう精神障害の軽い発作に悩まされたことがあるという作家ジム・ハリソンの体験を基にした作品。
監督マイク・ニコルズ、主演ジャック・ニコルソンミシェル・ファイファージェームズ・スペイダークリストファー・プラマーリチャード・ジェンキンス共演によるサスペンス・ホラー。


スリラー/ホラー

ジャック・ニコルソン / Jack Nicholson 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:マイク・ニコルズ
製作:ダグラス・ウィック
製作総指揮
ニール・A・マクリス

ロバート・グリーンハット
脚本
ジム・ハリソン

ウェズリー・ストリック
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
特殊メイク:リック・ベイカー
編集:サム・オスティーン
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
ジャック・ニコルソン:ウィル・ランダル
ミシェル・ファイファー:ローラ・アルデン
ジェームズ・スペイダー:スチュアート・スウィントン
クリストファー・プラマー:レイモンド・アルデン
ケイト・ネリガン:シャーロット・ランダル
リチャード・ジェンキンス:ブリジャー刑事
アイリーン・アトキンス:メアリー
デヴィッド・ハイド・ピアース:ロイ
オム・プリ:ヴィジャイ・アレゼアス博士
プルネラ・スケイルズ:モード
ブライアン・マーキンソン:ウェイド刑事
デヴィッド・シュワイマー:警官
ロン・リフキン:医師

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1994年製作 125分
公開
北米:1994年6月17日
日本:1994年9月
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $65,012,000
世界 $131,002,597


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
出版社の編集局長ウィル・ランダル(ジャック・ニコルソン)は、帰宅途中に雪道で狼を撥ねてしまい、様子を見に近づいた時に、突然、起き上がった狼に手を噛まれてしまう。

ウィルは、新社長レイモンド・アルデン(クリストファー・プラマー)の方針で、多分クビにされるだろうと覚悟していた。

狼に噛まれた手が気になり、病院で一応治療を受けたウィルは、医師(ロン・リフキン)に、狂犬病の犬に噛まれた患者が、植物人間にまでなったと脅かされてしまう。

その夜、アルデン邸のパーティーに招待されたウィルは、妻シャーロット(ケイト・ネリガン)を伴い屋敷に向かう。

ウィルはアルデンに呼ばれ、クビは免れたものの東欧への左遷を言い渡される。

その直後、アルデンの愛馬がウィルを見て暴れだしてしまう。

ウィルも体調に異常を来すが、アルデンの娘ローラ(ミシェル・ファイファー)にウィスキーをもらい落ち着きを取り戻す。

ウィルの後継は若いスチュアート・スウィントン(ジェームズ・スペイダー)に決まり、シャーロットは、彼の白々しい態度に怒りが収まらない。

帰宅途中ウィルは、再び体調の異変を感じ、翌日、一日中寝て過ごしてしまう。

ようやく目覚めたウィルは、急に食欲や妻に対する欲情を感じ始め、入浴しようとした際、狼に噛まれた傷口が毛で覆われているのに気づく。

出社したウィルは、部下ロイ(デヴィッド・ハイド・ピアース)やメアリー(アイリーン・アトキンス)に左遷のことで同情されるが、妙に鼻が利き視力が回復、人並み外れた聴力まで備わり、体内からの漲るパワーを感じる。

