ワーキング・ガール Working Girl (1988) 3.25/5 (28)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

日本企業のアメリカ企業買収なども盛んだった1980年代後半、M&Aの舞台裏も絡めた自分の夢に近づくために努力する女性を描く、監督マイク・ニコルズ、主演ハリソン・フォードシガニー・ウィーバーメラニー・グリフィスアレック・ボールドウィンジョーン・キューザックケヴィン・スペーシー他共演のサクセス・ストーリー。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:マイク・ニコルズ
製作:ダグラス・ウィック
脚本:ケビン・ウェイド
撮影:ミヒャエル・バルハウス
編集:サム・オスティン
音楽
カーリー・サイモン:主題歌”Let the River Run
ロブ・マウンジー

出演
ジャック・トレーナー:ハリソン・フォード

キャサリン・パーカー:シガニー・ウィーバー
テス・マクギル:メラニー・グリフィス
ミック・ドゥガン:アレック・ボールドウィン
シンシア:ジョーン・キューザック
オレン・トラスク:フィリップ・ボスコ
デヴィッド・ラッツ:オリヴァープラット
ボブ・スペック:ケヴィン・スペーシー
人事部長:オリンピア・デュカキス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1988年製作 113分
公開
北米:1988年12月21日
日本:1989年5月6日
製作費 $28,000,000
北米興行収入 $63,779,477
世界:$102,953,112


アカデミー賞 ■

第61回アカデミー賞
・受賞
歌曲賞:”Let the River Run
・ノミネート
作品・監督
主演女優(メラニー・グリフィス)
助演女優賞
(シガニー・ウィーバー/ジョーン・キューザック)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
投資銀行で働くテス・マクギル(メラニー・グリフィス)は、夜学に通う努力家だが、一流大学を出ていないことを理由に、自分の思い描く将来像に向かうことがなかなかできないでいた。

30歳の誕生日の日、テスは、親友のシンシア(ジョーン・キューザック)や同棲中の恋人ミック・ドゥガン(アレック・ボールドウィン)から祝福される。

上司のデヴィッド・ラッツ(オリヴァープラット)から、裁定部のボブ・スペック(ケヴィン・スペーシー)を紹介されたテスは、彼からセクハラを受けてしまう。

翌日、ラッツの嫌がらせに怒ったテスは、彼を詐欺師呼ばわりして転属になってしまう。

テスは人事部長(オリンピア・デュカキス)に呼ばれ、ボストン支社から転属してきた、やり手の部長キャサリン・パーカー(シガニー・ウィーバー)の秘書として配属される。

テスは、数日違いで自分と同じ30歳になる、年下の上司キャサリンの仕事振りや身の振る舞いに、引け目を感じながら仕事をこなしていく。

トラスク産業の、放送業界への進出に関する件を調べていたテスは、ラジオ局の買収をキャサリンに提案する。

キャサリンは、自分もそれを考えていたことをテスに伝え、企画書を預かる。

テスは、証券ディーラーの養成講座に通わせてもらうのが目的で、その話をキャサリンに話し、彼女もそれを了承する。

キャサリンに認められたことで、ついに自分も日の目を見たと、テスはミックにそれを語り満足する。

恋人からプロポーズされるらしいという、休暇旅行に出かける準備を始めたキャサリンは、テスにラジオ局の件は却下されたことを伝える。

旅行先でキャサリンは、足を骨折して会社を休むことになり、テスは、彼女の身の回りのことから仕事までを任されることになる。

しかし、テスはキャサリンのアパートで、提案したトラスク産業の案件を、彼女が自分を通さずに処理しようとしていたことを知ってしまう。

キャサリンを、尊敬と憧れの目で見ていたテスはショックを受ける。

さらに帰宅すると、テスは恋人のミックの浮気現場を目撃してしまい、アパートを飛び出してしまう。

その後、キャサリンと組もうとしていた”ジャック・トレーナー”という人物を捜したテスは、彼の勤務するストーン社主催のパーティーに、キャサリンの代役として出席しようとする。

親友のシンシアの助けを借り、髪を切りキャリアウーマン風に変貌したテスは、パーティーである男性(ハリソン・フォード)と意気投合してしまうが、同僚を見かけて2人はその場を抜け出す。

