ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 Young Sherlock Holmes (1985) 3/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

名探偵となるシャーロック・ホームズとその助手ジョン・H・ワトソン医師との出会いと、二人が協力し合って解決する最初の事件を描く、アーサー・コナン・ドイルの原作とは関係がない架空の物語が展開する、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、監督バリー・レヴィンソン、脚本クリス・コロンバス、出演ニコラス・ロウアラン・コックスソフィー・ワードによるサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:バリー・レヴィンソン
製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ

フランク・マーシャル
キャスリーン・ケネディ
製作
マーク・ジョンソン

ヘンリー・ウィンクラー
脚本:クリス・コロンバス
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
編集:スチュー・リンダー
音楽:ブルース・ブロートン

出演
シャーロック・ホームズ:ニコラス・ロウ

ジョン・H・ワトソン:アラン・コックス
エリザベス・ハーディ:ソフィー・ワード
レイス教授:アンソニー・ヒギンズ
ドリブ夫人:スーザン・フリートウッド
チェスター・クレイグウィッチ:フレディ・ジョーンズ
ルパート・T・ワックスフラッター教授:ナイジェル・ストック
レストレード刑事:ロジャー・アシュトン=グリフィス
ダドリー・バブコック:アール・ローズ
ナレーション/ジョン・ワトソン:マイケル・ホーダーン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1985年製作 109分
公開
北米:1985年12月4日
日本:1986年3月8日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $19,739,575


アカデミー賞 ■

第58回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロンドン
ある夜、会計士が、首筋に何かを感じた後、幻覚を見た末に、自宅の窓から飛び降りて死亡し、それは自殺と断定される。

少年ジョン・H・ワトソン(アラン・コックス)は、田舎の学校が閉鎖されたため、大都会の名門寄宿学校”ブロンプトン・アカデミー”に転校する。

ワトソンは学校に着くなり、シャーロック・ホームズ(ニコラス・ロウ)という、推理好きの少年に出会い意気投合する。

その後ホームズは、引退後も建物内で暮らし、奇妙な実験を続けるルパート・T・ワックスフラッター教授(ナイジェル・ストック)と、彼の姪エリザベス・ハーディ(ソフィー・ワード)をワトソンに紹介する。

ホームズは、ワックスフラッターの部屋で、会計士の自殺の新聞記事に、印がしてあることに気づく。

その夜、老牧師が、幻覚を見た後、教会から飛び出し馬車に轢かれて死亡する。

ホームズは、自分にライバル心を燃やす生徒のダドリー・バブコック(アール・ローズ)との推理ゲームに勝つ。

そしてホームズは、事件だと考える死亡事故解決に、その才能を生かそうとする。

ワックスフラッターの部屋で、牧師死亡の記事の印を見たホームズは、警察のレストレード刑事(ロジャー・アシュトン=グリフィス)の元に向かう。

度々顔を出すホームズに手を焼いていたレストレードは、会計士と牧師が同窓生であり、関連性のある事件だと彼に指摘される。

レストレードに相手にされないホームズは、皮肉を言って立ち去る。

そんなホームズは、ダドリーの陰謀で、試験でカンニングしたとみなされて放校処分になる。

 

ホームズを信じているレイス教授(アンソニー・ヒギンズ)は、ダドリーを監視することを約束する。

思いでに、レイスとフェンシングの決闘をすることにしたホームズは、教授の指輪で頬に傷を負い、勝負は引き分けということになる。

ドリブ夫人(スーザン・フリートウッド)に傷の手当てを受けたホームズは、彼女とレイスに別れを告げる。

ダドリーに仕返ししたホームズは、ワトソンに見送られ、窓ガラスに、愛を告げる言葉を書いてくれたエリザベスとの別れを惜しむ。

その時、骨董店にいたワックスフラッターが、幻覚に襲われて自分の胸を刺して倒れこむ。

ホームズは、それに気づき現場に向かい、ワトソンは、その場から走り去ったマントの男が落とした、吹き矢を拾う。

ワックスフラッターは、ホームズらに”エ・タール”という言葉を残して息を引き取る。

ホームズはショックを受けるが、駆けつけたレストレードに追い払われる。

葬儀を遠くから見守っていたホームズは、その場から走り去る男を目撃する。

学校に侵入し、失意のエリザベスを励ますホームズは、ワックスフラッターが殺されたという考えを伝える。

ワトソンはそれに確信がもてないが、ワックスフラッターが、会計士と牧師の死に関心を示していたことを指摘するホームズだった。

エリザベスもそれを認め、ワックスフラッターを訪ねて来ていた男が、葬儀にも顔を出していたことなどから、三人の死に関連があると確信し、ホームズは、早速、調査を始めようとする。