ウィルは、動物に憑かれた著書のある作者ヴィジャイ・アレゼアス博士(オム・プリ)のことを調べる。

帰宅したウィルは、シャーロットの洋服についた匂いから彼女がスチュアートと浮気していたことを見抜き、家を出てホテル暮らしをすることになる。

翌日スチュアートはウィルに謝罪し、アルデンに左遷を取り消すよう働きかけることを約束する。

しかしウィルは、ロイとメアリーを引き連れ、お抱えの作家も巻き込み新会社設立を宣言してしまう。

早速、アルデンに東欧行き辞退を告げたウィルは、乗馬中だったローラを、馬を怖がらせて落馬させてしまい、それがきっかけで、二人は心を通わせるようになる。

ウィルは、狼に噛まれて以来、それにとり憑かれているように感じることを正直にローラに話す。

発作が起きたウィルは、ローラの住まいに泊めてもらうことになるが、その夜、森に入り小鹿を襲い一夜を過ごしてしまう。

再び医師の診断を受けたウィルは、入院が必要との言葉を無視して出社し、アルデン社長と取引し元のポストを取り戻
すことに成功する。

アレゼアス博士に会い、意見を聞いたウィルは、彼から魔除けのペンダントをもらい、その代わりに彼を噛み、狼にとり憑かれた男にしてくれと頼まれる。

そかしウィルはそれを拒み、アレゼアス博士も、いずれその日がくることを望むと言い納得する。

徐々に五感が研ぎ澄まされ、体力が若返るウィルは、夜になると動物園に押し入り、暴漢に狙われても逆に襲い掛かってしまう。

アルデン社長と有利な契約を交わし、スチュアートにクビを言い渡したウィルは、自分が無意識のうちに犯罪を犯してしまっているのに気fづく。

ウィルは、復縁を迫るシャーロットを突き放し、ホテルに現れたローラも避けてしまう。

自分が罪を犯さぬよう手錠をはめたウィルは、アレゼアス博士から譲り受けた、魔除けのペンダントをつけて夜を迎えようとする。

ローラはウィルの手錠をはずし、二人はベッドを共にするが、彼は夜の街をさ迷い夜明けにホテルに戻る。

翌朝、ウィルは、ホテルに現れたブリジャー刑事(リチャード・ジェンキンス)から、妻シャーロットが殺されたことを知らされる。

ウィルが、妻殺しの容疑者になりそうになっていることを知ったスチュアートは、アルデン社長に取り入り、彼が逮捕された場合には、自分を編集局長に指名する約束を確認する。

ローラはウィルを連れ屋敷に戻り、シャーロットは死後に野犬に襲われたという事実を、ブリジャー刑事から知らされる。

驚いたローラは、夜が近づき変貌しようとするウィルを、厩に監禁しブリジャー刑事の元に向かう。

警察にいたスチュアートに声をかけられたローラは、彼もウィルと同類であることを知る。

スチュアートは、ブリジャー刑事にウィルが不利になるような証言をする。

ローラが警察を去ったことを知ったスチュアートは、アルデン邸に向かい、ブリジャー刑事はウィルの逮捕状を取る。

スチュアートはアルデン邸の敷地内に押し入り、警備員を殺しローラに襲い掛かる。

ウィルは、ローラを助けるために厩の檻から脱出し、格闘の末、傷を負いながらもスチュアートを叩きのめし、反撃しようとした彼をローラが射殺する。

その後、狼人間と化していたウィルは、ローラを傷つけまいと森に逃げ込む。

ローラは、父アルデンとブリジャー刑事に、ウィルが国外に旅立ったと告げ、自分も同類と化したことを自覚しながら、ウィルの待つ森に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
出版社の編集局長ウィル・ランダルは、帰宅途中、撥ねてしまった狼に手を噛まれてしまう。
ウィルは、噛まれた傷を一応治療した後、新社長アルデン邸のパーティーに招待される。
アルデンの方針で、ウィルは解雇は免れるものの、東欧への左遷を言い渡される。
ウィルはその場で体調の異変を感じ、アルデンの娘ローラに介抱される。
それ以来、ウィルは食欲が増し妻シャーロットに対する欲情を感じ始め、鼻が利き視力も回復して、並外れた聴力が備わり、パワーが漲ってくる。
そこでウィルは、動物に憑かれた著書のある作者アレゼアス博士について調べてみる。
帰宅したウィルは、シャーロットの洋服についた匂いから、彼女が自分のポストにつく予定のスチュアートと浮気をしていることに気づく・・・。
__________

古典的な狼男伝説を、現代的なラブロマンスに仕立てたマイク・ニコルズの作風が、ただのホラー作品とは違うところだ。

また、生活や仕事に疲れ切っている中年男性が、狼化して精神、体力的にも見る見る若返っていくあたりは、ジャック・ニコルソンの個性も加わりコミカルに描かれ、マイク・ニコルズの小気味よい演出も冴える。

但し、面白味のあるのはそのあたりまでで、終盤での狼男に変身した二人(ニコルソンスペイダー)の戦いで使われる、ワイヤーアクションなどは滑稽で、ビッグネームに支えられた、平凡な作品としか言わざるを得ない。

アメリカ国内では、製作費の7000万ドルを回収できなかったが、全世界では1億3000万ドルを超すヒットとなった。

北米興行収入 $65,012,000

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」や「フランケンシュタイン」 など、この年(1994)は話題のホラー作品が次々公に開された。

何でもありのジャック・ニコルソンの変幻自在の演技は、上記のように彼らしい皮肉にユーモアもまじえて、見応えのある演技を見せてくれる。

元々、美しさと小悪魔的な魅力を持つミシェル・ファイファーが、最初から狼化しているような雰囲気を感じさせるところなどは、なかなかうまい演出でもある。

主人公を裏切り続け、最後には同類として戦いを挑むジェームズ・スペイダー、大富豪の編集社社長役を貫禄で演ずるクリストファー・プラマー、夫を裏切る主人公の妻役ケイト・ネリガン、事件を追う刑事リチャード・ジェンキンス、主人公を支える部下アイリーン・アトキンスデヴィッド・ハイド・ピアース、医師ロン・リフキンなども共演している。


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