テスは酔いつぶれてしまい、男性の家で一夜を過ごし、翌朝、彼が寝ている間にその場から立ち去り、トレーナーに会いにストーン社に向かう。

しかし、テスはその場で、昨夜の男性がトレーナーだと知ることになる。

テスは動揺しながらも、トラスク産業の件での自分の考えを伝え、社に戻った彼女は、トレーナーへの提案の結果と昨夜の失態を気にする。

そこにトレーナーが現れ、彼はパートナーとしてテスを受け入れることを伝え、食事にも誘われる。

パーティーの席上、浮気をしたミックはテスに謝罪し、周りに急かされてプロポーズするが、彼女は返事を保留してしまう。

ミックは苛立ち、その相談に乗ったシンシアは、彼のことやクビになるかもしれないテスを心配する。

しかしテスは、一生、秘書でいるつもりはないと言い切り、次の行動を開始する。

テスとトレーナーは、オレン・トラスク社長(フィリップ・ボスコ)の娘の結婚式に潜り込む。

招待されていなかったことを知ったトレーナーは、仕方なくテスに協力し、彼女はトラスクに接触して、担当者と打ち合わせをする約束をする。

その後、トレーナーとテスは、ビジネス・パートナーとしてだけでなく、惹かれ合う仲になっていく。

トラスク側との話も進み、直接、社長に会えることになったテスとトレーナーの心は一つになり、そして二人は愛し合う。

トレーナーは、婚約しようとしていた恋人にそれを断ろうとするが、なんとその相手がキャサリンだった。

キャサリン退院の報せを受けたテスは、彼女を迎える準備を済 ませる。

しかし、テスが忘れていった手帳を見たキャサリンは、彼女がトレーナーと接触していたことを知り激怒する。

テスとトレーナーは、トラスクの元に向かい会議が始まるが、そこにキャサリンが押し入ってくる。

キャサリンは、テスが自分の秘書だということを暴露して、企画が自分のものだということを主張する。

テスは反論するが、混乱するトレーナーからも信じているとの答が得られず、彼女は失意のうちにその場を立ち去る。

ミックの結婚式に出席したテスは、その後、会社を去ることになり、契約に訪れたトラスク、トレーナー、キャサリンと出くわす。

トレーナーは、テスに捜していたことを伝え、彼女が信用できるパートナーだとトラスクに説明して、その場に残ろうとする。

テスは、買収するラジオ局のゴシップ記事をトラスクに見せ、契約を確認した方がいいことを伝える。

さらにテスは、ラジオ局買収の提案が、自分の企画だということをトラスクに証明し、彼はそれを信用して、キャサリンを追放する。

トラスクは、一番下から這い上がろうとしたテスの度胸に感心し、彼女を自社に引き抜くことを伝え、契約の確認をするために引き上げる。

その後、トレーナーとの愛も手に入れたテスは、トラスク産業に出社する。

テスは、自分に秘書付の重要なポストが与えられていることを知り驚いてしまう。

一歩夢に近づいたテスは、早速シンシアに連絡する。

そして、シンシアは絶叫して、テスの成功を喜ぶ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

投資銀行で働くテス・マクギルは、努力家ではあるが、一流大学出身でないことで、自分の思い描く夢に近づけないでいた。
ある日、上司からの嫌がらせを受けたテスは、仕返しをしたために転属になってしまう。
テスは、自分よりも数日年下の、やり手の女性部長キャサリン・パーカーの秘書となり、彼女の仕事振りやライフスタイルを、尊敬と憧れの目で見ながら仕事に励む。
そんな時テスは、トラスク産業の通信業界進出に目をつけ、キャサリンにラジオ局買収を提案する。
企画書を受けといったキャサリンは、テスを通さずに、それを自分の手で処理しようとする。
それを知らずに、ついに自分が認められたことを、恋人ミックと喜ぶテスだった。
しかし、キャサリンが旅行中に、その企画提案を横取りされそうだということを知ったテスは、それを共同で進めるはずだったジャック・トレーナーと接触する。
トレーナーは、テスの提案と彼女自身に興味を持ち、協力して企画を進める準備を始めるのだが・・・。
__________

舞台がニューヨークということで、その洗練されたイメージや感覚を見事に映し出し、力強くテンポのよい展開と、挫折から這い上がる主人公の描写などもドラマを盛上げる、マイク・ニコルズの演出は冴え渡る。

第61回アカデミー賞では、カーリー・サイモンが歌う、軽快でパワフルな主題歌の”Let the River Run“が、見事に歌曲賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演女優(メラニー・グリフィス)
助演女優賞(シガニー・ウィーバー/ジョーン・キューザック)

ロケは、主人公のオフィスやトラスト産業のビルとしてチェイス・マンハッタン銀行プラザが、 またテロで崩壊したワールドトレードセンター7ワールドトレードセンターが、主人公の会社のロビーなどで使用された。

ビッグネームということでトップ・クレジットではある、助演的な役柄ながら、後半から一気に存在感を示すハリソン・フォードの、エリート&男臭いキャラクターも好感が持てる。

容姿、雰囲気共にスーパー・キャリア的な役柄に合っている部長役シガニー・ウィーバーも、憎まれ役ではあるが、演技派としての実力を発揮し、この年は、本作と「愛は霧のかなたに」(1988)の2作でアカデミー主演・助演賞候補になる活躍を見せた。

上記二人の大スターに次ぎ、3番目のクレジットながら主演を演ずるメラニー・グリフィスは、平凡な生活を求める恋人や友人に囲まれながら、夢に向かい日々努力して、困難に立ち向かっていく逞しい女性を見事に演じ、アカデミー主演賞候補になった。

見かけは派手だが、あの何とも言えない、子供のような、はにかんだ話し声が実に魅力的だ。

同助演賞候補のジョーン・キューザックも、ド派手な容姿にも拘らず、思慮深く主人公を支える親友を好演している。

主人公にプロポーズするが返事をもらえず、浮気相手と結婚してしまうアレック・ボールドウィン、 大物企業家だけあり、人を見る目があるフィリップ・ボスコ、主人公をからかう上司役のオリヴァープラット、短い出演だが妙に印象に残る主人公に言い寄るケヴィン・スペーシー、ゲスト出演の人事部長オリンピア・デュカキスなどが共演している。


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