ホームズは、エリザベスの部屋に潜むことにして、気乗りしないワトソンを助手する。

二人は翌日から、ワックスフラッターの言い残した言葉”エ・タール”と吹き矢だけを頼りに事件を調べる。

吹き矢がエジプトの物だと知った二人は、エジプト人が集まる店でそれを見せるものの、”ラメ・タップ”だと言われて追い払われる。

図書館でそれを調べたホームズは、”ラメ・タップ”が、死の神”オシリス”を崇める宗教グループだということを知る。

残酷な儀式を行う邪教であるラメ・タップは、毒を塗ったトゲと吹き矢を使うことも分かる。

マントの男が走り去る時に金属音がしたのだが、ホームズがそれを図書館で聞き、エリザベスの愛犬もそれに反応してマントを噛み切ったらしく、彼らはその布を捜そうとする。

ワックスフラッターの部屋で、布を見つけたホームズは、執念で分析を続け、それがエジプト製だということを確認する。

それにパラフィンが使われていることから、ホームズは、危険を承知で、その製造工場にワトソンとエリザベスと共に侵入し、そこで、地下に隠された巨大なピラミッドを見つける。

入り口を見つけて内部に入ったホームズらは、儀式が行われる神殿のような場所を確認する。

女性が儀式の生贄にされるのを制止したホームズは、その場にいた者達に追われながら、墓地に逃げ込む。

毒矢を受けた三人は、幻覚を見てしまうが、何んとか難を逃れる。

レストレードの元に向かったホームズらは、起きた出来事を全く信じてもらえず、盗んできた毒矢を置いてその場を立ち去るのだが、レストレードは、その矢を指に刺してしまう。

ある絵をワトソンが見つけ、死んだ者達と共に描かれていたのが、ワックスフラッターに会いに来た、葬儀の場にもいたチェスター・クレイグウィッチ(フレディ・ジョーンズ)だということが分かる。

その後、ホームズはレイスに見つかってしまい、退去するよう命ぜられる。

しかし、ホームズはワトソンとその場を抜け出して、クレイグウィッチの元に向かう。

クレイグウィッチと殺された者達が、エジプトで世界一のホテルを建設しようとしたのだが、5人の王女が埋葬されたピラミッドを発見し、発掘したミイラや財宝をイギリスに運んだ。

その後クレイグウィッチらは、周辺の人々から、聖域を荒らしたことで怒りを買い襲われてしまい、イギリス軍が住民を虐殺したのだった。

その時、クレイグウィッチは毒矢を受けてしまい、幻覚に襲われるものの、ホームズが彼を正気に戻す。

クレイグウィッチは、仲間達の死を知り学校を訪れたことを伝え、イギリス人とエジプト人の両親を持つラメ・タップの青年から送られてきた手紙をホームズに見せる。

両親をイギリス軍に殺された青年エル・タールは、5人の王女を生贄に捧げることを誓ったのだった。

クレイグウィッチは、再び幻覚に襲われてホームズに襲いかかるが、現れたレストレードがクレイグウィッチを気絶させる。

誤って毒矢を刺し、幻覚により死ぬ思いをしたレストレードは、ようやくホームズを信じて捜査を始めたのだった。

その頃、ラメ・タップの一員だったレイスは、仲間のドリブ夫人と共にエリザベスを捕え、彼女を5人目の王女として生贄にすることを決める。

レストレードに帰るように言われたホームズは、途中、頬の傷でレイスの指輪を思い出し、それが、ラメ・タップの紋章だったことに気づく。

ホームズとワトソンは学校に向かうが、エリザベスはレイスに連れ去られる。

ワックスフラッターがテストしていた人力飛行機で、レイスの馬車を追ったホームズとワトソンは、儀式の行われている神殿に向かう。

ホームズは、ピラミッドの梁を外して神殿を破壊し、ワトソンがエリザベスを助けたことを確認して、二人に逃げるように指示する。

襲いかかるドリブ夫人を倒したホームズは、火の中で気を失ってしまう。

ワトソンが、エリザベスを連れて逃げようとする、レイスの馬車にロープをかけて、それを利用してホームズを引き上げて助ける。

ホームズとワトソンはエリザベスを救い、馬車から落下したレイスは姿を消す。

しかし、現れたレイスはホームズを銃撃し、それを防ごうとしたエリザベスが銃弾を受けてしまう。

怒りに燃えたホームズは、剣を手にしてレイスに戦いを挑む。

激しい戦いにの末、凍った川の氷が割れて、レイスは水に落ちて沈んでしまう。

ホームズは、瀕死のエリザベスの元に駆け寄るが、彼女は、いつか会えることを約束して息を引き取る。

その後、レストレードは警部に昇進する。

ホームズは、レイスが、ワックスフラッターをなぜ学校に残す手助けをしたかを疑問に思う。

レイスは、身分を隠して、下層階級の者達を信者として誘い込み、ピラミッド神殿を作り活動を続け、ラメ・タップの殺し屋だったドリブ夫人は、彼の妹だったという説明をホームズはワトソンに語る。

しかし、ワトソンは、ホームズが見逃していることを伝える。

”レイス/RATHE”を逆さに読むと、”エ・タール/EHTAR”だった。

ホームズはそれに気づいたワトソンンに感心し、吹屋の情報を得た店で無理矢理買ったパイプを、クリスマスのプレゼントで彼から贈られる。

二人は、今回の件でお互いの働きを称え合い、別れを告げる。

ワトソンは、再会できるだろうと考えながら、学校を去るホームズを見送る。

臆病な弱虫から、勇気ある少年に成長したワトソンンは、それに手を貸してくれたホームズに対し感謝の気持ちで一杯だった。

その後、生き延びていたレイスは、宿泊先しようとする宿で記帳する。

”モリアーティ”


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロンドン
少年ジョン・H・ワトソンは、母校の廃校で、名門寄宿学校に転校する。
ワトソンは、少年シャーロック・ホームズと出会い、推理好きの彼と意気投合する。
その頃、会計士が部屋の窓から飛び降り、牧師も教会から飛び出して馬車に轢かれ、二人とも死亡して自殺と断定される。
(両者は幻覚に襲われた後に死亡)
ホームズは、心惹かれるエリザベスのおじで、彼女と学校内で暮らす元教授ワックスフラッターが、その事件に興味を持っていることを気にする。
二件の自殺に疑問を抱いたホームズは、自分の推理の才能を生かし、真相を解明することに役立てようとするが、警察のレストレード刑事は、それを自殺と考えて彼を相手にしない。
そんな時ホームズは、自分に対抗心を燃やす生徒ダドリーの陰謀で放校処分となってしまう。
ホームズは、ワトソンに別れを告げ、学校を離れようとしていたが、ワックスフラッターが、自らの手で胸にナイフを刺し、”エ・タール”と言い残して息を引き取る。
三人の死に、関連性があると見たホームズは、ワトソンを助手にして、事件解決のために調査を始めるのだが・・・。
__________

少年が活躍する物語だけに、キッズ・ムービー風に思う向きもあるが、スティーヴン・スピルバーグが製作に関わり、盟友フランク・マーシャル、後に妻となるキャスリーン・ケネディも加わる注目作。

脚本は、後に「ホーム・アローン」(1990)を監督してブレイクして、その後も大活躍するクリス・コロンバス、そして監督も、名匠バリー・レヴィンソンという豪華な顔合わせで、子役が主人公の作品だが、一級のサスペンスとして、手抜きのない作品であり、当時は先端の特殊効果技術も話題となった、あらゆる世代で楽しめる作品。

第58回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。

ホームズの、お馴染みのコスチュームの誕生秘話までもきっちりと描写され、撮影当時まだ10代の、主演のニコラス・ロウには、当然のごとく不似合いなのだが、大人顔負けの推理と行動力で、事件解決に奮闘する主人公を熱演する。

さらに幼いワトソン役のアラン・コックスも、非力ながらも、主人公に協力する健気な姿が実に微笑ましい。

命を落とすとは意外であった、主人公二人に協力する少女ソフィー・ワード、事件の黒幕で、原作の名キャラクターである、”モリアーティ教授”と名乗るラストが驚きのアンソニー・ヒギンズ、その妹であった暗殺者スーザン・フリートウッド、宗教団に命を狙われるフレディ・ジョーンズナイジェル・ストック、レストレード警視のロジャー・アシュトン=グリフィス、主人公のライバル、アール・ローズ、そして、名優マイケル・ホーダーンが、子供時代を回顧するワトソンとして、ナレーターを担当している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター